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経済の話。サブプライム問題の再燃   【在野のアナリスト】
http://www.asyura2.com/07/hasan53/msg/294.html
投稿者 愚民党 日時 2007 年 10 月 30 日 10:43:43: ogcGl0q1DMbpk
 

http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/

2007年10月29日
守屋氏への証人喚問
守屋元防衛事務次官の国会における証人喚問が、今日行われました。公務員倫理規定に関する部分、すでに明らかにされている部分に関しては認め、収賄に関わる部分は否定する。守屋氏の想定通りの展開であり、また宴席に同席した政治家の名前も明らかにしないなど、政治の世界とのパイプも一定程度繋ぐことにも成功しました。
国会が責め切れなかった、という点が否めませんが、これで「承知していない」、「発言していない」というものを否定する資料が出て来ない限り、再喚問も難しいでしょうから、一端幕引きになってしまうのかもしれません。政治ルートの解明は、今回与野党で名前が上がっていることもあり、難しかったかなという点が残念です。

そんな中、党首会談が急遽明日行われることになりました。自民党としてはテロ特措新法の可決プロセスにおいて、民主党が明確に法案賛成に拒否したという言質が欲しいところでしょう。守屋問題が解決しないうちに強行採決を行うと、疑惑を闇から闇に葬るのか、という世論が気になりますし、今回でも宴席に同席したのは長官経験者と指摘されており、それが自民党内にいる誰かは確実なのですから、その追求が疎かになると衆院解散まで行きかねない問題に発展します。
民主党としては自民党の思惑を探る意図があるものと思われます。テロ特措新法の絶対成立を目指すのであれば、年内一杯の会期延長をしなければなりませんが、自民党にそこまでの気概があるのか?昨今の動きを見るとき、年明けからの通常国会での成立を視野に、政府が諸外国との調整に動くのかを見極めたいのでしょう。

そして鳩山法相の「私の友人の友人はアルカイダ」、発言がありました。本人は以前も同じように発言したが、これほど大きく扱われなかったとしていますが、日本がテロとの戦いから離脱するのか、という議論をしている最中ですから、大きく扱われて当然でしょう。
テロ情報を事前に掴みながら、対応を怠っていたとすればこれは重大な問題に発展します。更に日本への入国まで示唆するなど、日本がテロの標的に晒されている危険を煽ったようにも受け取られるものです。地下鉄の爆破予告などもありましたが、入国を管理する側にある人間として、不適切極まりないものでしょう。否定会見を行っていますが、発言の重要性を理解していないとしか思われず、舌禍に見舞われた安倍政権の残滓を見るようです。

最後の給油を行った後、自衛隊は帰国の徒につくと思われますが、一先ずお疲れ様でした。今後は福田首相に対する問責決議案の提出や、その他でも政局は急がしそうで自衛隊が再度インド洋に向かうかも分かりませんが、日本に何が出来るのかをもう一度、しっかりと議論して欲しいですね。


analyst_zaiya777 at 22:59|Permalink │Comments(0) │TrackBack(0) │clip! │政治 | 一般

2007年10月28日
メディアの動き・亀田家の会見について
亀田興起選手の記者会見、その後の世論の動きを見ていて、少し気になったことを考えます。昨日の某番組内でも語られていましたが、これをプロデューサー的に見れば大成功です。まず興起選手のみが記者会見を行うのであれば、これは謝罪会見として成立していません。試合で反則を犯した大起選手でもなく、反則を主に指示したとされる史郎氏でもないからです。
今回の一連の騒動で、亀田家の中で最も罪の軽い興起選手が一家を代表しても、それは側面的な謝罪であり、本人でないことから追求をしても具体的な回答など得られません。それを記者が誤解し、亀田家にたまった鬱憤を晴らすかのように、厳しい質問を浴びせかけました。これによりヒールは記者、興起選手は他人の罪を被り忍耐を見せる悲劇の主人公扱いとなりました。これで亀田家は再起に向けた新たなステップとなり、商業的価値は上がったわけです。

