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新内閣も前途は真っ暗闇(ゲンダイネット)
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投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 9 月 29 日 00:36:27: sypgvaaYz82Hc
 

新内閣も前途は真っ暗闇(ゲンダイネット)
2007年09月28日10時00分

福田新政権という自民党最期のあがきを見る職者の目

 世界が呆れた安倍の政権ブン投げから2週間。福田新内閣が発足する。自民党はトップのクビをすげ替え、失地回復に懸命だが、こういうのを「悪あがき」と言う。

 党内の大勢が推した福田総裁だが、どれだけ政治的実績があるというのか。閣僚経験は官房長官だけの71歳、次の選挙は引退か、と言われた人物だ。その福田に党内が雪崩を打つ人材難。その裏で飛び交ったクーデター説に象徴される内輪モメ。総裁選の最中、国民は自民党という組織の末期症状をまざまざと見せつけられたわけである。

 きのう(24日)、明らかになった党執行部人事も派閥のボスを集めただけ。それを「チーム自民党」(伊吹幹事長)と自画自賛する感覚。自民党はいよいよ、終わりだ。

 政治評論家の森田実氏はこう言った。

「自分の精神を制御できなくなった安倍首相の後を官房長官しか経験がない福田に継がせた今度の政権は、自民党の最低かつ最後のタライ回し政権でしょうね。自民党にはもはや政権を担当する能力も人材もいない。国会運営の術(すべ)もなく、かつての小渕内閣のように民主党案を丸のみしてゴマカすしかない。かといって、国民に信を問う勇気も度胸もない。野党に頼る“抱きつき内閣”で逃げ切るしかないわけです。ここまでないない尽くしは珍しい。八方塞がりで、自民党はもう政権を手放した方がいい。国民にとっても、こんな政権は百害あって一利なしです」


新内閣は「二重の偽装建築内閣」

 今度の人事もヒドイものだ。派閥のボスが集まれば重厚さが増すとでも思っているのか。とことん、おめでたい政党だ。

 慶大教授の金子勝氏(経済学)は「かつての派閥と違って、今の派閥は政策的な差異がない。ポストと利益配分を求めるだけ。サル山のボスが群れているだけという印象だ」と切り捨てた。

 国民も同じ印象だ。伊吹幹事長だとか古賀誠選対委員長だとか、もっとマシなのはいないのかと思ってしまう。組織とは絶えず、新しい人材が入れ替わることで活気を呈す。ところが、自民党には三役にも閣僚にも若くて清新なリーダーがいない。「お坊ちゃま内閣」が崩壊した後、出てきたのは昔の名前の薄汚い政治屋ばかりだ。評論家の佐高信氏はこう言う。

「自民党政権は老朽化したホテルみたいなもの。いつ倒壊してもおかしくないのに、突然、気取った老支配人が現れ、目くらましの化粧直しで客を呼び込もうとしている。支配人の福田総裁はハト派といわれるが、安倍前首相と比較すればという程度の差で、町村派はタカ派集団。伊吹幹事長はタカ派中のタカ派です。ハトを装ったタカが化粧直しで国民を欺こうとしている。二重の偽装建築内閣です」

 福田内閣が「自民党最後の内閣」になるのは間違いない。


民主党に哀願する惨めな首相の無能無策

「民主党との話し合いは欠かせない」「民主党に私どもの考えを理解していただき」……。

 総裁選で福田は、テロ特措法延長問題についてこんなセリフを繰り返していた。

 対決路線、早期解散に追い込む構えをみせる民主党に対し、最初からやり合うつもりなし。年金保険料流用禁止法案など、こと年金問題に関しては民主党案を丸のみする作戦だ。

「誰が首相になったところで、衆参のねじれ国会は変わらない。福田内閣は歩み寄り路線を強めると言いますが、要は民主党に頭を下げる“お辞儀内閣”。ひたすら民主党の顔色をうかがい、延命するために丸のみする。政権与党というにはあまりに無策で無責任でしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)

 かつて参院選惨敗後の小渕内閣が、民主党案を丸のみして「真空政権」とか言われたが、それと同じだ。一体、存在する意味があるのか。

「何がしたいのか、一向に見えてきません。支持率が上がるまでジッと待つだけの、結局は“選挙管理内閣”ということです」(本澤二郎氏=前出)

 何もしない、何もできない、プライドもない政権政党なら、さっさと野党に政権を渡すのが筋というものだ。


小泉竹中路線の転換なら6年間の改革とやらは一体?

 これも大マスコミは批判していないが、看過できない問題だ。今回の総裁選では福田も麻生もついこの間までの小泉改革について「行き過ぎ」「痛みの部分に手当てが必要」などと言っていた。

 いい加減な連中ではないか。

 福田は演説で、小泉改革の経済合理主義を取り上げ、「あらゆる格差が進んだ。格差を埋めていく」と語っていたが、ちょっと待って欲しい。福田にしても麻生にしても小泉政権で中枢ポストに座り、小泉竹中路線を推進・容認してきた人物だ。参院選で負けたから大慌てで「路線転換」を口にするのは調子良すぎる。それなら国民に謝罪し、小泉竹中路線を断罪するのが先決だろう。

