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イスラエルと中国の関係から目が話せない【天木直人・日本の動きを伝えたい】1/20
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投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 20 日 18:18:39: 2nLReFHhGZ7P6
 

2007年01月20日

             イスラエルと中国の関係から目が話せない

   日本ではほとんど注目されていないが1月10日−11日にイスラエルのオルメルト首相が北京を訪問し胡錦涛国家主席、温家宝首相と会談している。イスラエル首相の中国訪問は1998年以来というから10年近くの首脳外交だ。当時と今では中国の国際的影響力はまったく違う。はるかに影響力が高まっている。イランの核保有問題やパレスチナ和平問題が焦眉の急である今の中東情勢を考えるとその目的は明らかだ。イスラエルが中国の支持を取りつけようと外交攻勢をかけてきたのだ。
   問題は中国の出方である。そもそも中国は周恩来の非同盟外交の頃から一貫して被殖民地や開発途上国の側に立った外交を展開してきた。中東外交にしてもパレスチナ解放の立場にたったアラブ外交を展開してきた。それが決して人道的見地からではなく、あくまでも中国共産主義の拡大という国益追求の立場からのものであったとしても、建前としてはイスラエル寄りの米国の中東外交に批判的なはずだった。
   しかしここにきて中国の外交に変化が見られる。中国の最大の課題は内における経済発展と外における台湾問題である。この問題以外のことでは、というよりも、この問題があるからこそ、中国は米国との協力関係を重要視する外交に舵をきってきた。間違っても非同盟外交を優先させて米国と摩擦を引き起こすつもりはない。その表れが北朝鮮問題をめぐっての米中接近である。
  それが中東問題にまで及ぶのであろうか。そう考えていた私に、浅井信雄という国際政治学者の言葉が目に留まった。彼は1月25日号の週刊新潮「掲示板」で中国におけるユダヤ人関係の資料を探していると読者に呼びかけている。その理由を彼はこう書いているのだ。
「・・・中東外交では中国がアラブだけでなくイスラエルとも密かに良好な関係を保ち、イスラエルがアメリカから得た武器を中国に流していると疑ったアメリカがイスラエルに抗議したことがある。イスラエルとしては中国をアラブ一辺倒にさせない(ように気を配っている)・・・中国のユダヤ要素は重要です・・・」
  イスラエルがイラン攻撃についてあらかじめ中国の了解を取り付けようとしている可能性がある。2月からはじまる中東和平交渉で強硬派ハマスを孤立させ親米・イスラエルのアッバスを支持することを求めようとしているに違いない。
  いよいよ中国の国際的地位が高まってきた。北朝鮮についで今度は中東だ。そして中東こそ米国外交の本丸である。もし中国がハマスを切り捨てて新米・イスラエルよりの中東和平支持に転ずるならば、米国に味方してイランに核廃棄を迫るなら、その時こそ非同盟をかなぐり捨てた覇権国家中国の正体が明らかになる時である。そしてパレスチナ抵抗運動が抹殺されてしまう。果たして中国はそこまで明確な米中支配を世界に明確に宣言するのか。中国の中東政策から目が話せない。

   Does China support Israeli policy towards Iran and Palestine ?

   I saw the news of Israeli Prime Minister Olmert visited China on 10-11 Jan with much interest. Considering the rumor that Israel might attack Iran and possible start of Israel-Palestine Peace Talk in early February it is easily imagined that Israel tries to make China accept, or at least not oppose, Israeli policy on those issues.
It is a kind of test to find whether China be a really non-aligned countries who stands on the side of the weak, underdeveloped countries or a realistic country pursuing her own interest at the cost of the weak.
It seems to me that top priorities Chinese diplomacy nowadays are economic growth and controlled Taiwan. In order to achieve these goals China needs a good relation with US. That is why China has been so cooperative with US on the North Korean nuclear issue. Now it’s turn of Middle East issues. If China will show Israel her tacit agreement, if not support, on Israeli policy towards Iran and Palestine it will be another indication that China will be cooperative with US to control the world. Let us see how China will handle the issue of Iran and Palestne.

http://www.amakiblog.com/archives/2007/01/20/#000218

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