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円キャリーの終焉が韓国経済に及ぼす影響とは
円キャリー投機資金が日本に引き揚げ始めたら、韓国経済にどのような影響を及ぼすだろうか。その波及効果は国内外の2つの経路に現れると専門家が分析した。
（1）国内経路
国内株式、債券、個人向け貸出市場に流入した円資金が大量流出する場合のシナリオだ。国内に流入した円資金の規模は正確に把握できないものの、韓国銀行は213億〜289億ドル程度と推定している。この資金が一斉に国内に流出したら、どうなるのだろうか。金融研究院イ・ユンソク博士は「外貨準備高（約2500億ドル、約29兆円）の10％程度に過ぎない円資金が一時的に流出したとしても、対外支払い準備には問題がない」と分析した。つまり、円資金の流出が通貨危機につながる可能性は低いということだ。
しかし、円資金の急激な流出は株価暴落、中小企業・自営業者の資金難誘発（円上昇に伴う為替損急増）不動産価格下落などの副作用を起こす恐れがある。
（2）海外経路
国際金融危機の拡大に伴う海外発ショックだ。円キャリー解消は世界的株安を招き、さらには外国人投資家の投げ売りを呼び、国内株暴落、消費心理の萎縮、景気萎縮を招く可能性が高い。
結局、国内発であろうと海外発であろうと円資金が急激に引き揚げた場合、韓国経済、金融市場にメガトン級の悪材料として作用することが避けられそうもない。
金洪秀（キム・ホンス）記者
朝鮮日報／朝鮮日報JNS
http://www.chosunonline.com/article/20070816000033
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