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□インフレ率、10万％!?＝ジンバブエ [時事通信]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070731-00000236-jij-int
インフレ率、10万％!?＝ジンバブエ
8月1日0時1分配信 時事通信
【ロンドン31日時事】アフリカ南部ジンバブエのインフレ率が、年末までに10万％突破も−。国際通貨基金（IMF）のアフリカ地域責任者は31日、ロイター通信とのインタビューでこんな予想を明らかにし、深刻な危機にある同国経済が、さらに悪化する恐れがあると警鐘を鳴らした。
ムガベ大統領の独裁が続く同国では、政治の混乱で主力の農業が不振を極め、経済が壊滅的な状態に陥っている。一部報道によると、6月のインフレ率は1万3000％を上回り、市民生活を直撃しているという。
最終更新:8月1日0時1分
▽関連記事
□米国務省、ジンバブエへの旅行自粛を勧告 政治混乱で [CNN]
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200707130009.html
米国務省、ジンバブエへの旅行自粛を勧告 政治混乱で
2007.07.13
Web posted at: 14:35 JST
- CNN/REUTERS
ワシントン――米国務省は１２日、政治混乱が続くアフリカ南部、ジンバブエへの旅行自粛を勧告した。長期政権が続くムガベ大統領の下、国家暴力が容認され、批判勢力の規制が続く中で治安上の懸念が生じていると理由を述べている。
ムガベ政権は人権弾圧、野党勢力の締め付けなどで欧米諸国から経済制裁を受けている。同大統領の失脚は近いとの見方もここに来て浮上している。
米国務省は、同国居住の米国人に対し、国内旅行を出来るだけ避け、公共の場所へ出来るだけ近付かず、集会なども避けるように促している。また、経済失政で未曾有（みぞう）の高率インフレにさいなまれる中で、食料不足にも留意するよう呼び掛けた。
□ジンバブエのムガベ大統領に対する非難高まる [オーマイニュース]
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070410/6099
ジンバブエのムガベ大統領に対する非難高まる
民族主義者から独裁者になった「老いぼれ指導者」
ニジェイ・モーゼズ・ティマー（2007-04-24 05:00）
数日前、ジンバブエ警察が首都ハラレでの平和的なデモを残酷に制圧し、世界中に大きな衝撃が走った。３月１１日に警察は抗議者のうち１人を銃殺し、逮捕前後のいざこざで、多くの野党指導者たちを負傷させた。
逮捕され、拷問（ごうもん）を受けたのは野党・民主変革運動（ＭＤＣ）のモーガン・ツァンギライ議長とほか４９人。警察の広報官ウェイン・ブブジジェナ氏によれば、逮捕理由は野党勢力者たちが「国民が外に出て暴力行為をおかすように扇動した」からだ。
野党勢力の弁護士イノセント・チャゴンダ氏は１４日、裁判官も検察側も裁判所に現れなかったため５０人の拘束者たちが釈放された、と述べた。それでも、ジンバブエの情報大臣シカンイソ・ヌドロブ氏は、拘束者たちは「大きな犠牲を払うだろう」として、政府が嫌疑への準備をしていることを示唆して、脅しをかけた。
情報大臣は、ツァンギライ議長などがムガベ政権を転覆させようとしており、警察との小競り合いの中で「殺人」兵器を使った、と主張した。負傷が目立っていたツァンギライ議長は、損傷を受けた手と頭部裂傷の治療を受けるために病院に戻った。
ムガベ政権による、高圧的なデモの制圧は、世界中から非難を浴びた。国連事務総長や欧州連合、米国、英国、ニュージーランド、そのほかの国・団体が８３歳になるムガベ大統領と彼の体制に対する糾弾の大合唱を行った。何百人ものジンバブエ人やその同調者たちが、ロンドンのジンバブエ大使館の前でデモを行った。ムガベ政権に対して「もっと制裁を加えるべき」という声がある。目下の制裁は、渡航禁止やムガベ政権の高官の資産凍結だ。
