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福田新政権は“派閥内閣”だhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070926/135993/
読者1700人アンケート：不支持43％、総選挙敗退58％
2007年9月27日 木曜日 水野 博泰
論点 政治・経済 福田政権 派閥
福田康夫新政権の誕生を機に【緊急アンケート：福田新政権への評価】を実施したところ、約1700人のNBonline読者から回答が寄せられた。9月25日午後10時から26日午後3時までNBonline上で回答を受け付けた。回答総数は1740件。
古い自民党の派閥政治への復古に嫌悪感
問3 福田新内閣の特徴をずばり一言で表すと何だと思いますか。
「福田新内閣の特徴をずばり一言で表すと何だと思いますか」（自由記入）という問いに対する回答で、第1位に輝いたのは「派閥内閣」（93票）だった。自民党4役や閣僚の人選において派閥間のバランスに気を配ったさまが、NBonline読者に強烈な印象を残したようだ。もちろん、それは批判的な評価につながっている。
そうした読者の思いは、「派閥内閣」の変異形から見て取ることができる。主なものを列挙しよう。
「派閥どっぷり内閣」「派閥暗躍内閣」「派閥温存内閣」「派閥横並び内閣」「派閥丸出し内閣」「派閥寄せ集め内閣」「派閥寄り合い内閣」「派閥均衡内閣」「派閥代表詰め合わせ内閣」「派閥再生内閣」「派閥総がかり内閣」「派閥談合内閣」「派閥馴れ合い内閣」「派閥復活内閣」「派閥領袖内閣」──。
派閥政治の復活に対する嫌悪感は、第2位の「自民党先祖がえり内閣」（72票）からも見て取れる。こちらにも、「古い自民党内閣」「旧自民党内閣」といったバリエーションを含んでいる。また、「復古内閣」「後戻り内閣」「時代逆行内閣」といった回答も少しずつ形を変えて多数寄せられた。
第3位は「つなぎ内閣」（53票）。「リリーフ内閣」「中継ぎ内閣」という回答もここに含めた。
第4位は「とりあえず内閣」（46票）、第5位は「年寄り内閣」（40票）、第6位は「自民最終内閣」（31票）、第7位は「選挙管理内閣」（28票）、第8位は「崖っぷち内閣」（24票）。福田首相が自ら命名した「背水の陣内閣」は第9位（23票）だった。第10位は「安定内閣」（22票）。
解散にいつ踏み切るか？
また、「あなたは福田新内閣を支持しますか？」という問いに対しては、「支持する」が29％、「支持しない」が43％、「どちらでもない」が28％となり、「支持しない」が最も多かった。
「福田自民党は次回の衆院総選挙で勝てると思いますか？」という問いに対しては、「勝てる」が15％、「勝てない」が58％、「分からない」が27％で、「勝てない」が過半数を占める結果となった。
問２ 福田自民党は次回の衆院総選挙で勝てると思いますか？（1つだけ選択）
問１ あなたは福田新内閣を支持しますか？（1つだけ選択）
このことは、福田新内閣を支持していたとしても、総選挙では自民党が大苦戦すると感じている読者が少なくないことを示している。
安倍前首相が辞意を表明した直後に、【緊急アンケート：安倍首相辞意表明とその後】と題してNBonlineが実施したアンケートでは、「首相の辞任だけでなく、解散総選挙で民意を問うべきだと思いますか？」という問いに対して、約5000人の回答者の72％が「はい」、23％が「いいえ」と答えた。
また、「この1年以内に政権交代が起こる可能性はあると思いますか？」という問いに対しては、58％が「ある」、22％が「ない」と回答した。
予算をはじめとして重要法案が山積している中で、“ねじれ国会”での与野党の攻防は熾烈さを極めることになるだろう。国会運営を乗り切りながら福田首相は、自民党に不利であることが明らかな情勢下において、世論が強く要求する解散にいつ踏み切るのかという難しい判断が迫られることになる。
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