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住民にこたえる施策を(消える病院・全5回の4)(医療・介護情報CBニュース)
http://www.asyura2.com/07/iryo01/msg/182.html
投稿者 茶々 日時 2007 年 12 月 18 日 09:30:19: 6YmOfrLmcqc3Q
 

(回答先: 医療の前に地域崩壊も(消える病院・全5回の3)(医療・介護情報CBニュース) 投稿者 茶々 日時 2007 年 12 月 18 日 09:29:25)

http://news.cabrain.net/article/newsId/13471.html

住民にこたえる施策を(消える病院・全5回の4)


新シリーズ 社会保障が危ない〜「改革」の真相7
第2部 消える病院〜検証「医療崩壊問題」
中の3完:国策と地域医療

住民にこたえる施策を
 主要な地場産業がなく、若者は都市部に流出し、過疎化に拍車が掛かる下北地域。医療の前に地域が崩壊する危険性も指摘されているが、こうした実情で住民は何を望んでいるのか? その実態を示す住民アンケートがある(日本共産党むつ市議団調査)。

関連記事「翻弄される医療(消える病院・全5回の1)」
      「国策と地域医療(消える病院・全5回の2」
      「医療の前に地域崩壊も(消える病院・全5回の3)」


「むつ市に力を入れて取り組んでほしい問題は何ですか」。この問いには、医療・福祉の充実▽若者の雇用対策▽高齢者福祉の充実−の順に上位を占めた。
問いに関する自由意見には、切実な声が相次いでいる。
「仕事をする意欲はあるが、就職先が見付からない。不況の中でも愛する地元に残って頑張る市民のために施設(ハコモノ)より人を大事にした政治を望む」(20歳代女性)、「眼科は現在、むつ総合病院と開業医の2件だけ。あと2件くらい眼科があればと願っている住民は多いはず」(60歳代男性)、「むつ総合病院は医師が不足しているので早く充足してほしい」(70歳代男性)、「1人暮らしの女性が歩行困難で施設への入居を希望しているが空きがない。福祉施設の充実を望む」(70歳代女性)…。

 このように住民からも挙げられている地域の深刻な医療・福祉事情−。
 むつ市の医療法人章士会・三上医院の理事長で、むつ下北医師会の会長を務める三上史雄さんが指摘する。
 県が計画している医療機関の集約化(再編計画)については「医師が来る地域と出て行く地域とに分かれ、住民にとっては不利益が大きい。高齢化が進み、医療機関まで行けない人もいるだけに、送迎をどうするかという課題がある」と案じる。また、国が進める医療機関から在宅・地域への誘導に関しても、「この地域には、老々家庭が多く、自ずと老々介護を余儀なくされてしまう。また、約5年前に療養病床の増床を打ち出しておきながら、今度は大幅に削減するという。国は『社会的入院』を問題視しているが、家に戻れないから入院している人が、地域に受け皿がないまま退院となっては、行き場を失い、医療・介護難民≠ノなってしまう。現場の実態を知らないままに国は計画を進めており、矛盾が大きい」と批判する。

 「限られた人材・医療機関・福祉施設を活用するため、地域連携に基づく医療を関係者が協力して進めている」(三上さん)にもかかわらず、地域の実情と相反する施策が進行している現実…。
 「医療費抑制で経営は厳しくなるばかり。地域の開業医も次の代に受け継ぐのは難しいという実感を持っている。極論すると、地域には、むつ総合病院しか残らないことがあり得る。医療崩壊を防ぐためにも、さまざまな事情を抱える地域に光を当てるのが政治の役割ではないのか」と、三上さんは根本的な疑問を投げ掛ける。

 また、青森市内で大竹整形外科を開業し、今年11月18日に開かれた「高齢者の医療を考える県民フォーラムinあおもり」のコーディネーターを務めた大竹進さん(青森県保険医協会理事)は、地域が抱える医療・福祉問題を踏まえた上で、今後の展望を語る。
 「医療法で定められた医師の標準数などに満たない病院を『標欠病院』というが、同じ診療を提供しても、医師数が標準を下回っていると診療報酬は下げられる。病院は医師を確保できずに収入も減るという悪循環が下北などで起きており、医療の地域間格差も広がるばかりだ。国は医療費をどう削るかという発想しかなく、もう医療の崩壊は始まっている」と現状を分析する。

 しかし、現状を座視するのではなく、事態の打開への提言に力を込める。
 臨床研修病院の認定を受けて若い医師の育成等に取り組んでいる「むつ総合病院」。「むつ総合病院は、地理的な事情から地域完結型の医療が求められる『むつ医療圏』の拠点だが、ここでは、医師が患者さんの検査や治療から治癒に至るまでの一連の医療行為に当たることができる。さまざまな症例の患者さんに接することで医師としての技術や経験を身に付けることも可能だ。これは見方を変えれば、一次医療・二次医療・三次医療の一部分のみに当たり、医療をトータルにとらえられない都市部の大病院等よりは有利な面で、これを生かすことができれば、地域医療を志す医師が集まってくるだろう」と見る。
 そして、こう強調する。
 「ここ(むつ)で地域医療をきちんと展開できれば、他でもうまくいくことの証明になる。その実現のためには、国の医療政策の根本的な転換が迫られている」

 「改革」の名の下に地域を翻弄してきた国策が、これからは疲弊した地域(医療)を再生(真の改革)できるか。 下北は、その象徴的なケースとして位置づけられる。

更新:2007/12/10   キャリアブレイン

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