http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070831AT2M3100731082007.html
「ＥＣＢ、ユーロ高論議せよ」・仏大統領が不満
サルコジ仏大統領が欧州の金融政策をつかさどる欧州中央銀行（ＥＣＢ）への批判を強めている。30日には「ＥＣＢは独立している。だからこそＥＣＢは（ユーロ相場の）議論に応じるべきだ」と述べ、ユーロ高への不満を強調した。大統領就任から100日がたち、経済面での結果を求め始めた国民世論に神経質になっているとの見方が多い。
サルコジ氏は仏経団連のセミナーで講演した。ＥＣＢの独立性を認めた上で「ユーロのような重いテーマが、あたかも雇用創出や日常生活にはなにも影響がないかのように、ＥＣＢが（外部と）議論を戦わせないのは絶対に認めない」と強調。ユーロ高に関する自らの度重なる懸念に対しＥＣＢが沈黙を貫くことにいらだちを爆発させた。
同日発表になった7月の失業率は6月と同じ8.0％で下げ止まりの兆しが出てきた。最近の世論調査では、政府による「家計の購買力向上策」について7割が取り組みは不十分と答えた。（パリ＝野見山祐史）(17:00)
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