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コンパクトデジカメで星野写真。
http://www.asyura2.com/07/nature2/msg/313.html
投稿者 染川瀝青 日時 2007 年 6 月 29 日 00:53:58: OrTq7AIvkoYi.
 

http://sigkam.hp.infoseek.co.jp/html/ginji_50.htm

○当然、そのデジカメで星野撮影テストする流れとなります。そこで驚天動地の事態が....。(2007/06/10。2007/06/16記。)

上記レポートを公開した夜遅く、久々に晴れてきました。気温はまだ低く、屋上設営での木星撮影は甲斐が無さそうにも思えました。ジェット気流予想が安定していても、低空と高空の気温差が大きい場合、上昇気流による像攪乱のため、惑星撮影には向きません。先日の悪気流下での撮影に懲りた訳ではないですが、日曜深夜の撮影は翌日以降平日の職務に影響しますので、結局見送りました。

上記レポートを書いて「星バカ」なる私の頭にあったのは、当然このカメラを星野撮影に使えばどうか、ということでした。最大15秒露出までの機種(それでもシリーズ最長です)なので、赤道儀による追尾は却って不要です。高感度撮影での低ノイズを活かし、最適な感度設定と撮影条件を試行錯誤して15秒でどこまでの光を蓄積できるかだけで、成果は決まると言えるのです。

「長時間露光(即ち通電)でのCCD発熱によるノイズ発生は、通常露光時間レンジでの低ノイズ化の概念とはまた違った技術要素の問題である(つまり後者に最適化をする余り、前者に無策となる可能性も最悪の場合ありえる)」という理解は、私の頭に当然あったものの、トライの価値はあるかと思いました。既に就寝前でしたが、玄関廊下側に出て、三脚とFinepixF31fdだけで山側のマンションとうちのマンションの間の空を夜景モード(長時間露光オプション設定)で5コマずつ3構図ほど撮ってみました。

撮影直後の液晶モニタには、星が沢山写っているかのように既に見えました。が、それはCCDが発熱してノイズが写り込んでいるだけかもしれません。(以前所有していたリコーのDC-4Uがそんな感じでした。「存在しない架空の星空」ノイズだらけだったのです。)はやる気持ちを抑えながらデータをiBookに移し、Photoshop5.5で後処理を始めました。

元画像です。サイズ縮小だけしました。15秒露出でダーク減算処理(露光時間と同じだけ余分に時間がかかるノイズ減算処理)もないのに、恐ろしくローノイズです。北斗七星の持ち手の部分が写っています。確かに光害下での肉眼での印象はこんなものでしたが、撮影直後の液晶モニタでの印象よりかなり地味でした。(画面右下には国際線か?深夜に軌跡を描く飛行機の光跡も。)ところが....。

レベル補正処理[23:1:82]をかけ、若干のアンシャープマスク処理(48%)をかけました。すると、なんと.....。

肉眼での印象からは想像を絶する「降るような星」です。この結果には素人より玄人が腰を抜かすのではないでしょうか(^^;)?ぜひ色・階調を調整された機器でご覧戴きたいのですが、階調強調した画像らしくなく、輝星の印象など画像自体もとても美しいことも特筆ものかと感じています。

別のコマから同様の処理をしたもの(周囲カット)を掲載します。輝星周辺の微細な星の位置を確認して下さい。全く同じです。

つまりそれらはCCDノイズではない、ということです。CCDノイズならその瞬間のCCD上の熱分布次第で、コマごとにランダムな発生をするので位置がここまで完全一致することはないでしょう。星図と照合するまでもなく、それは紛れもなく星が写っているということを意味します。
2つのマンションの人工燈火による巨大なゴーストも数カ所写りこんでますね。そんな悪条件下でここまで星が15秒露出で写る、そんな「ワイシャツの胸ポケットに入る小さなデジカメ」がある.....。EOS20D+スカイパトロールIIでの数分の自動追尾に匹敵する像が、お手軽極致と言える小さなデジカメでの無追尾固定撮影で得られる.......まさに驚天動地の出来事です。

