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報道人 [論談・目安箱]
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投稿者 white 日時 2007 年 8 月 07 日 22:40:22: QYBiAyr6jr5Ac
 

□報道人 [論談・目安箱]

 http://www.rondan.co.jp/html/mail/0708/070807-17.html

報道人

( 平成19年08月07日 )

投稿者: 河童


 本心なのか、新聞の社説を書く担当記者氏が、すでに新聞の社説よりテレビのワイドショーの方が世間へのインパクトや影響が大きくなって、テレビのワイドショーにかなわないと感じているという。

ほぼ数時間おきに流れるテレビの情報番組、ワイドショー、ニュースはその気になれば一日中どこかで見られる。 そこには、一日一回もしくは二回の新聞情報より、はるかに新鮮ですばやい情報を得られるテレビの便利さも、人々の心理もそこに働くのだろう。

そんな世間へのインパクトや影響が大きくなっているという今のテレビの報道番組や情報番組ワイドショーのメインキャスターの席に、はたして報道のプロと言われる人物がどれだけいるのだろうと思っている。

思えば、各局テレビとも、かっては海外特派員、現地駐在員として世界各国で学んだことを、存分に発揮できる人物が、その席に、NHK、民放とも確かに在していた。 それが今は、もとアナウンサーや、もとタレント、スポーツマン、芸人、作家たちが座っている。

ゲストコメンテータにも、お笑いタレント、アイドルタレント、・・・そういう人物たちは、この難しい世界情勢、政治や経済から宗教にいたるまでの社会を、きちんと報道できるものをもっているのだろうかと最近わたしは思っている。

分かりやすい庶民の目線を目指してということか、アイドル的人気指向もその底辺にあるのか、それは定かではないが、各局テレビはすべからくその傾向にある。実際、日々起こる事件や事象の検証コメントはゲストのジャーナリストや評論家などにゆだね、メインキャスターが自ら検証コメントすることはほとんどない。

いや、ほとんどないではなく、出来ないと言ったほうが妥当かもしれない。 今や各局テレビをかけもちするお馴染みのジャーナリストや評論家が現れ、メディアを闊歩している。それほどにメインキャスターの能力レベルは低く見える。

報道のプロとしての知己知識が乏しいなら、それは当たりまえのことかもしれない。 失言でもすれば途端に苦情が殺到するからテレビも承知の上のことだろう。 極端に言えば、彼らは番組ディレクターから指示された進行表に従い、用意された台本をコメントするしかないのかもしれない。

あるいは週刊誌ネタや新聞記事の引用まる出ししかない。 そんな状況で流される情報が世間の世相に与える影響が、ますます大きくなっていることの得体のしれない不安を感じている。

テレビ朝日の報道番組 『 ニュース・ステーション 』 の後継 『 報道ステーション 』 で久米宏にかわって、なりもの入りでフリーアナウンサーの古舘伊知郎・氏が番組のメインキャスターに抜擢された。

古舘氏とともに総合キャスターとされるアシスタント女子はテレビ朝日アナウンサーかつスポーツ選手 ( ラクロスの日本代表 ) である。 お目付役コメンテータは、中国関連コメントでネットでも何かと叩かれる朝日新聞編集委員である。

番組がスータトし、某日、むかえたゲストの石原慎太郎東京都知事への質問に叱咤され、「 まだ半年しかたってませんから・・・見守って下さい 」 と言葉を返していたことを思い出している。

最近も番組のエピローグで、「 素人の目線で追及していきます・・・」 とコメントしていた。 番組では日々、素人のような管理体制の不備による事件を取り上げ、その責任を指摘追及するコメントをしている。

日本テレビのアナウンサーだった徳光和夫・氏がフリーになった時にも一時騒がれたが、古舘伊知郎・氏の 『 報道ステーション 』 誕生以後、NHK、民放ともアナウンサーやタレントがフリーになって、民放各局の情報番組やワイドショーのメインキャスターに抜擢されるケースがよく目立ち、あちこち誕生した。

当然フリーになってメインキャスターになれば、報酬はその桁が違う。 飛躍的に増える。 テレビ界はますますフリー指向に動く。 これも一種の、『 天下り 』 のひとつとかもしれない。

報道畑を歩んできたというTBSの 『 New's 23 』 の筑紫哲也・氏もこの最近、病魔におそわれ、今は入院の身となっている。 参院選では声だけの番組出演をしていた。 筑紫氏あっての 『 New's 23 』 なのだろう。

見渡せば、報道のプロといわれる人物は皆無ではないのかと思ったりする。 素人だからかえって庶民感覚で人々に伝えられるのだとよく耳にするが、それでよいのか。

庶民感覚でわかりやすく、そんなアマチュアリズムがいいとよく耳にするが、ほんとうにそれでよいのかと、つくづく今わたしは思っている。

2011年7月24日には地上アナログテレビジョン放送が全国一斉終了し、地上デジタルテレビジョン放送に移行される。 多チャンネル化やチャンネルの専門ジャンル化も加速するだろう。 そしてますます情報の意義が問われる時代が到来し、テレビの存在もおおきく変化するだろう。

米国のジャーナリズムもニュースの利益追求への変貌によって、かってないジャーナリズムの危機を唱えている。 ただ情報を伝えるだけ、得るだけならインターネットや携帯電話でも十分である。

今のようなテレビ番組のキャスター、コメンテータたちもその存在意義は薄れるだろう。 そのことをいまのテレビはどう思っているのだろうか、どこを目指そうとしているのだろうか。

時々、NHKが目指す将来の放送指針などを放映しているが、民法テレビが同様の内容の放送を放映しているところをわたしは見たことがない。

民法テレビはそれは社内的なことであり、視聴者、外部に示す必要はないとしているのか、それもわからない。 それもまたいまのテレビの苦悩を表しているのかもしれない。 テレビは気づいているか。 テレビの存在意義を今以上に問われる時がもうすぐ迫っていることを。

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