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【診療関連死究明制度】  現代の魔女裁判  政府厚労省が医者を売り渡す責任転嫁制度
http://www.asyura2.com/07/iryo01/msg/483.html
投稿者 どっちだ 日時 2008 年 2 月 24 日 19:03:40: Neh0eMBXBwlZk
 

-----勤務医 開業つれづれ日記 から転載--------------------------------
http://ameblo.jp/med/entry-10074903587.html

2008-02-24 08:00:00

■「医療事故の届け出と遺族感情」 もう、リスクのある医療は出来ません…


>医療事故の届け出と遺族感情


今回の”第三者機関”の設立の目的は、

感情の解消が主体なのでしょうか?

>厚労省の提案では、医療事故と考えられるような死亡が院内で発生した場合、

>第三者委員会に届け出るべきかどうかの第一次的な判断を医療機関が独自に行う。

届け出るかどうか、

その判断基準を示さないまま、

届け出なかった場合の責任を

現場の医療機関に押し付ける。

しかし、

1年に死亡する日本人は約112万人(1)。

その多くは病院で亡くなられる方です。


厚労省の数行のマニュアルに

合致しない方の方が

圧倒的に多い気がします。

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医療事故の届け出と遺族感情

更新:2008/02/22 18:42 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/14663.html;jsessionid=4BFF2F866D496B4AB820906DD9167BF0


 「この数行ではやはり判断できない。十分でないところがあり反省している」――。医療事故の原因を調べる第三者機関の創設で争点になっている「届け出の範囲」について、厚生労働省が示した事例に委員から批判が集中した。厚労省の担当者は「個々の患者の状態によっても条件が違う。本来は何十ページも必要で、それをサッと切ることはできない」と弁解した。届け出が必要なケースを具体的な事例で明らかにしていこうという厚労省の試みは評価すべきであるが、遺族の感情を考えると事例を単純に振り分けられない。(新井裕充)

 厚労省の提案では、医療事故と考えられるような死亡が院内で発生した場合、第三者委員会に届け出るべきかどうかの第一次的な判断を医療機関が独自に行う。

 これまでの議論では、「届け出の範囲をしっかり決めないと現場は混乱する」という意見が再三にわたり出ていた。

 厚労省は2月20日、「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」(座長=前田雅英・首都大学東京法科大学院教授)で、届け出の範囲を判断するためのフローチャートを示すとともに、これに具体的な事例を当てはめて提示した。

 実際に起きた医療事故の事案を数行にまとめる作業には大変な苦労が伴ったことが想像されるが、逆に批判を浴びる結果になってしまった。

 議論の発端になったのは、「届け出不要」に分類された事例16で、次のとおり。

 「虚血性腸炎を疑い、緊急に大腸内視鏡検査を実施したところ大腸粘膜の色調が悪く、壊死の可能性も疑われ、慎重な経過観察が必要と考えられた。治療としては、心疾患や糖尿病等の合併症の程度等を考慮し、保存的治療(絶食、輸液など)を行うこととした。検査中は特に全身状態の変化なく終了し病棟に戻ったが、その後、急に腹痛を訴えるなど容態が悪化したので腸管穿孔を疑いX線写真を撮影したところ、遊離ガスが認められ腸管穿孔(せんこう)と判断された。その後、適切な措置を施したが死亡」

 資料では、下線が「大腸内視鏡検査を実施」「急に腹痛を訴えるなど容態が悪化」「腸管穿孔」に引かれている。

 厚労省のフローチャートによると、「誤った医療を行ったことが明らかではない」が、「行った医療に起因して患者が死亡」して、「医療を行った後に死亡することを予期していた」というケースで、「届出不要b」に分類されている。

■ 届け出の範囲と遺族の感情

 議論の口火を切ったのは加藤良夫委員(南山大大学院法務研究科教授・弁護士)。「内視鏡検査で消化管が穿孔した。だから普通は死亡にいかない。しかし、その後の対応など、さまざまな段階を経て死に至るというプロセスになっている。つまり、『内視鏡検査中の消化管穿孔であり、これは合併症だから届出はいらない』という判断にはならない」として、厚労省が「届け出不要」に分類したことを「非常に限定的」と批判した。

 加藤委員は「証拠を引き出して医療の質を向上させること、尊い犠牲や過ちから学ぶという視点から見ると、大事なものが落ちてしまう危険性がある」と述べた。

 前田座長は「まさにそこが問題。広く委員会に届け出して、そこから教訓を拾い上げていくという考え方もある。しかし、届け出を明確なものに絞り込んでおかないと医療行為がやりにくいという意見もある。今回、初めてここに突っ込んだ議論をするが、医療現場の人が分かるような、ある程度の合意形成を得たい」と述べ、さらに意見を求めた。