上記テスト画像はISO400感度で行ったものです。もしかしたらその感度においてはFinepixF31fdのほうがEOS20Dより格段にノイズが少ないのかもしれません。2006年春に光害下でのEOS20Dでの彗星検出の後処理で階調を今回のように切りつめて行った時の印象と比べてもノイズ感が少ないように思えるのは、彗星検出画像では部分拡大をしているということもあるのでしょうが、FinepixF31fdはかなり善戦しているように感じます。

「無理に後処理でノイズを潰して、のっぺりとした画像になるので良し悪し」などと以前はデジカメ雑誌(「デジタルカメラマガジン」ではありません。雑誌名が上記で出ているので短絡なさる方もいらっしゃるかと思いますので念のため。そのように主観だけでマイナス評の記事を書くようなことは、厳密な比較批評を持ち前とする同誌ではあり得ません)に誤解を書かれていたこともあったFinepixのローノイズ処理ですが、CCDそのものからの長い年月に渡る独自設計によるローノイズ化は、そのような「お化粧直し」とは随分趣を異にする、紛れもない本物である、ということを上記テストは示しているのでありましょう。

数年前、WebCamとRegistaxが惑星撮影の常識「惑星面の詳細を克明に撮影することは、その詳細より大きな直径の地球大気の粒子の挙動が邪魔をして、無理であることは玄人には説明不要なほど自明のこと」を根底からひっくり返した「VideoAstronomyの大革命」と同じくらい、この「過去の常識の崩壊」は大きいように私には思えます。空の暗い場所にこのカメラと三脚だけ持って出かけて15秒固定撮影でどこまでの星野写真が撮れるのでしょうか。「お気楽に宇宙の神秘に向き合う」の極致と言えるかもしれません。この夜、私は興奮したのか、なかなか寝付けませんでした。(結局、翌日以降の職務に響きそうでした^^;)

ここで再度、上記の機種比較レポートをご覧下さい。もうこの機種は製造中止になりそうなんですよ。後継機種はきっとこの低ノイズ一点追求の独自路線を営業戦略の見地から意図的に外れていくのではないか、と上記では書きました。いかがでしょう?非常に安価になっていることもあり、導入決断をなさるなら早いほうがよろしいかもしれませんですよ(^^)。

※追記:その後(2007/06/19記)

上記の「CCDノイズならその瞬間のCCD上の熱分布次第で、コマごとにランダムな発生をするので位置がここまで完全一致することはないでしょう。星図と照合するまでもなく、それは紛れもなく星が写っているということを意味します。」の記述について「掲示板のコーナー2」[859]に「オプトマン」さんから「同じ位置だからノイズではないのか」とご指摘を頂きました。そうかもしれません....(^^;)。実は白の輝点が星であることを他の写真との比較で見切り、そのこと自体はあまり根拠なく書いてました。すみません(^^;)。ただ比較した資料は著作権の問題もあり、掲載して証明するのに二の足を踏んでいました。

今回の話題は掲載した画像を見て「どれが星でどれがノイズか識別できる方々」つまり、弊HP、掲示板のご常連様へ向けて「従来のノイズだらけで何が星かわからないほどになるコンデジに比べてかなり良いものが出たよ」という速報を出した次第です。ノイズがないとは言ってませんし、EOS20Dクラスでも同様の処理で背景に多数のノイズが浮き上がってくるのでした。今回、kakaku.com(価格.com)での豊富な評価書き込みを参考にさせて頂き、機種選定に満足な結果を得たご恩返しの意味で、私もkakaku.comに評価を書かせて頂いたのですが、結果的に「どれが星でどれがノイズか識別できる方々」以外の方には、「どれがノイズでどれが星なのかもう少し分かりやすく示して貰いたい」という印象もお持ちになったようでした。

今後このデジカメを時々惑星撮影の合間などに使っては「なじみのある星座周辺」を写したものを公開して「やはり実際に星がよく写ってますよねー」という話の流れになれば、もっと一般の方にも分かりやすい印象を頂戴できたのではないかと思います。 その点で正直、kakaku.comさんに書かせて頂いたことはまだこれでもちょっと時期が早かったのかと思ったりしています。ただ製品がなくなってしまえば、告知の意味も半減しますしねー(^^;)。