一つ、爆笑問題の太田氏が大起選手の反則を見てゲラゲラ笑った、とのべていました。残念ながら、太田氏は格闘で人が死ぬ場面や反則で選手生命を絶たれる、そうした場面を経験したことがないのでしょう。肘を目に入れたら眼球破裂の危険がありますし、サミングと呼ばれるグラブで目を擦れば網膜はく離の可能性もあります。持ち上げて落とされたら、骨折などの危険もあります。
野球で頭部への球を投げて一発退場になるのは、大リーグでかつてそれで死者が出たこともあるからです。つまりボクシングでも人が死に至らないように、選手生命に関わる怪我を負うことがないように、ルールが決められているのです。ルールを破った場面を見て、それを称賛するなど、影響の度合いを考えていない証拠でしょう。

つまり記者も誤解していますが、今回の件はなぜルールを破ることがいけないことなのか、それを亀田大起選手が真摯に反省し、自分の口で述べること、及び父・史郎氏がそれについて謝罪することが必要なのです。亀田家のありようや、試合前後のパフォーマンスなどあまり問題ではありません。
興起選手も当初、「反省しています」という言葉を繰り返し、それで済ませようとしていましたが、結果的に厳しい質問と向かい合うことで世論の風を変えることは出来たのでしょう。移ろい易い世論は集中砲火を浴び、苦痛を乗り越えるそうした態度を判官ビイキで賞賛してしまいがちですからね。

最後に、どうやら今後はフジテレビ系列が亀田家に関わる放映権を獲得していくようです。演出に失敗したTBS、亀田家問題の追及の手の厳しいテレビ朝日と異なり、フジテレビは会見後に擁護の姿勢になりました。こうしたところにも、今回の一連の騒動が商業的な思惑で動いている面が見られます。問題は格闘という下手をすれば命を落としかねない、そうしたものに第三者が演出を施そうとすることなのですが、今のメディアはその過ちにいつまでも気付けないのでしょうね。


analyst_zaiya777 at 22:59|Permalink │Comments(0) │TrackBack(0) │clip! │社会 | メディア
2007年10月27日
経済の話。サブプライム問題の再燃
先週末から急速に米国のサブプライムローン問題が蒸し返され、市場は不安定な状況が続いています。米証券大手メリルリンチが7-9月期に79億ドルの損失を計上し、更に10-12月期にも40億ドル近い損失を計上するのではないか、とも言われ、また銀行大手ワコビアに合併を打診するのでは、との憶測も流れて人事案件ももめそうな様相を呈しています。
また住宅ローン大手、カントリーワイド・ファイナンシャルが7-9月期の12億ドルの赤字に転落し、また1万2千人のリストラ案を出しています。一方で返済条件の緩和策も打ち出し、10-12月期には回復する見通しを出しています。ただこれは米住宅価格の下落が続く限り、追加担保を差し入れずに資金の借り手を優遇するという、更に市場を緩くする方向であり、問題を長期化するだけになることは間違いありません。

日本でもみずほ証券が260億円、新生銀行が100億円、三井住友も数十億円、三菱UFJも損失を計上する方向です。ただこれらは評価損の位置付けであり、今後も損失は膨らむ可能性があります。一方で野村HDのように、1-9月期に1400億円以上の損失を計上し、サブプライム関連の事業から完全撤退を示唆したところもあります。
更に米国では、実はサブプライム以外の証券化商品も意図的に高格付けにして、本来であれば評価損として積み上げねばならない、そうした商品を多数金融機関が有している可能性がある、との報道もあります。格付けの妥当性について、G7で議論が進まないその理由は、ここに規制をかけると破綻する金融機関が続々と出てくるから、という噂もあります。