 山口徹委員(虎の門病院院長)は「死亡に至るまでに不適切な処置があった可能性を否定できない事例だ。『適切な措置を施したが死亡』と簡単に書いてあり肝心なところが分からないが、『適切な措置を施したか』という部分を含めれば、検討すべき範囲はもっと広い」とした。

 ただ、「穿孔後に標準的な医療が行われたか」という部分は院内の調査委員会で検討すべきとして、「届け出不要」の分類に賛成した。

 木下勝之委員(日本医師会常任理事)も「これは院内で検討すべき事例で、第三者委員会に届け出るべき事案ではない」とした。

 これに対し、医療事故で子どもを亡くした豊田郁子委員(新葛飾病院セーフティーマネジャー)は「届け出不要と考えられている事例の中には、院内できちんと調査しなければならない事例が多くある。しかし、院内の事故調査委員会を立ち上げられない医療機関も多い」として、調査委員会が遺族の相談に対応できるような制度を求めた。

 豊田委員はまた、「医療関係者が届け出を不要と考える事例でも、『家族の立場だったら届け出が必要だろう』という声が現場から出ている」と指摘。たとえ届け出が不要な事例でも、遺族が希望する場合には届け出なかった理由を説明する必要があるとした。

 前田座長は「医療の側は患者や遺族の側に立って『出すか出さないか』を判断していただくことが重要だ」と理解を示したが、このように「患者の視点」を届け出の判断に組み込めば、厚労省が示した届け出判断のフローチャートだけでは割り切れないことになる。

 辻本好子委員(NPOささえあい医療人権センターCOML理事長)は「遺族が『届け出なくて結構です』という場合には届け出なくてもいいのではないか。このように事例だけでうんぬんしていいのか」と事例だけで割り切ることに不満を表した。

 また、鮎澤純子委員(九州大大学院医学研究院医療経営・管理学講座准教授)は「この資料を見た時、ここまで書かれたかという思いがした。事案を3行、4行でまとめる難しさは分かっている。(届け出の要否は)どんなに枚数を重ねても書ききれるものではない」と述べた。

 厚労省の担当者は「この数行ではやはり判断できない。十分でないところがあり反省している。個々の患者の状態によっても条件が違う。本来は何十ページも必要で、それをサッと切ることはできない」と説明した。

 届け出の範囲を具体的な事例で明らかにしていこうという厚労省の試みは評価すべきだが、遺族の感情を考えた時、フローチャートでは単純に振り分けることができない難しさがある。

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ロハス・メディカル ブログ
死因究明検討会12

http://lohasmedical.jp/blog/2008/02/post_1083.php


に詳細がありますので

ご参考にしてください。

樋口委員の意見に

現場の感覚は集約されている気がします。

”医療者の気持ちを忖度するならば、届け出れば行政処分・刑事司法が待っている。

なぜのこのこ出ていかなければいけないのか。

かといって出さないと別のペナルティがある。

こんな制度恐くてかなわないということなんだろう。

一方の制度設計側も、ペナルティを科しておかないと医療者からは事例が出てこないのでないかと思っている。

これではプラスの方向に転化する営みもなくてマイナスだけにしかならない。

医療者側は人のよい医師や施設だけがバカを見るのでないかと不信感を持っていて、

設計側も義務づけないと出さないに違いないと不信感を持っている、

という不信の構造になってしまっている。

せめて折衷して安心してくださいと言うことは必要でないか。

この構造を何とかしないとひとつひとつのところで詰めても今後不毛な議論になりそうな気がする。 ”

さらに、

この組織に、医療に批判的な

患者さんの方が入る、という話もあります。


たとえば

裁判官に”被害者の会”の方がいて、

そのような方が”加害者”を

裁くとしたら公平な判断は出来るでしょうか?


正直言うと、

こんな制度が出来たら、

すぐにでも医師は

現場を撤退するのが正解ではないでしょうか。

>こんな制度恐くてかなわないということなんだろう。

まさに、そのとおりです。

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(1)
■医療事故死原因調査、厚労省が方針変更 医療機関判断で
http://ameblo.jp/med/entry-10074250221.html

コメント


■まさに現代の魔女裁判

この制度、まさに「中世の魔女裁判」そのままですね。「お前は魔女に違いない!」=「お前は医療ミスをしたに違いない」と一度訴えられたら、被告側がどれだけ自らの潔白を訴えても、根拠もくそもない、挙句に「自ら名乗り出なかったのがお前の罪だ」といわれて「自称・被害者」は「あの人は魔女ですよ」=「患者不利益があった」と言う事によって「世間からの同情そして賞賛」をうけ、「拷問に等しい尋問」をされた挙句、「根拠不明な証拠」をもとに攻め立てられ、更に「自ら名乗り出れば罪は許されるぞ」などと懐柔され、「そういわれるのなら」と少しでも認めたとたん、「異端審問」=「刑事訴訟」にまで送られ、あっという間に「これは証拠とは別だから」とか言ってした証言まで持ち出され、あっという間に「火あぶり」=「有罪判決」となり、同時に「財産没収」の目にあうという構図が、ホントに昔ちょっと読んだ「中世魔女裁判」と全く一緒です。

