| Tweet |
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070107-139316.html
北海道夕張市で７日、成人式が行われる。財政破たんで６０万円あった予算は全額カット。開催が危ぶまれたが、市民による実行委員会（平松宏通委員長）がカンパで開催費をひねり出した。別に募金活動を行った新成人グループも実行委員会に合流し、世代を超えた夕張有志による手作り成人式にこぎ着けた。自民党の武部勤前幹事長（６５）杉村太蔵衆院議員（２７）が同日、夕張入りするが、市民側は市外の政治関係者などの出席は「お断り」するとしている。
本番前日の６日、新成人数人と実行委員、市職員らは準備作業に追われた。表情は明るい。平松実行委員長は「最初は誰もがダメだと思った。それでも、なんとか晴れの舞台を用意できた」と喜ぶ。準備作業に加わった新成人の女性（１９）も「本当にありがたい気持ち。式には晴れ着を着て来ます」と笑った。
６０万円の予算は、財政破たんを受け、１０月末に全額カットされた。昨年度からの繰り越し分が４万円あったが、新成人への招待状などを発送すると、残金は１万円になった。参加予定の新成人は１１８人。予算は１人当たり８５円で、缶ジュース１本も買えない状態だった。
それでも、市民１０人による実行委員会は「夕張の子どもたちに夢の１つくらい見させてやれんでどうする」（平松氏）と奮起。市内でカンパを募り「おばあちゃんの１００円玉から、娘が成人式を迎える父親の意地の１万円札まで」約１００口、合計１８万円を集めた。
新成人も市在住の有志６人が「自分たちの代から成人式がなくなるのはいや」と、史上初の実行委員会入り。アルバイト先に募金箱を設置するなどし、数万円を集めた。この様子をテレビが放送すると、全国から寄付金が５０万円以上、ペンや手帳など記念品まで段ボール箱で１０箱届いた。当日は、送り主の名前を会場内に張り出し、感謝の気持ちを形にするという。
例年はホテルだった会場も、市が市民会館を無料提供。記念品も、例年十数万円分を受注していたアルバム業者が無償提供した。１０万円分の景品の抽選会が行われてきた式典後の交流会は、市民のカンパ分１８万円の中から予算を工面。全国からの善意の寄付金や残りの予算は、次回以降の基金とされる見通しだ。
当日は、武部前幹事長と杉村氏が視察のため、夕張入りする。両氏側から成人式出席の打診はないというが、市では「各党の国会議員や歌手の方などから出席の打診がありましたが、すべてお断りさせていただいています」。各方面からのパフォーマンスは排除し、夕張の将来を担う若者の門出を純粋に祝うつもりだ。
▲このページのＴＯＰへ HOME > 政治・選挙・ＮＨＫ29掲示板
フォローアップ:
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。