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正直者が報われた社会はあった、お人よしが、正直者が、馬鹿を見る世の中は良くない、、,について
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投稿者 まとはずれのおせっかい 日時 2007 年 2 月 25 日 04:03:31: hB50P3GpBNyQs
 


Kさんの投稿のなかに、

「お人よしが、正直者が、馬鹿を見る世の中は良くない、」というセンテンスをしばしば見かけます、そして今回は、

もっと「正直者が報われた社会はあった」だろうと思われますという、コメントをされています。

後者のセンテンス(「正直者が報われた社会はあった」だろう)を読んで、私は、前の戦争で戦死した私のおじの世代に当たる兵士たち、引揚途上で祖国の土を踏むことなく倒れた日本人のことを思い浮かべました。

日本軍を、日本の勝利を信じた「正直な、お人よしな、兵士、植民者たち」は外地の露に消えた。(揶揄して書いているのではありません)

突撃命令に一歩遅れて出る兵士、子供からパンを奪い取って、飢えをしのいだ引揚者、
そうした、「正直」、「お人よし」とは無縁のものたちが生き延び、自らの体験を美化し、人から聞いた話を、じぶんの「武勇談」として語っている。

そのあたりが、真実に近いのではないかと思っています。

かっての日本に、人に「けなげさ」があったのは同意します。

しかし、為政者は、それに報いるより、それを悪用したほうがはるかに多かったはずです。
それをふまえて、わたしは、「正直者が報われた社会はあったのだろうか」という疑問を呈したのです。

戦後の、高度成長期、「どっぷりシステムに浸かって、経営者の言うこと、マスコミの書くことを全部信じて」働いていれば、自転車の通勤者が、「スーパーカブ」を買い、あるいは、そのカブの運転者が、サニーやカローラの誇り高きオーナーになった時代がありました。

そこには、戦後の焼け野原、明治の気骨ある経営者、アメリカの反共政策、国民経済とリンクした経済発展という背景があったのはいうまでもありますまい。しかし、「下山事件さん」に指摘されたのですが、これは、「日本資本主義の発展史上、例外的な時期」だったと思います。

それに、その「発展」のためにどんな犠牲が払われたか、言及するに及びますまい。

蛇足ですけれど、日本人は、この時代、「集団にもたれかかり、物質的繁栄に酔い、個人としての自分を確立しなかったツケ」を今支払わされているのだと思います。

当時、システム自身を、経営者の言うことを、マスコミの書くことを懐疑さえしていれば、「今の姿の日本」はない。それどころか、この構図は、いまだ現在進行中なのだから話にならない。

前者の部分のセンテンス、(「お人よしが、正直者が、馬鹿を見る世の中は良くない」)

「正直者が馬鹿を見る世の中は良くない」、同意します。

しかし、「お人よしが、馬鹿を見る社会は良くない」という部分には、同意しかねるものがあります、私なら、このセンテンスを以下のように書きます。

正直者が馬鹿を見る世の中は良くない、しかし、お人よし、善意だけでは、悪い世の中変わらない。

当たり前のことですが、私自身、プライベートの領域では、「正直もの」「お人よし」、「善意な人たち」に囲まれながら、毎日を送りたい。自分がそうであるかは、あえて書きませんが。。

しかし、ひとたび、人が、自分のプライベートの行動範囲から、一歩でて、「国民」、「社会人」、「従業員」、「市民」、「失業者」として、あらざるを、あるいは行動せざるえないと、

「お人よし」「善人」だけでは、通らない。
一人一人が、責任ある「個人であること」が要求されます。

それは、日本の法体系、近代の法体系そのものが、「シッカリした個人」を前提としているからです。「シッカリした個人」がいて、うまく機能する民主主義のシステムだからです。それが、気に入らなければ、イスラム社会や江戸時代の日本のように、長老会議やお上に「全部おまかせ」がいいかもしれません。

自分を庶民派だという人の中に、「ずーっと、ぬるま湯に浸かっていたい」、
「いただけるものはいただくけど」、自分で義務を負ったり、責任を取ったりするのは、真っ平ごめん、つまり、「幼児性を装った狡猾さ、もしくは、本当の幼児性」を見ることがしばしばあります。

いま、この「自称、お人よしで、善意な人」たちが「政官経マスコミ」とタッグマッチをくんで、日本の将来、そして、日本の民主主義を窒息させている、と思っています。
そして、この人たちが、変わらないと、立ち上がらなければ、日本は変わらないと思っています。
システムだけ変えても何も変わらない(日本国憲法の例がある)。

民主主義の諸制度の中の、
三権分立、チェックアンドバランス、ジャーナリズムによる政治の監視、それらには、
一人の人間、制度、官僚機構は、「天使になろうとしてブタになる」のことばどおり、善意であろうとも、間違いを犯すものだという思想があります。
そこに、歴史を経験として学んだ、西洋人の「冷徹な人間観」があるとおもいます。

Kさんの思考に、近代法が前提、あるいは定義としている、法体系の中の「個人」、「社会」と、日本の伝統的な「善人像」、「世の中」像?をまぜてしまっているので、混乱があるのだと思います。

今日はここまで

法律のこと、
法律のことを手短に書くと、市民国民の圧力が背景にあって作られた、たとえば、基本的人権を拡大するような法律、と共謀罪のような悪法(しかし、これでも、テロ対策という大義名文、つまり「仕掛け」がある)はおなじではありません、これは私の舌足らず、間違いです。

「決断のこと」はこの第二部に当たるので時間を見つけて、書きたいと思います。
労働者階級のこと、奥谷女史のことについては、時間があればの話です。

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