魔女裁判は「あいつは魔女だ。だからこの町のみんなは不幸なんだ(伝染病の流行や飢饉など)」と、統治システムが破綻していることを認めることをしない権力者が特定の「スケープゴート」として責任を逃れるために流行しましたが、これも「医療・介護・福祉システム」に破綻があることを認めようとしない政府厚労省が医者を患者側に売り渡して自らの責任がないように見せかける点で全く同じですね。

「医者である」という時点で「罪を犯す犯罪予備軍」として扱う=「娼婦」というだけで「魔女予備軍」として扱うというところまで一緒(笑)
ホント、厚労省の連中、魔女裁判かなり研究したんじゃない?

そりゃ、ごく一部、根拠のない事を言う「魔法使い」みたいな医者もいるけどさ。
Seisan 2008-02-24 10:17:39

■そもそもの設問自体が意味不明

「内視鏡検査により消化管が穿孔した(?)」ことを前提に議論している時点でこの制度は終わっています。

厚労省官僚の制度設計能力はゼロであることを証明した一事例ということでしょう。
Hekichin 2008-02-24 10:36:37

■日本は国際的にみても医療技術は先進国ですが・・・

 逆にいうと、他の倫理(臓器移植、尊厳死)とか境界領域で医療との摩擦を生じています。
 そういうところは法制度も未熟なので、そこから外部からの圧力がかかります。これが負荷となって「縮小医療」です。
 結局は、イソップ童話の「太陽と北風」の世界でしょうな・・・w
skyteam 2008-02-24 15:02:02

■もうたくさん(怒)

情けなくて涙が出るような「制度」です。

赤の他人の命を救うために、ありとあらゆる手段にチャレンジしてくださる医療者に対し
自分の今までの無謀な生活によって引き起こした不具合が関与しての残念な結末に目をつぶり
喪失感を怒りに、医療の責任にすり替えることを容認するなんて
いったいこの国はどこまで堕ちればよいのでしょうか。

ここまで来ると医療サイドの方々が声を上げても
聞く耳を持つまともな人はいないのではないのでしょうか。
私たち患者が声を揚げ、自分の主治医を守るためにもっと行動するべきなのではないでしょうか。
一人の医師が受け持つ患者は何十人もいるはずです。
私は自分の主治医を守るために声を上げたい!
どうすれば皆様のお力になれるか、どうぞ教えてください、お願いします!!!
患者 2008-02-24 16:47:10

■もうアフォかと

割り箸事件、大野病院事件と、実際の例があるのになんでこれらを「具体的事例」として呈示しないのでしょうか。架空の大腸内視鏡検査よりももっと具体的で詳細なデータがあるので、判断に困らないと思うのですが。

割り箸事件や大野病院事件は第三者委員会に届け出るべき事例なのでしょうか。是非ともそこが知りたいです。逆に、これらの事例を届けるべきかどうか厚生労働省が判断できないとしたら、すべての症例の判断を医療機関に押し付けること自体、この制度が無意味というか、不合理というか、無駄というか、くだらないというか、迷惑というか、時間とエネルギーのムダというか、、、、。
aquamoon 2008-02-24 17:22:10

■元々リスキーなのに・・・

  Seisanサマ
  『魔女裁判』とのご指摘、的確だと思います。 自称『理解ある知識人』が狂乱し、『異端者』の財産没収が行われるアタリも含めて。

  注射、投薬、手術・・・、医療行為自体、医療資格を持たない物が行えば、リッパな他者に対する『障害』です。 (看護士の投薬が問題とされたことも、記憶に新しいです) 有資格者が行い、同意があり、現時点で利益が不利益を上回ると考えられる限りに、合法的なものだと理解しています。
  医療行為自体が元々リスキーであり、侵襲的な側面を持つ行為である以上、結果からの『後出しジャンケン』をされては、医療行為自体から撤退するより他、ありません。
  『お前ら有罪! 医療行為をすること自体が犯罪だ!!』と言われている気がして、なりません。
おだまき 2008-02-24 18:00:21

■もうじき1000件

  連投失礼します。

  医療崩壊関連の記事がもうじき1000件になりますネ! 記念すべき(?)1000件目は何が来るんだろう?
  祝うべきか、否か??・・・ソコが問題だ。
おだまき 2008-02-24 18:06:30

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