南アフリカの労働組合の指導者など、近隣諸国の人々は、アフリカの指導者たちの一部が採用している、ムガベ政権に対して「声を上げない」外交政策に、ますます疑問を呈するようになっている。ムガベ政権を揺るがす存在の、ターボ・ムベキ大統領率いる南アフリカ共和国政府は「大きな懸念」を表明し、アフリカ連合の会長で、ガーナのジョン・クフォー大統領は、アフリカ連合がジンバブエの悪化する政治状況を「非常に懸念している」と述べた。
民族主義者から独裁者へ
植民地主義と白人少数派の支配と闘うために、ムガベ氏とジンバブエの民族主義の指導者、故ジョシュア・ンコモ氏は、１０年間刑務所に入れられていた。当時、投獄は将来のアフリカの指導者たちにとって、ある種の「大学」のようなものになった。
この２人が率いた解放運動は１９７９年、当時の白人支配者層の指導者だったイアン・スミス氏を、ランカスター・ハウス会議の交渉のテーブルに強制的に座らせるまでの１６年の間、激しい戦いを行うことになった。
土地所有権の問題は、ジンバブエの過去の戦争や現在の危機の中心にある。１９８０年の独立以前、人口の５％以下を占めた白人たちは、耕作可能な土地の大部分を支配していた。ランカスター・ハウス協定の交渉で、土地の数％は公正な補償ののちに白人たちから次第に返還され、土地を持たない黒人たちに提供されることに合意がなされた。
英国は、ジンバブエ政府がこの政策を実行するよう支援しようとし、土地改革が行われるように、実際に資金を提供した。首都ハラレで１９９８年と２００１年に土地に関する会議が開催されており、ナイジェリアのアブジャで開催された英連邦会議の参加者たちは、ジンバブエの土地改革が「公正、正当、持続可能な方法で、すべてのジンバブエ国民の利益になるように、実施されるべき」という点で合意した。
この政策の失敗が、ジンバブエにおける多くの問題を作っていった。我慢ができない、土地を持たない黒人たちが威嚇（いかく）を始めたので、多くの白人たちがこれを怖がるようになった。能力ある白人たちの一部は、国外に移住した。ムガベ政権は、政治的な利益を共にする人々に土地を与えている、と言われている。しかし、アフリカ南部に被害をもたらした２、３年前の干ばつにより土地の生産性が落ちてしまったことが、問題を複雑にしてしまった。
ジンバブエの経済が破たんし始め、さらに多くのジンバブエ人たちが、一党体制のジンバブエに政治的変化を要求するようになった。モーガン・ツァンギライ議長がムガベ大統領の支配に挑戦することを決めると、多くの白人層は自分たちの地位を利用してまで彼を支持するようになった。
２００２年の大統領選で、ツァンギライ議長はムガベ氏に敗れたが、手痛い打撃を受けたムガベ氏は、白人層から農場を「奪う」政策を強化した。ムガベ大統領はますます独裁的で、融通がきかなくなった。
ムガベ大統領は、世論を自分の都合が良いように操作する点に関し、大きな才能がある。土地問題は、ジンバブエでは非常に感情的な問題であることを承知の上で、ムガベ氏は人口の過半数を占める黒人の国民に対し、自分は「『盗まれた土地』を取り戻すために闘う人物だ」と称することを好んだ。過去１０年間、「土地カード」を使うことで、政治的に生き延びてきたことを知っているのだ。
世界でも例を見ない超インフレがジンバブエに打撃を与え、８０％の国民が最低生活レベルを下回る状態で暮らしている中で、ムガベ大統領は、飢える国民に、具体的に提供できるものが何もないことも分かっている。少なくとも、国民の関心を土地にそらせ、ジンバブエを後進化させようとしている「植民地主義者」や「帝国主義者」を責めることで、時間稼ぎができる。
ムガベ氏は、かつて称賛された民族主義者だったが、現在は「大統領」として死にたいがために、やっかいなアフリカの独裁者になってしまった。
（オーマイニュース英語版から〔３月１５日掲載〕）
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