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□密談暴露谷垣に逆風…永田町では「首相の器ではない」 [夕刊フジ]
http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/society/story/16fuji320070116018/
密談暴露谷垣に逆風…永田町では「首相の器ではない」 (夕刊フジ)
自民党旧宮沢派（宏池会）の流れをくむ古賀派、谷垣派、麻生派の３派を合流させる「大宏池会」構想に関し、谷垣禎一前財務相は講演の中で、麻生太郎外相より古賀誠元幹事長との連携を優先させる考えを明らかにした。この中で、谷垣氏は麻生氏との「密談」の中身も暴露したが、永田町では「サシの話を講演で暴露するようでは、とても総理総裁の器ではない」（自民党長老）と言った厳しい見方がでている。
この講演は谷垣氏が１５日に京都市内で行ったもの。谷垣氏は古賀氏から「右の人たちだけでは安定した政治はつくれない。中道の人たちも集まりやすいようなことを考える必要がある」と、協力を呼びかけたという話を披露。そのうえで、「私たちのグループが果たしてきた役割からすれば、右だけでなく、中道にもきちっとウイングを作れる体制を模索する必要がある」と、古賀氏の要請に応じる考えを表明した。
谷垣氏は昨年１１月、麻生氏からも「一緒に力をあわせよう」と結集を持ちかけられている。周辺によると、一時は前向きだったが、すぐに翻意。「麻生氏や安倍首相のタカ派的な政治思想への躊躇（ちゆうちよ）があった」（自民党筋）うえ、古賀氏が人権擁護法案や対中外交などで安倍首相批判の急先鋒（せんぽう）であることから、「谷垣氏にとって思想的に居心地がいい」（自民党議員）との見方が強い。
ただ、谷垣氏にとって何よりも魅力的なのは、麻生派が１５人に留まっているのに対し、古賀派は党内第３勢力の５１人を抱えることだ。
一方、同じ講演で谷垣氏が暴露した「密談」は、麻生氏が「安倍首相と組んでいる俺と組もう。ただ、俺に先に（首相を）やらせろよな」「谷垣派には優秀なのがたくさんいる。派閥の親分として閣僚にしなければならないが、安倍首相に歯向かってできるのか」と“忠告”してきたという話。
谷垣氏にしてみれば、古賀氏に忠誠を誓うために暴露したのかもしれないが、さすがにこれには永田町でも批判の声が続出。
自民党有力筋の１人は「サシの話を講演で暴露するのは論外。これで谷垣氏は政治感覚ゼロということが裏づけされた」と厳しく批判する。
「大宏池会」構想について谷垣氏は「全部をまとめるのはなかなか難しい」と発言したが、密談を漏らすようではまとまる話もまとまらない。
■麻生不快感「普通ではちょっと考えられない」
「マナーとしていかがなものか」－。
麻生太郎外相は１６日午前の閣議後の記者会見で、政局をめぐる「密談」を暴露した谷垣氏に不快感をあらわにした。麻生氏は会見で「（谷垣氏から）答えをもらっていない」とした上で、「その話を全然関係ないところでしゃべるのは、普通ではちょっと考えられない」と谷垣氏への不信感を募らせていた。
[2007年1月16日16時27分]
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