 政治学者の土屋彰久氏が言う。

「もともと自民党は、政権維持のためなら、きのうまで白だったものをてらいもなく黒と言える人たちの集まり。本人たちは自己否定なんて平気。一貫性はどうでもいいのです」

 大マスコミまで「どうでもいい」という姿勢だから、小泉竹中路線で失業、自殺に追い込まれた庶民は浮かばれない。だが、デタラメはそれだけではない。土屋彰久氏が続ける。

「福田新政権は、すでにテロ特措法の延長をあきらめている。その代わりに、北朝鮮の非核化や対話路線にカネをつぎ込むことで米国と合意ができているとみていいでしょう。また農村対策でも、これまでの政策を転換し、民主党の政策のいいとこ取りで、農家への個別補償を始めるでしょう。小泉・安倍政治の否定を次々とやってくる。“これまでの6年間は何だったのか”と国民が呆れることの連続になるはずです」

 自分たちの過ちを認めもせずに、ただ選挙のため、政権維持のためだけに路線をコロコロ転換する無節操政権が存在していいのか。モラルや教育をどう語るのか。国家の基幹がこれじゃ、国は滅びる。


すべて中庸折衷主義の福田に政策などまるでなし

「私を信じてついてきてください」――。福田は総裁選の終盤にこう叫んでいたが、いったい国民は彼の何を信じればいいのか。一国のトップとして福田は何をしたいのか。総裁選中も「福田ならでは」の政権ビジョンは何ひとつ聞かれなかった。

 政権公約がやや具体的だったのは、自身が会長だった党住宅土地調査会が今年5月にまとめた「200年住宅」構想ぐらい。残りは、昨年の総裁選で安倍が掲げた「テレワーク人口倍増アクションプラン」、総務省が推進する「頑張る地方」支援、二階総務会長が入れ揚げている「観光立国」……と、他人の良いとこ取りだらけだ。

 スローガンに打ち出した「自立と共生」も、民主党の小沢代表から「ずっと昔から僕が使っていた言葉」と皮肉られる始末。その上、演説で「共生」と「共存」を何度も間違える失態ぶり。「総理を目指したことはない」と言っていたように、この政治家には自分の信念が欠けているのだ。

 都市と地方の格差拡大や年金不安、対北朝鮮外交など国の内外に問題が山積する中、八方美人のような福田に国の舵取りを任せられるのか。「中庸」と「折衷」と言えば聞こえがいいが、要するにアッチにもコッチにもいい顔をして、「挙党一致」などと言っているだけなのだ。政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。

「小泉改革のどこを守り、どこを変えるのか。増税するのか、しないのか。国民が抱く当然の疑問に、福田氏はあいまいな言葉ではぐらかす。恐らくハッキリした構想もないのでしょう。結局、彼は『安定感』『バランス感覚』『手堅さ』がすべての政治家に過ぎません。自分の色を出さなかったからこそ、“調整役”が務まっただけ。独自の福田カラーを打ち出せないようでは、国民にソッポを向かれるのも時間の問題です」

 政策などまるでなしの首相に、国民は“希望と安心”を感じることはできない。

カンシャク玉男が総理を投げ出す日

「調整型」「温厚な人柄」とマスコミがヨイショする福田新総裁だが、永田町では加えて「キレやすい」「偏屈な人」が定評である。

 だから自民党内には側近も盟友もいない。番記者たちもおっかなビックリご機嫌をうかがっている。

「サービス精神ゼロ。記者のつまらない質問には“で、何なの”と問い返して答えない。それはそれでいいのだが、気に食わないことがあると、カンシャク玉を破裂させてしまう。官房長官時代、自分の年金未納問題が漏れてしまったときは、勝手に辞めてしまったくらいです」(ある知人)

 それだけに、テロ特措法でニッチもサッチもいかなくなったり、国会で政策転換や新閣僚の疑惑についてネチネチ追及されたら、いつプッツンして総理の職をぶん投げてもおかしくない。

 民主党は、元外相として“同僚”だった田中真紀子を質問者にぶつけ、官房長官時代の機密費の問題をホジくる作戦だ。真紀子のことだから「お父さんと比べて小者ね」とでも挑発するだろうから、ハプニングの毎日が始まる。


最悪総裁を選んだ亡国政党がたどる消滅の運命

 結局、この新政権はどうなっていくのか。

 自民党は、パフォーマンスだけの破壊者・小泉でマスコミと有権者をだまして世間を動乱させ、続けて右翼観念だけの安倍でムダな1年間の政治空白をつくってきた。今度は福田で「壊れた自民党組織の再建」だというが、こんな非生産的な政治のくり返しに展望が見えるわけがない。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「最初はご祝儀で支持率もちょっとはいいでしょう。でも、地味な首相と目を覆いたくなる党役員では、すぐに国民は愛想を尽かす。支持率は上がらず、墜落スレスレの低空飛行になるのは避けられません。低支持率の政権は野党も攻めやすい。福田政権は揺さぶられななら、ボクシングでいうクリンチを続けて、とにかく農村にカネをバラまく予算成立まで守りに徹する政権運営をするしかない運命なのです」

 つまり何も政治に前進はないということだ。景気が良くなったり、サラリーマンの給料が上がることは期待しようがない。前出の土屋彰久氏が言う。

「自民党の作戦は、ハデなことは一切せず自民党支持者だけを相手にする内向きな政治をやってマスコミに注目されない状況をつくることです。誰もが政治に関心をなくし解散・総選挙になっても投票率が上がらないのがベスト。自民党の必勝法はそれしかない。だから政権の顔ぶれはつまらない人のオンパレードになって当たり前なのです」

 参院選の大敗に懲りて、クビも手足も引っ込めた亀になるのは結構。だが、内外に難問山積の時代に国民は悠長に来年まで見守ってはくれない。そこまでお人よしじゃない。“生ける屍”政権は消滅に向かってスタートしたに過ぎない。

【2007年9月25日掲載】

http://news.livedoor.com/article/detail/3323805/



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