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市立輪島病院着服 『まさか』『管理甘かった』【中日新聞】
2007年9月6日
市長、院長会見で陳謝 患者らも怒りあらわ
「市民に不安や迷惑をかけて、本当に申し訳ない」。能登半島地震からの復興に向け、市民や職員が全力を挙げる中、市立輪島病院の検査部門責任者、神谷健司容疑者（４８）が多額の現金をだまし取った事件で、輪島市の梶文秋市長は五日、市役所で会見し、深々と頭を下げて陳謝。病院関係者が管理態勢の甘さを認めたことに、市民からは再発防止策の徹底を求める声が上がった。
梶市長は会見で、「神谷容疑者は医師や看護師、職員の信頼も厚く、まさかそんなことをやっているとは思わなかった」とした上で、「大きなショックを受けている。青天のへきれき」と苦渋の表情を浮かべた。
同席した中道秀治・同病院事務長は、「試薬自体が専門性が高く、検査部門については技師に注文などをすべて任せていた」と、チェック態勢が確立されていなかったことを明かした。
午後から同病院で会見した品川誠院長は「管理態勢の甘さに関して本当に申し訳ない」とした上で、「どうしてこんなことが起こったのか十分に反省し、検討して二度と起きないようにしたい」と述べた。
梶市長の会見後、急きょ開かれた市議会全員協議会には、全市議二十四人のうち二十一人が出席。梶市長から事件の概略説明を受けた市議からは「市当局は再発防止の徹底に取り組んでほしい」との声が相次いだ。
この日、病院は平常通り診察を開始。長年、通院している市内の男性（７７）は「自分の職業を利用して、金をだまし取るなんてもってのほかだ。絶対に許されることではない」と怒りをあらわにし、治療に訪れた女性（５１）は「信じられんわ。赤字経営と聞いていたのに、しっかりしてもらわんと困る」と厳しい口調で話した。
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20070906/CK2007090602046821.html
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