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大統領が「非常事態」警告 レバノン、二重権力も
【カイロ２４日共同】レバノンのラフード大統領は任期切れ直前の２３日夜、「非常事態につながりかねない条件と危険が存在する」との声明を発表し、治安権限を軍に引き渡した。フランス公共ラジオによると、治安当局高官は、ラフード氏の声明は「非常事態宣言に等しい」と指摘した。
声明はまた、親シリアのラフード氏と対立する、反シリアのシニオラ内閣には正統性がないと主張。シニオラ内閣は「声明は違憲で無効」と反論した。双方が互いの正統性を認めない異常事態で、二重権力状態となる可能性が高まっている。
レバノンでは、２３日に予定されていた大統領選出議会が３０日に延期され、２４日から大統領不在の状態。
憲法は、任期満了までに新大統領が決まらない場合、内閣が権限を引き継ぐと規定しているが、ラフード氏はシニオラ内閣に権限を譲らない意向で、「非常事態」に言及した今回の声明は、その根拠を得るためとの見方もある。
2007/11/24 10:00 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200711/CN2007112401000179.html
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