そうするうちにkakaku.comの書き込みの続きに「スイミング」さんが雑誌に掲載された同じあたりの星野写真と比較の上、「赤や緑や青の色ノイズもありますが、白い光点は間違いなく星です。私も並べてみてさらに驚きました。」とのご確認を下さいました。F31fdを選ばれたユーザ様からも「やっぱりF31fdを選んでよかった」との感想を頂いていたのが、そのご報告で「ぬか喜び」にならないと証明でき、安堵した次第です。オプトマンさん、スイミングさん、楽しい論議をありがとうございました。

関連URL(永久のリンク保証はありませんが):

kakaku.comの「口コミ掲示板」の当該部分(特に[6445401] 参照):

http://bbs.kakaku.com/bbs/00500811073/#6442575

おかげさまでこの動きがあった週末(2007/06/16-17)に合計3636件ものHPアクセスを頂きました。1996年秋に作曲を中心とした趣味のHPを開設し、2003年春に「銀次の部屋」を開設するまで、3200少しでカウンタが止まっていたことを思い出します。時代やネットアクセスの運用規模が違うとは言え、6年半分のアクセス以上かと思うと、嬉しいやら「なんだかなー」だったりします。まあ過去は振り返らないでおきましょう(^^;)。現在のアクセス平均においても約1.5ヶ月分のアクセスを頂いたことになります。驚きました。今回弊HPにいらっしゃった方々、どうぞこれからも宜しくお願い致します(^^)。


○F31fdで木星撮影....雲が....。(2007/06/23分。2007/06/24記。)

FinepixF31fdはVGA(640×480pixels)サイズでの30fpsムービー撮影ができます。これをToUCamの代わりに使って惑星撮影に使ってみるというのも、この趣味の人間には自然な流れです。静止画がこれだけ高水準であれば、期待できるというものです。....と言いつつ、実は「掲示板のコーナー2」でご常連様にそれをお勧めされながら、当初は「ToUCamでの撮影で満足してますので....」と興味薄だった私でもあります。生来、腰が重すぎる性分でして、一旦会得した技術の世界を離れて別の世界に行くことにためらう性分なのでした。新しい手法を始めてうまく行ったときには「以前のやり方でやっていたら、どうなっただろう」とか後ろ髪をひかれる感じを思ってしまう、困った性分とも言えます(^^;)。

ですが、惑星撮影の時にPCやらToUCam関連機材などを望遠鏡一式とともに運搬設営しなくて済むということは、とても出撃が軽快になる、と思い、また新高速PCにまだバッテリの新規手配の予算目処が立っていないこともあって、F31fdでToUCamクラスの画像が得られるなら、それは悪くないなあ、とようやく思い始めました。

ただ今のところカメラ側を三脚孔で固定する形のユニバーサルタイプの望遠鏡接続アダプタを私は持っていません。それを買って結果がいまいちだった時に、結構厳しい財布事情が更に逼迫するのも哀しい話です。そこでまた私は二の足を踏んでいました。天候や木星の大赤斑の位相が週末の撮影機会とことごとく合わなかったということも、その足踏み状態に拍車をかけました。

この日は久々に日中晴れました。そこでテスト的にE5000専用品でコリメート撮影用に使っているUR-E6をF31fdにビニールテープで仮止めして、いつものE5000での撮影時と同様に、その上にアイピースアダプタをつけました。
この仮止めシステムでうまく撮影ができたら、その時はユニバーサルタイプの望遠鏡接続アダプタを買ってもよいかなあと考えた訳です。

この夜は大赤班が見える位相が19:00〜20:30あたりかと考えていました。Jupiter.exeの自前補正データがまた実際とズレてきてまして、表示のほうが約3時間ほど早いように考えていました。
20時前までは晴れていましたが、空もまだ青く、木星の仰角も20度前後でした。20時には温度順応3時間を終え、設営を始めましたが、急速に雲が木星の周囲に集結し始めました。

「またこのパターンか」と空に悪態をつき、それから1時間弱、雲だらけの空を恨めしそうに眺めていました。
大赤班の位相が終わると考えていた20:30をとっくに過ぎ、まだ木星周辺だけしつこく雲が残っている状況に、そろそろ撤収しようかと考えていたときに、少し雲間から木星が見えてきました。冬は冷気が部屋に入らないよう、そして今は虫が部屋に入らないよう(なぜマンションの8階まで蚊などが上がってくるのでしょう。途中階の不衛生な場所で発生しているのです(怒)。)電池でのNexStar8i駆動を考えていたので、それから自動追尾の初期設定を行い、木星を写野に導入しました。

