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【産科破壊】 「分娩時のトラブルで脳性麻痺になるのは2割以下という医学的知見」を無視した偏向報道 (関テレ)
http://www.asyura2.com/07/iryo01/msg/496.html
投稿者 どっちだ 日時 2008 年 2 月 26 日 19:56:01: Neh0eMBXBwlZk
 

----天漢日乗 から転載------------------------------
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/02/2_226_1830_880f.html

2008-02-26
産科崩壊 「分娩時のトラブルで脳性麻痺になるのは2割以下という医学的知見」を無視した偏向報道 ニュースアンカー “訴訟リスク”軽減?新しい補償制度医療崩壊への切り札か@関テレ 2/26 18:30過ぎ

出生時の脳性麻痺については、
 分娩時のトラブルが原因で脳性麻痺になるのは2割以下
ということが、アメリカの研究で指摘されている。つまり
 脳性麻痺の8割は原因がよく分からない
のだ。
このことについては、以下に。
 2007-03-01 全国の産科・外科崩壊か 「1時間以内に帝王切開できない産科は過失あり」と横浜地裁 常勤麻酔医がいても、1時間以内に帝王切開が開始できる産科は日本に果たしていくつあるのか?→追記あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/03/11_7532.html

ところが、先ほど
 関テレの「ニュースアンカー」
では、あたかも
 出生時の脳性麻痺のほとんどは医療ミスが原因という印象操作をする報道
を行った。
内容メモは以下の通り。


脳性麻痺について、「産科無過失補償制度」が作られるという。
柴田義朗弁護士「医者を守る制度になる」
補償制度を問う。

この制度で脳性麻痺の赤ちゃんや家族は救われるのか。

ケース
岸和田に住む、谷内みなみ(7)ちゃん。
分娩時の事故で脳性麻痺に。

母親「言葉は出ないので、そりかえったりして身体で意志を表現」

養護学校の送迎バス乗り場までつれていく。
寒い日は注意が必要。
みなみちゃんは体温が低いので、気温4.5度以下はしんどい。
体調を崩しては入退院を繰り返す。

岸和田市民病院で出産。
当時、主治医は出張中で、別な医師が担当
お腹をおした
母親「お腹をぽんと押したら痛かった
次の日見たら、あざになっていた
押したら出るんかな、と思ったけど、推された後、陣痛を感じなくなった。
担当医は、『どうしようどうしよう』とうろうろ。
自分で判断できず、電話で主治医に聞いて帝王切開した。」

母親「生まれてきたら、脳のくも膜下出血があり、『2日くらいしか保たない』といわれたので、呼吸器もチューブも全部外した。」
その後、奇跡的に回復。

脳性麻痺は1/500程度の頻度で起きる。
医師の過失によるものか先天性のものかの判断が難しい。
家族は、医師や病院から詳しい説明を受けられず、裁判が起きる。

そうした訴訟を減らすために考えられているのが、「産科無過失補償制度」だ。
骨子は、最高2500万円の保証金で、家族を救済する。
訴訟
日本医療機能評価機構の上田茂理事
「産科の充実をはかり、医療崩壊を防ぐ。」

本当に医療訴訟は減るのか

金銭的な補償だけでは取り払えない厚い壁がある。
母親「担当医は黙っていた。
実際どうなっていたのかは、スタッフと自分の記憶しかない。
その時の病院の説明では納得いかなかった。」

娘は何故脳性麻痺になったのか、を知るために、谷内さん夫妻は訴訟を起こす。
母親「担当医が嘘八百を並べる。ないことばかり言ってきた。」

当初病院は、全面的に争う姿勢だった。
しかし、主治医が、担当医の報告に疑問を抱き、状況を再確認。
母親「主治医が本当はこうだった、と教えてくれた
担当医が嘘をついた、と。」

二年の裁判は、賠償金を支払うことで和解が成立した。
また、「医療事故調査制度」も作られようとしているが、調査対象は死亡事故で、障碍を負ったケースは置き去りになる。
医療訴訟に詳しい柴田義朗弁護士
「お金を払っておしまい、真相究明はできない。却って訴訟が増えるのでは。」

「産科無過失補償制度」の対象となるのは、すべての脳性麻痺ではない。
・33週以上
・2000g以上
・障碍1級2級のみ
で、
・制度の加入は任意
だから、未加入病院で出産して脳性麻痺になった場合は補償の対象外。

母親「訴訟リスクが減るから、で産科医が増えるとは思わない」

父親「誠意を持って、謝罪してもらったらよかったのに。」

真実が明らかにならない限り家族は救われない。

谷内さんのケースのように責任を逃れる医師もいる。

公平な立場で行う機関が必要。
産科医療にはまだまだ改善点がある。

で、夜中に報道特番をやるらしい。

ところで、この報道が問題なのは
・8割が原因不明の出生時の「脳性麻痺」が、すべて、あたかも今回の不幸な例のような「分娩時のトラブルが原因」という印象操作を行っている点
にある。また
 産科無過失補償制度は、「救命可能な程度に成長した赤ちゃんが生まれた時に適用」であることを無視
して、
 「33週未満=8カ月以下」「体重2000g未満の低体重出生児」が含まれてない点をあげつらう
という、
 どんな小さい、未成熟の子どもでも「普通の子どもとして生まれてこないのはおかしい」という誤った考え方
に基づいている。一体
 8カ月以下で生まれた「月足らず」の赤ちゃんや、2000gにならない、うんと小さい赤ちゃんが、「全員無事に育つ」
とでも? それとも
 どんな赤ちゃんでも生まれてきたら、「全員健常児」じゃない限り「医療ミス」
なのか、関テレ。甚だしく間違ってませんか。
しかも
 真実が明らかにならない限り家族は救われない。
って、
 真実、すなわちなぜ脳性麻痺になったのか分からない例が8割あるのに、誰かを「脳性麻痺を起こした犯人に仕立てたい」
ということなのか、関テレ。
 人間は原因不明で障碍を負ったり、死んだりする
ということを、どうして認めないのか。相手は
 生物である人間であって、機械ではない
のだ。生命は不確実なモノだ。

ちなみに、岸和田市民病院では、今はもう赤ちゃんは生まれていない。産婦人科が休止になったのである。

----岸和田市民病院|お知らせ|-----------------------------------------------

http://www.kishiwada-hospital.com/news/20060401.html
2006.04.01
産婦人科休診のお知らせ

市民病院産婦人科では、現在、診療を休診させていただいています。昨年より医師の確保について努力していますが、全国的な産婦人科医の不足により、未だ確保できていない状況です。 市民の皆さんには大変ご迷惑をおかけしますが、引き続き医師の確保に努力いたしますので、ご了承いただきますようお願いします。

市立病院長

2008-02-26

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