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□総連売却事件 「詐欺」の実相、残る違和感「立件は表層のみ」 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070719-00000903-san-soci
総連売却事件 「詐欺」の実相、残る違和感「立件は表層のみ」
7月19日11時4分配信 産経新聞
「だまされたという認識はない」
１１日。在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）の副議長、南昇佑（ナムスンウ）は記者会見を開き、元公安調査庁長官、緒方重威（しげたけ）（７３）らによる総連中央本部をめぐる詐欺事件について、こう述べた。
“被害者”が「だまされていない」と明言する不可思議。総連は「緒方の訴追を希望していない」とさえいう。
◆◇◆
５月。３年に１度開催の朝鮮総連「第２１回全体大会」に先立ち、出席予定の在日朝鮮人に１通の文書がまかれた。差出人名は「総連を解散し在日同胞の新しい組織結成を目指す準備会」など。
≪総連系信用組合の「北」への送金問題等の詐欺的運営の結果、その衰退ぶりは目にあまるものがあり、同胞への背信行為は許されない≫
文書が告発する通り、総連は在日同胞の財布をしゃぶり尽くした。
朝銀信用組合。日本の金融機関から融資を受けにくい在日商工人たちの信組として、最盛期は全国に３８信組を展開したが、バブル崩壊で不良債権が膨らみ、平成１１年から相次いで１６信組が破綻（はたん）した。
日本政府は預金者保護のため計１兆１４４５億円という巨額の公的資金を投入。引き換えに、破綻に伴う刑事責任を追及する。警察当局が問題視したのは朝銀東京の乱脈経営。警視庁は１３年１１月、朝銀東京の保有資金計約８億３０００万円を横領したとして、総連中央本部の元財政局長らを逮捕した。
捜査で浮上したのは「総連−朝銀−在日商工人」のゆがんだ関係だ。無数の借名、仮名口座。個人に融資したと見せかけ、カネは総連に還流していたのだ。在日実業家に融資する際多めに貸し付け、水増し分を献金として総連にキックバックさせた。総連の裏口座には巨額のカネがプールされ、「総連の運営や日本の国会議員への工作に使われ、共和国に送られた。運び屋が裏口座から現金を引き出し、万景峰号に積んで持っていった」と総連元活動家。
整理回収機構（ＲＣＣ）は総連が朝銀東京に行わせた乱脈融資６２７億円の返済を求め提訴した。総連は返済できない。在日のシンボルである中央本部の差し押さえが不可避になり、総連は中央本部の土地建物を第三者に売却し、売却益を返済に充てて、新たな所有者に家賃を払って入居を続けようと考えた。
明確な差し押さえ逃れだが、違法ではない。シナリオを描いたのは総連実力者の責任副議長、許宗萬（ホジヨンマン）（７６）と代理人弁護士の元日弁連会長、土屋公献（８４）。元不動産会社社長、満井忠男（７３）が仲介して売却先となったのは、緒方が社長の投資顧問会社だった。
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だれもがこの「取引」に仰天した。さらに驚きを呼んだのは、捜索は発覚翌日、逮捕は１７日後という捜査の早さ、そして「緒方らが架空の出資話で総連から不動産をだまし取った」という立件構図である。
検察は当初、総連と緒方らが共謀し、差し押さえを逃れようと所有権登記のみを移した「仮装売買」の疑いを持った。総連の捜索や、総連で取引を主導した許の立件も検討した。
だが、鑑定された適正価格３５億円を売却交渉で譲らず、代金取得前の移転登記が緒方らの意向だったことなどから、総連には差し押さえ回避の意図はあったものの、実体ある取引を進めようとしていたと認定せざるを得なかった。総連を「共犯者」から外し、構図を描き直した。
とはいえ、詐欺容疑の立件は、「詐意」という容疑者の心証部分の立証に踏み込むため、捜査は時間を要するのが一般的。わずか１７日での立件は異例だ。
「時間はかけられない。相手が相手だけに」。検察が捜査を急いだのは、緒方が元検事だからだ。法務検察にとってこの事件は、「身内の不祥事」という側面を持っていた。
「検事長、公安庁長官までやった者が何を考えているのだ！」。発覚直後の６月１３日朝、自民党法務部会。議員から怒号が上がった。こうした逆風に対し、検察幹部は「圧力があったわけではない。だが世間から身内に甘いととられぬよう、迅速な捜査を意識した」と言う。通常、公安事件を取り扱わない東京地検特捜部を起用したのも、毅然（きぜん）とした態度を示すためだ。
発覚からわずか１７日での逮捕というスピード捜査。検察幹部は「証拠に基づき淡々と捜査している」と言う。だが、総連を“被害者”とした事件の構図は、あくまで刑事事件として処理した帰結であって、事態の表層にすぎない。
「だまされていない」と明言する“被害者”の総連の副議長、南は「安倍政権は総連中央会館の土地と建物を強制的に競売にかけようとしている。朝鮮総連の活動拠点をなくそうとする、凶悪な弾圧行為だ」と事件を政治的なものにすり替えようとしている。
検察関係者ですら、こう漏らす。「総連を被害者とする構図には確かに違和感が否めないかもしれない。ただ、契約前に５億円近いカネをポンと満井に渡す総連にも違和感はあるわな」
残る違和感。それは、総連中央本部の「取引」の、刑事事件の枠組みには収まり切らない実相から発せられている。
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最終更新:7月19日11時4分
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http://www.asyura2.com/07/nihon26/msg/170.html
投稿者 white 日時 2007 年 6 月 28 日 22:35:20: QYBiAyr6jr5Ac
緒方元長官ら再逮捕へ、４億８４００万円詐取容疑 [読売新聞]
http://www.asyura2.com/07/nihon26/msg/878.html
投稿者 white 日時 2007 年 7 月 18 日 08:48:55: QYBiAyr6jr5Ac
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