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本文は映画の結末など、作品の内容に触れています。映画をご覧になった後にお読み
になられることをお勧めします。
（ko注；内容に触れない抜粋って、シンドイ (^^ゞ）
彼女は片肺で生まれた。だから愛の力を知っている――
和久本みさ子
『みえない雲』とは、後に今村昌平監督によって映画化された井伏鱒二の『黒い雨』
である。このタイトルを言えば、日本の人には、他にどんな説明をしなくとも、わか
る映画だろう。
みえない雲がまもなく連れてくる黒い雨が放射能に汚染された黙示録の雨であること
は、原爆の洗礼を受けた日本人なら誰でもが知っている。二つの映画には、原発の事
故と原爆による被爆という違いこそあれ、人間自身がこの世の終末を演出できるとい
う恐怖を描いた点では同種の作品であるといえるだろう。
（略）
「チェルノブイリの事故の時には、あなたは生まれていたのかしら？」
パウラは（ko注；主演女優）答えた。
「あの事故と同じ年に生まれたんです」
それから、話はまったく思いもかけぬ方向に展開していったのだ。
（略）
チェルノブイリの事故の後、たくさんの、体に重荷を背負った子供が生まれた。放射
能汚染された野菜やミルクを食べてはいけなかったのに、事故が及ぼす危険は発生後
すぐに報じられたわけではなく、しばらく経って、一般庶民に伝わった。
（略）
パウラはそう語るが、それも、もしかしたら、汚染による後遺症だったのかもしれな
い。が、その症状でレントゲンを撮った彼女は、自分の体がそれ以上に重大な危機に
さらされていたことを知ることになる。
「お医者さんがびっくりしてこう言ったんです。パウラ。君には片方の肺がない」
映画をご覧になれば、おわかりのように、若い、はちきれんばかりの弾む肉体を持つ
パウラの胸は、実に豊かだ。みえない雲に追われて走る時にも、息を切らしている様
子はない。彼女を目の前に見ても、彼女の肋骨の下が空洞だなどと信じられるだろう
か。
（略）
http://www.mienaikumo.jp/review/index.html
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北海道 2007年2月17日（土）〜 シアターキノ TEL：011-231-9355
青森 2007年3月2日（金）〜9日（金） 八戸フォーラム TEL：0178-71-1555
宮城 2007年1月6日（土）〜19日（金） 仙台チネ･ラヴィータ TEL：022-299-5555
山形 2007年3月17日（土）〜23日（金） 山形フォーラム TEL：023-632-3220
福島 2007年3月31日（土）〜4月6日（金） 福島フォーラム TEL：024-533-1515
東京 2006年12月30日(土)〜2007年2月9日（金） シネカノン有楽町 TEL：03-3283-
9660
千葉 2007年1月13日（土）〜2月2日（金） 千葉劇場 TEL：043-227-4265
愛知 2007年2月17日（土）〜3月2日（金） 名演小劇場 TEL：052-931-1701
大阪 2007年3月17日（土）〜 第七藝術劇場 TEL：06-6302-2073
京都 近日公開 京都シネマ TEL：075-353-4723
兵庫 2007年3月17日（土）〜 シネカノン神戸 TEL：078-367-3868
福岡 近日公開 シネ・リーブル博多駅 TEL：092-434-3691
http://www.mienaikumo.jp/theater/index.html
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- Re: 北朝鮮の原発が事故になれば、同じ運命 Kotetu 2007/2/15 20:33:21
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