カントリーワイドのところでも触れましたが、米金融機関も規制ではなく市場を緩めることでしか、この混乱を乗り切る策を持ちえていないところに、この問題の長期化の芽があります。短期間に収束するためには、一時的に市場に打撃とはなっても、規制強化と監視が絶対です。
実は今の米国の経済モデルは二年前の日本と非常によく似ています。金融機関が軟調に推移し、為替の通貨安で輸出産業を潤す。本来、政策金利の引き下げは金融機関には不利であり、国内には打撃でも、それが市場の安定化に努めるとする内容が好感されています。日米の状況で少し異なるのは金融機関の不安は拡大方向にあること、なのでしょう。

その結果、日本の現状はジャパン・パッシングと呼ばれる回避傾向です。国内が脆弱になると、一時的には景気対策になっても長期になればマイナスです。日本は超低金利を続けたため、マイナス面が大きくなっているのですね。LTCMの例では金利引下げは短期間で終わっています。これが長期化するようになると、今度は減速懸念の方が強くなりますので、危険度も高まるのでしょう。31日のFOMCが注目ですが、どう動いても今後の市場に影響は残るのでしょう。原油動向、為替などの不安定要因とともに、注意が必要なタイミングなのでしょうね。


analyst_zaiya777 at 23:16|Permalink │Comments(0) │TrackBack(0) │clip! │経済 | アメリカ
2007年10月26日
浜岡地震の運転差し止め訴訟について
今日は亀田興起選手の記者会見で持ち切りでした。ただ反省しています、というだけで、一体何に反省しているのかが不明で、物足りない謝罪会見ではありました。自分の態度や行動を省みてその過ちに気付かないと、再び同じことを繰り返してしまうでしょう。メディアの扱いも傍若無人の振る舞いを批判しますが、今回問われているのはリング外のショーではなく、リングの上で一家が揃ってルールを破ろうとした、また破ってしまったことなのです。格闘という命懸けの場でルールを破るということがどういうことなのか?その点にきっちり触れて欲しかったですね。

中部電力、浜岡原発の1〜4号機の運転差し止めを求めた訴訟で、静岡地裁は住民敗訴、仮処分申請についても却下の判決を下しました。1854年に起きた安政東海地震(M8.4)をモデルに、M8.5で設計された原発の耐震設計が妥当かどうか、地域住民に影響を与えるかどうかが争点でした。
今回、沸騰水型の1〜4号機のみで、加圧水型の5号機が外れたのは、減速材である水で直接タービンを回す型が危険との判断です。ただこの耐震設計で採用されたレベルを争点にしても、よほど明確に将来発生する地震の強さがそれを越えると証明しない限り、住民側に利はないでしょう。

東南海地震は複合型と言われており、かなりの規模が予想されています。ではそれがいつか?誰もその答えがない以上、他の原発の耐震設計も同じこととなり、安易に運転停止などの、社会インフラにも影響するそうした判断を裁判所も下せません。予測を加味して現実を否定することは、根拠を特定することが難しいからです。これは経年劣化も同じ、そのために定期点検、交換などを各原発では行っており、その妥当性を評価するのは、有識者でも無理でしょう。
つまりこの裁判での本当の争点は、原発から放射性物質の漏洩のし易い場所があるのか、その設計上の不備をつけるのかどうか、です。基本的に管理区域から放射性物質は漏洩しないことになっており、この前の中越沖地震で柏崎刈羽原発で漏洩が発生したといっても、管理レベルの低い区域のものでした。そうなると、危険そうだからといっても、運転停止の判断はやはり難しいでしょう。

原子力発電は必要なことですが、信頼をなくす行為を電力会社がとり続けてきたことも、また事実です。今回の判決に安堵するのではなく、電力会社は耐震レベルを超える揺れが来ても、絶対に管理区域外に放射性物質は出しません。私たちが食い止めます、という強い宣言を出して、市民の中にある不信感の払拭に努めてもらいたいと思います。


analyst_zaiya777 at 22:47|Permalink │Comments(0) │TrackBack(0) │clip! │司法 | 社会

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