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街角で論憲【東京新聞】「9条」シール投票に2万8千人
http://www.asyura2.com/07/kenpo1/msg/423.html
投稿者 たけ(tk) 日時 2007 年 5 月 04 日 13:15:07: SjhUwzSd1dsNg
 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007050490085011.html

 憲法学者の奥平康弘東大名誉教授らの呼びかけに応じた全国の市民団体などが憲法9条改正の是非を問う街頭での一般投票を3日まで実施した。9条を「守る」「変える」の意思を1円玉くらいの色つきシールを張ることで表す。4月20日から32都道府県の91カ所で行い、主催者によると、投票総数は2万8461票。「守る」は79%、「変える」は11%、「分からない」は10%だった。主催事務局の野田隆三郎岡山大名誉教授は「大多数が9条を守りたいということがはっきりした。政治の世界で改正に向かう現状は残念」としている。

写真

----以下が本文。上は写真の説明文----

街角で論憲 

2007年5月4日 08時50分

 戦後日本の進む道を照らし続けた日本国憲法が3日、施行60年となった。声高に改憲を唱える安倍晋三政権下で、改正の手続きを定めた国民投票法案の成立が確実となっている。「自分の国は自分で守る」「安倍さんだけで戦争すれば」−。この日、戦争放棄をうたった9条改正の賛否をめぐって全国各地で街頭投票が展開。護憲派、改憲派それぞれは集会を開いて気勢を上げた。

 憲法学者でつくる「全国憲法研究会」(森英樹代表)は3日、「日本国憲法施行60周年にあたって」との声明を発表、現在の政治状況に深い憂慮の念を示した。

 声明は「日本国憲法は引き続き、これを堅持し発展させるべきだ」とし「大日本帝国憲法(明治憲法)のもとで侵略戦争に突き進み、膨大な加害責任を残して敗戦に至った」と指摘。

 研究会として「今後も平和・民主・人権を基本原理とする日本国憲法を守る立場に立って学問的研究を展開する」としている。

 大勢の人でにぎわうJR新宿駅。「とめよう戦争への道!100万人署名運動」のメンバーら約20人が投票を呼び掛けていた。すぐ隣で「変えたら、ヤバイことになっちゃうよ」と歌声が響く。

 東京都町田市の大学3年岡本勇輔さん(21)と神奈川県秦野市の同長島礼佳さん(20)のカップルは意見が割れた。「今までこれでやってきたからそのままでいいんじゃない」と岡本さんは「守る」。長島さんは「今の日本は弱い感じがする。北朝鮮が心配」と「変える」。意見の相違は「いつも通り」と笑った。

 買い物に来た豊島区のホスト藤田隆行さん(21)は迷わず「守る」に。「当たり前です。世界で戦争が起きてるけど、日本はしてほしくない」。しばらく考えた末に「変える」に投じた世田谷区の会社員松村暁宏さん(27)は「このままだと、どんどん煮詰まる感じ。かといって今までの良さも残したい。まだ迷う」。

 埼玉県越谷市の高校3年男子生徒(17)は「戦争とか言われてもよく分からない」。「守る」とした別の男子生徒(17)は「言葉で解決できるはず」。ただ、憲法の学習は「やってない。中学でも『(教科書に)線を引いとけよ』だった」と話した。新宿では2時間で約1280人が投票し、77%が「守る」だった。

 米軍横須賀基地のおひざ元、神奈川県横須賀市の京浜急行横須賀中央駅前。「横須賀市民9条の会」などが投票を呼びかけた。米軍兵士は投票には無関心な様子。

 「9条って何?」と照れ笑いしながら「守る」に投じた横須賀市の中学3年押本文さん(14)は「授業中に寝てたからよく知らない。でも、戦争できるようにするなんて初めて聞いた」。一緒にいた同級生が「安倍(晋三首相)さんだけで戦争やればって思う」と言うと、押本さんは「彼氏が『戦争に行く』って言ったらどうしよー」。

 3歳の娘を連れた同県三浦市の会社員橋本純さん(34)はかなり迷って「守る」に。「改正されたら『すぐ戦争になる』と危機感をあおられると怖い。いじめだって、子供の人権問題。9条以外のことも重要と思う」

 硬い表情で「変える」とした横須賀市の会社員佐伯崇さん(26)は「北朝鮮や中国が攻めてきたとき、やっぱり武力が必要じゃないですか。何もせず、ただやられて死ぬってのは嫌だな」と語った。 (森川清志、大村歩)

◆施行60年 議論白熱

 「憲法改悪阻止各界連絡会議」や「『憲法』を愛する女性ネット」など護憲派の8つの市民団体は東京・日比谷で「2007年5・3憲法集会」を開いた。改憲に対する危機感を反映してか、昨年より約2千人多い約6千人(主催者発表)が参加した。

 浅井基文・広島市立大広島平和研究所長が「改憲派の狙いは日本を米国の言う通りに戦争をする国に変えること。平和憲法を守りきれるか否かは、国民の奮起にかかっている」と講演し、護憲派勢力の団結を訴えた。

 植野妙実子(まみこ)・中央大教授は「2度と戦争をしない決意を示した憲法9条を崩そうという動きは許せない」と強調。福島瑞穂・社民党党首と志位和夫・共産党委員長も登壇した。「改憲手続き法案と憲法9条の改悪に反対し、闘い抜く」との集会アピールが採択された。参加した千葉県市川市の無職沢谷淑子さん(62)は「孫の世代が安心して暮らせるようにしたい。将来、『おばあちゃんはあの時、何をしていたの?』と言われたくありません」と話した。

 改憲派の国会議員らは東京・平河町で「新しい憲法をつくる国民大会」を開催。中曽根康弘元首相は「解釈で逃げてきたため、憲法は品の悪いインチキ憲法になっている」とし「国民投票法が成立すれば憲法は皆さんのものになる」と改憲ムードを歓迎した。

 集会では新たな「前文案」が発表された。「日本国民は、悠久の歴史の中で、天皇を国民統合の象徴として戴(いただ)き、和を尊び、独自の伝統と文化を作り伝え、発展してきた」と天皇制や和の精神などに言及。中曽根氏は自民党が2005年にまとめた新憲法草案を「美しい国の憲法は美しい前文を持たなければならない。歴史、伝統を飛ばしている」などと批判、見直すべきだとの考えを示した。

 憲法改正を目指し有識者で活動する「民間憲法臨調」も都内でシンポジウムを開催。ジャーナリストの櫻井よしこさんは「(戦後の)自分さえよければいいという価値観は現憲法によるもの。改正がなかったことでわが国の本質がそぎ落とされた」と改憲を訴えた。

 (東京新聞)

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