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(回答先: ＜長野母殺害＞逃走の長男を任意同行、逮捕へ [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2007 年 6 月 01 日 16:31:23)
□千曲の女性殺害：近くの郵便局で長男を逮捕−−金引き出そうとして ／長野 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070602-00000128-mailo-l20
千曲の女性殺害：近くの郵便局で長男を逮捕−−金引き出そうとして ／長野
6月2日13時1分配信 毎日新聞
千曲市磯部の無職、林絹子さん（７２）が自宅で殺害された事件で、千曲署捜査本部は１日、逃亡していた林さんの長男で無職の興道容疑者（３６）を殺人容疑で逮捕した。身柄が確保されたのは、殺害現場から７００メートルしか離れていない簡易郵便局。遺体発見から１９日ぶりの容疑者逮捕に住民らは安堵（あんど）の表情を浮かべながらも、悲しみを新たにしていた。【谷多由、川崎桂吾】
捜査本部の調べによると、興道容疑者は５月１１〜１４日の間、自宅で林さんを包丁で刺し殺害した疑い。同日午後、市職員らが自宅寝室で倒れている林さんの遺体を発見した。顔などの上半身に加え、もみ合った際にできたとみられる防御創が両腕にあり、発見時は遺体にシーツがかぶせられていた。捜査本部では事件直後、林さんの血が付いた上着を発見。興道容疑者のものと判明したため、同２５日に逮捕状を取り、行方を追っていた。
興道容疑者は一時、以前居住したことのある東京都内に潜伏していたらしい。捜査本部は首都圏に捜査員を派遣。現場から林さんの通帳がなくなっていることから、金融機関に連絡していた。
一時、逃亡していた興道容疑者が見つかったのは１日正午前。千曲市内の郵便局で林さん名義の通帳で金を引き出そうとしたところを、局員が通報。同署員に任意同行を求められ、同日午後２時２０分、殺人容疑で逮捕された。
同容疑者は調べに対し、「包丁で刺した」などと林さんを殺害したことを認めているという。捜査本部では動機の解明を進める一方、林さんの通帳を持ち出したことなどから強盗殺人容疑でも取り調べを進めている。
容疑者逮捕の報を受けた近くに住む男性（６８）は「容疑者が捕まらない不安の一方で、自殺しているんじゃないかとも思った。これで平穏な暮らしに戻ることができる」と話した。また林さんの友人だった無職の女性（９２）は「心の中で天国にいる林さんに『良かったね』と話しかけました」と涙を浮かべて話した。
◇挙動不審見逃さず、お手柄ベテラン局員
「林興道か」。５人の捜査員が男を取り囲んだ――。興道容疑者逮捕の舞台となった新戸倉温泉簡易郵便局の笠井好和局長代理（７５）＝同市戸倉＝が毎日新聞の取材に応じ、逮捕時の状況を詳細に語った。【大平明日香】
同容疑者が同郵便局に現れたのは１日午前１１時５０分ごろだった。青いシャツにベージュのズボン姿。筆記台に近づくとおもむろにリュックを下ろし、郵便貯金を払い戻すための書類に手を伸ばした。しかし、なかなか書き終わらない。
長年、郵便局員を務める笠井さんは不審に思った。「普通なら１分で書き終える書類に３、４分もかかっていた」。そして男が書類とともに提出した「委任状」には「平成１９年６月１日 林絹子」と書かれていた。「これはどなたが書いたんですか」。「本人です」。疑念が確信に変わった瞬間だった。
なおも２５万円の払い戻しを求める容疑者に、笠井さんは告げた。「ウチの機械は古くてこの通帳は照会できない。本局に問い合わせるので待っていてください」。問い合わせるふりをして、千曲署に通報した。
捜査員が駆けつけるまでの数分間、容疑者は立ったり座ったり落ち着かない様子だったという。やがてパトカー２台が到着。捜査員から名前を尋ねられた容疑者は力無くうなずき、連行された。
笠井さんは「名前を見てすぐにピンときた。顔は分からなかったが息子か共犯者だと思った。『まさか』とは思ったが、これも年の功。落ち着いて対処できた」と振り返った。
６月２日朝刊
最終更新:6月2日13時1分
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