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『LANCET』掲載論文と日本の現状
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/462.html
投稿者 松浦 日時 2007 年 12 月 04 日 07:31:05: nX3mGLaD7LQUY
 

(回答先: がんの2%、CTが原因 医療被ばくで米チーム(東京新聞) 投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 12 月 02 日 19:04:57)

発表当時、日本の主要紙でも報道されて話題になった英国医学誌LANCETに掲載されたオックスフォード大疫学チームの論文は、日本の原爆被爆者の統計的癌罹患率データを基に組立てられた、国際放射線防護委員会(ICRP)のLNT(Linear Non-Threshold)モデル(1986年に全面的見直しが行われている。)に基いて放射線による発癌リスクの計算を行ったもので、日本を含めた15ヶ国の医療被曝による発癌実数を予測している。それによれば、日本を除く各国の発癌増加数は、0.5%から1.8%で、日本が3.2%と突出して高いという結論になっている。
近年は、さらにCT検査が増加し、この試算を敷衍すれば4.5%(実数11000件)になる。

日本では、この論文に対してベネフィットを強調する反発が噴出したが、利害関係の無い物理学関係者を始め、広域疫学統計としての閾値の無い線形モデルの妥当性は国際的に認められてきており、公益的疫学不在の日本医学会特有の、個体特質のみに視点を偏向させる体質が、今日も野放図な医療被曝を無反省に増大させ続ける一因となっている。

〈日本医学放射線学会でも、(日本は放射線科医の立場が弱く、主治医に頼まれると断りきれないという言い訳と共に)医師が安心のため安易にCT検査を依頼し、本当は適応でない検査が多く行われている事実が指摘されているが、ここでは、異様な程のCT普及率と、それに必然的に伴う減価償却利益については敢えて触れない。〉

この国は、HIV感染者数と共に、癌罹患率が未だに増加し続けている唯一の先進国である事の意味を重大に受け止めなければならない。

【参考】

対論  医療被曝におけるリスクとベネフィット
 医療での放射線被曝に無自覚なニッポン 久保田誠
 被曝のリスク、判断主体は患者である 中島和人
(2007年3月25日発行 『SENKI』 1241号3面から)
http://www.bund.org/opinion/20070325-1.htm

医療による放射線被曝 (検査別の被曝線量、他) 東海大学病院 放射線技術室
http://trhome.med.u-tokai.ac.jp/contents/hibaku_ippan/hibaku_top.htm

医療被曝 富山県立中央病院
http://www.tch.pref.toyama.jp/service/service33/hibaku.htm#gaiyou


http://a-natsuko.com/newpage41.html

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