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これ、絶対におかしいだろう。 これでは、日本の医療現場は崩壊するしかないだろう。
http://www.asyura2.com/07/idletalk28/msg/296.html
投稿者 考察者K 日時 2007 年 12 月 24 日 14:12:55: JjkI8nWTpj0po
 

ともかく、下記のHPを「良く読んでいただきたい。」

http://blog.so-net.ne.jp/case-report-by-ERP/20070816

【日々是よろずER診療】の「なんちゃって救急医」さんは、現役の医師が公開しているブログであろう。
プロフィールには「勤務医」となっている。おそらくは救急医であろう。

つまり、これは「現場の声」ということである。

>【○市内の男性が、入院先の病院で首をつって自殺したのは、実際はうつ病だったのを神経症と誤診されたのが原因などとして、男性の遺族が、診断した二病院を相手取り、総額約一億五千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が二十五日、○地裁であった。大和陽一郎裁判長は「うつ病を疑うべきだった。症状に合わせた措置を取らず、自殺を防止できなかった過失がある」として、二病院合計で約七千五百五十万円の支払いを命じる判決を言い渡した。】

Kは前々から気になっているのだが、責任転嫁も甚だしい判決であり、この判決を言い渡した裁判官は「何も分かっていない」と思うのだが、『これが、今の日本の風潮』として現実に起こっている『大きな問題』である。

まず、『自殺した人を「うつ病にしたのは病院ではない」だろう。』と思う。

次に、『診察した医師は「完全ではない人間」である。』
100人の医師が同様の状況下で「この医師以外の人なら、間違いなく、うつ病の症状を見抜き、適切な措置をした。」というような症状が現れていたのでもない限りは「様子を見よう」とか「まだ、大丈夫だろう。」というような判断ミスを犯すのが人間である。

また、医師は「暇ではない」、仮にこの患者さんに「必要以上の時間を掛けていて、待合室にいた患者が急変して死亡した場合」には「逆の意味で責任を問われる」という場合だってあるだろう。極端な例だろうが、可能性としてあり得る事だろう。

基本的に「日本人は専門科に頼りすぎる」のである。
頼るのは良いが「依存しきってしまう」のである。
全てを「任せきっている」というのは「全権を委任した。」と言う事であり、それは「契約的には失敗しても文句は言わない」という「白紙委任をした。」という事なのであるが、不利益が出たとたんに「クレーマーと化す。」のである。
その辺が「裁判においても分かっていない」のである。

この例、「うつ病にした」のは環境だろうと思う。
職場に主な原因があったのか、家庭にあったのか、人間関係から生じているのかは分からないが、少なくとも「病院がうつ病にした」のではないだろう。
つまり、責任の主たる原因は「病院以外にある」と言う事である。
仮に「職場に主たる原因がある」とするのなら「労災」の可能性もある。
その場合、損害賠償をするべきは「職場」だろうと考えられる。

これが、脳梗塞の患者に脳溢血の治療を施した結果として「死亡させた」というような「あきらかな誤診」があり「治療行為が死因に直結している。」というような例であれば、病院の責任は免れないだろうが
>【精神安定剤を注射しただけで隔離室に入院させたが、男性は同日深夜、引き裂いた衣服を鉄格子にかけ、これに首をつって自殺した。】
と言う事である。
拘束して「自殺できないように自由を奪って、ベットに縛り付けておけば良かった」のだろうか?
どのような、状況だったかは不明の点もあるが、「自殺は自殺」であり、病院が殺したのでない事だけは確かであろう。
おそらくは「100人の医師がいて、大多数の医師は今回の措置と大差ない措置をするだろう」とKは思う。
不幸な地雷を踏んだとしか言いようのない事例だが、訴える遺族も遺族だが、裁判の判決が狂っているとしか思えない。

で【患者が病院で自殺すると7500万円だそうです。では、医者が病院で自殺するとおいくらでしょうか?】と続き

>【医師自殺の賠償請求棄却  予測できないと△地裁 2003.03.25 共同通信 (全441字) M病院に勤めていた医師の夫=当時(42)=が自殺したのは、過労を知りながら放置した病院の責任だとして、H市の妻(39)ら遺族が日本赤十字社(東京都港区)に約二億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が二十五日、H地裁であり、山垣清正裁判長は原告の訴えを棄却した。】

はあ?と言うのが率直な思いである。

>【病院側は自殺を予測する具体的危険性を認識できず、不測の事態を防止する措置を取る注意義務違反があったとは言えない】
のだそうである。
医師は「患者が自殺するのを予測するのが当然」との判決との対比を考えていただきたいが「職場では職員たる医師の自殺を予測など出来るわけがない」のだそうである。

>【患者が病院で自殺すれば7500万円。一方、医師が病院で自殺すれば、0円。】
>【日本社会は、医者を大切にしない社会なのだなあと思います。】

ごもっともな意見としか言いようがありません。

間違いない事は「日本の医師は決して多くない」(人口比で計算して)
「救急医療」「小児医療」「地方医療」は崩壊しつつあるという事

高給取りで優雅な生活というイメージが「定着してしまった感もある医師」ですが、個別的な実態としては「超繁忙、人材不足」という側面も多いし、ワーキングプアに近いような「収入の場合」もあるようです。

「現場」の実態を知らずに「イメージだけで評価する」という風潮が郵政民営化の頃から多くなってきています。
マスコミ誘導という部分もありますし、政府の広報としての誘導もあるようです。

モンスターペアレンツに代表される「ワガママ」的な要求を巨大化させてしまった。という社会全体の「人権意識の認識間違い」という部分もあるでしょう。

その中で「正直者が馬鹿を見る」という社会、「全てのリスクが”現場に押しつけられる”」という状況が生まれてきています。

人員配置の不足による「現場のミス」は「責任を負うべきは現場ではなく、人員を配置した部署」でしょう。

「自殺する社会」の責任の所在も「そのような社会を構築した政治」に主たる要因があるでしょう。

いずれにしても「現場のミスを問えるのは十分な設備を整え、十分な人員配置を行ってから」の話です。
そこをないがしろにする「社会体制」である限りは、医療崩壊は止まらないのだろうと思われます。
それは「教育問題」でも「社会福祉」でも「セーフティネット構築」においても同様でしょう。

「自分で出来もしない事を、他人には求める」という「考え方を捨て去らない限り」は「地雷を踏む可能性が誰にでもある」のでしょう。
自分の見に置き換えて考えない評論家は「その地雷は予測でき、回避できたはず」と平然と言いますが「自分で実際の現場で、それが出来る事を、やって見せて証明したりはしない」のです。

評論家に「自分では出来もしない事を勝手に評価する」事のリスクを背負わせない限りは「現場は地雷と隣り合わせて頑張るしかない」のでしょう。
これでは、過労自殺もおこるというものです。


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