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□交通事故を装い保険金詐取 暴力団幹部ら10人逮捕 [信濃毎日新聞]
http://www.shinmai.co.jp/news/20070613/KT070612FTI090013000022.htm
交通事故を装い保険金詐取 暴力団幹部ら10人逮捕
6月13日（水）
上田市で起きた２件の交通事故をめぐって計１１４９万円余りの保険金がだまし取られた疑いが強まり、上田署、千曲署と県警交通指導課、組織犯罪対策課の合同捜査本部は１２日までに、詐欺の疑いで、指定暴力団山口組系天洲会幹部の無職小坂井義博容疑者（３７）＝上田市上田＝ら計１０人を逮捕した。１件では、信州うえだ農協（上田市）の職員が虚偽の事故と知りながら保険金請求に必要な書類を作った疑いが持たれている。
捜査本部は、両方の交通事故にかかわったとみられるもう１人の行方を追うとともに、このほかにも交通事故を装った保険金詐欺容疑の余罪があるとみて追及している。
小坂井容疑者のほかに逮捕されたのは▽上田市五加、同会幹部、無職増田貴光（３７）▽同市蒼久保、同会組員、無職飯嶋裕一（２７）▽同市上田原、同、無職吉田豊（３５）▽小坂井容疑者の妻で同市上田、無職の幸葉（２９）▽同市真田町長、無職吉原誠（２５）▽同市八木沢、建築業前島秀樹（３６）▽小県郡長和町、会社員永井陽一（２７）▽埼玉県滑川町、飲食店従業員増沢大輔（２６）▽佐久市根岸、信州うえだ農協共済部査定課長依田政徳（５３）−の各容疑者。
調べによると、１件は、小坂井容疑者ら暴力団員の４容疑者と幸葉容疑者、依田容疑者の計６人が共謀。昨年４月１３日、上田市住吉の路上で、組員運転の乗用車を故意に急停止させ、後ろを走っていた北信地方の会社員男性（４６）の乗用車を追突させた。その際、飯嶋容疑者らがけがをしたとし、無職なのに有職であるかのように装い、会社員男性が契約していた共済組合から休業損害や治療費、慰謝料として計３９７万円余りをだまし取った疑い。
依田容疑者は、保険金請求の際、休業損害証明書など必要書類を作成、提出した疑いがある。依田容疑者は同農協共済部で事故処理を担当しており、捜査本部によると、小坂井容疑者らから見返りに、現金を受け取ったり接待を受けたりしていたという。
また、２００４年６月１１日ごろには、上田市（当時小県郡丸子町）東内で、小坂井容疑者ら計９人が２台の車に分乗し故意に追突事故を起こし、うち８人が１０日−３週間のけがをしたとして、追突した車の組員が契約していた損害保険会社から、治療費などとして７５２万円余りをだまし取った疑い。吉田容疑者と依田容疑者を除く８人がこの事件にかかわったとして、１２日に逮捕または再逮捕された。
捜査本部は、１０人の関係をさらに調べる一方、受け取った保険金の使い道などについても追及している。
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