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ＮＨＫの橋本会長が辞意、理事２人更迭の考えも（読売新聞）
ＮＨＫの記者ら３人によるインサイダー取引疑惑で、ＮＨＫの橋本元一会長は２１日、記者会見し、古森重隆・ＮＨＫ経営委員長（富士フイルムホールディングス社長）に辞意を伝えるとともに、コンプライアンス（法令順守）担当の畠山博治理事と報道担当の石村英二郎理事が２２日付で辞任すると発表した。
理事１０人のうち、経営計画担当の中川潤一理事は、次期５か年経営計画が経営委に認められなかった責任を取り、すでに７日に辞表を提出。他の７人からも進退伺が出されている。これに対し、橋本会長は「連帯責任はあっても、業務の空白は避けねばならない」として、畠山、石村の２理事以外は辞任させない考えを示した。
今回の不祥事をめぐっては、経営委が２４日の臨時委員会で、執行部の責任を追及すると見られる。このため、橋本会長は自らの責任も含め、直接の担当理事を事実上、更迭することで自主的にけじめをつけた形だ。
任期満了を３日後の２４日に控えた辞意表明について、橋本会長は「業務執行の最高責任者として、すべての責任は私にある。事態の重みをかんがみての判断だ」と語った。これについて、古森委員長は「橋本会長には、任期満了まで責任者として全力で対処していただきたいと申し入れている。辞意の取り扱いについては臨時経営委で検討する」とのコメントを発表した。
また、橋本会長は再発防止策の概要も明らかにした。骨子は、＜１＞職務上得た情報を私的利益に使うことを禁止し、インサイダー取引に関する法令順守規程を新設する＜２＞報道情報システムにアクセス権限を持つ職員の６か月以内の株式等売買を禁止＜３＞機密情報を含む原稿の出稿管理を徹底し、報道情報システムへのアクセス資格制限を強化する――などとなっている。
一方、放送前にニュース原稿を閲覧できた約５０００人に対する聞き取り調査も実施したが、集計が間に合わず、この日は結果発表を見送った。
（2008年1月21日21時21分 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080121-OYT1T00638.htm
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