F31fdのズームを最大にして、接眼鏡LVZoom8-24mmも8mm位置(最大倍率)にしましたが、それでも像はかなり小さくその分、写野への導入は非常に容易でした。
幸い、事前に懸念した輝度的な不整合はなさそうで、そのまま1分(1800フレーム)の撮影に入りました。
拡大率が低いと結局、解像度の評価はできず、従来撮影してきたToUCamとの比較はできませんので、次のシーケンスではバーローレンズを併用しようと思ってましたが、その1シーケンスだけで、また完全にベタ曇りとなりました。

梅雨どきだし1シーケンスでも撮れただけ、ましだと思うのも考え方です。しかし何だかあざとい嫌がらせをされた後のような気分になったのは何故でしょう(^^;)?「ここからは登録要(有償)です」と大新聞のネットサイトで言われているのにとても似た気分です。「いまどき風俗でもそんなタチの悪いセコさはないのじゃない?」って感覚です。怒りの矛先は一体どこに(^^;)???

で、結果です。画像が小さいので、比較評価するほどのものではありませんね。でも今後結構いい結果が出るような予感もあります。WebCamの1フレーム画像とは当然、質は上がっているのです。ビデオで撮影してデータ変換してRegistaxにかける手間を惜しまずまた撮影時にそれだけの荷重をかけられる接続システムがあれば、少ないフレーム数で質のよい惑星画像が得られる傾向があるのと同じ効果が期待でき、その状態での2000フレーム近い撮影をしても後処理が軽快なのは、なかなかよいのではないかということです。

Jupiter.exeの予想が好都合の方向に失敗して、まだ充分、大赤班が残ってくれていました。見映えに影響しますのでよかったです(^^)。現在の私の補正データでの表示と実際のズレは3時間でなく2時間半程度なのだ、と認識しました。あ、違った。Jupiter.exe表示が早すぎる訳ですから、3時間半近く実体より表示が早いという訳でした。
縮小なしのフルサイズ画像です。画像が大きくないこともあって、2つの衛星も拡散せずシャープな輝点として記録できていますね(^^)。発色といい輪郭の明快さといい、画像の大きさも含めて、NexStar5時代の木星像を思い出します。

ただ撮影データは直接Registax3で処理できませんでした。AVIデータに音声データが含まれるせいなのか、形式がMotionJPEGだからなのかは分かりません。久々にRADVideoToolsを使って、音声データを除去し無圧縮のAVIデータにコンバートして処理しました。まあ若干輝度オーバーだったオリジナルのデータを補正できたというメリットもありますが、簡単に後処理できるという点では、メリットとデメリット両方あるなあ、という印象です。ちなみにオリジナルは69.7MB、無圧縮変換後は1.65GB。約25倍に膨れあがりました。そんなレートの圧縮演算がこの小さいカメラ筐体の中で撮影時に行われていると思うと、それもまた驚き&愛着(^^)です。

発色も美しいですね。1フレーム単位での情報量が多いせいなんでしょう。発色の良さをお伝えするためにRegistax3で処理したRSPファイルを、より良好な発色をすると私が従来考えているRegistax2.1で読み込み、仕上げ処理を行いました。
撮影時のホワイトバランスはオートのままでしたが、その制御の優秀さも見て取れます。まあそれが伝わるかどうかは、再生側の色相・階調設定次第、というのは毎度毎度の論議なんですが(^^;)。

今回もまた「雲の美人局」状態に成果は1シーケンスでしたので、今後の追試がないとこれからの進め方検討にまでは話は至りません。ただかなり使えそうという印象があります。どこまで使い倒せるコンデジなんでしょうね。天体撮影用にもう1台買っておくべきかも、と思い始めました。財布はもうキューキューなんですけどね(^^;)。

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 [2007/04/14-2007/05/13] [2007/05/27- ]

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以下参考です。(染川)

FinePix F31fd
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf31fd/index.html

スーパーCCDハニカムって何?(1)
http://aska-sg.net/shikumi/008-20050518.html
スーパーCCDハニカムって何?(2)
http://aska-sg.net/shikumi/009-20050608.html

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