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http://usagikobeya.blog68.fc2.com/blog-entry-406.html
勝ち組と見られがちな医師だが、最近ではそうとも言えなくなってきた。毎年のように変わる医療改革に振り回され、過重労働で過労死しそうな勤務医と、病院経営の重圧に悩む開業医たちが増え、そうしたしわ寄せは医療を受ける患者に及んでいる。
勤務医は激務 ３２時間労働月３回 ９６％ １カ月無休も３割 医労連調査
【しんぶん赤旗】
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-02-20/2007022001_01_0.html
医療は儲からないどころか、仕事も経営も厳しくなってきている上、訴訟も年々増え、対応しなければならないことは純粋な医療行為以上に目の前に立ちふさがる。
知人が役員をしている保険医協会の集まりに、これまでにないほどの参加があったと驚いていた。経営の悩みを抱える医療機関が増えていることを切々と話してくれた。勤務医は激務の上に報酬は見合わない。だが開業するには莫大な資金を必要とする。公的な融資も削減の方向で、大きな借金を背負う医師にとって「医は算術なり」が重くのしかかる。
うちの院長も「医療も薄利多売の様相をみせてきている」と言っていた。
病院向け公的融資、削減へ 福祉医療機構が５年かけ２割 【朝日新聞】
http://www.asahi.com/life/update/0212/001.html
かの東大病院の医師たちの過酷な業務も聞こえてくる。うちから紹介している患者の話では「検査が終わるのはいつも夜」だったが、今回治療目的の再入院で受診したら「○日の１０時に来てください。エコーの検査をします」と主治医から言われたと。「朝の１０時かと思ったら、夜の１０時のことだった」「その後も先生たちはずっと夜中まで仕事していた」と、働きぶりを話してくれた。しかし、その医師たちでさえ、外科の幕内教授の猛烈な働きぶりはすごいと言う。「彼はいつ寝てるのだろう」と、その噂は内外にまで聞こえる程である。
我が家の近くの脳外科の話もすごいぞ。朝６時から予約検査が何件も入る。「脳波の検査に１０分以上遅れて行ったら向こうからキャンセルされた」流れ作業の検査のために遅刻も許されないのだという。患者もそうだが、スタッフも準備のために朝５時までには出勤していなければならない。７時に行ったら受付順番が４０番とは、みんな何時に起きて来てるんだ？患者にそんな負担をかけてまで抱え込まなきゃいけないのだろうか？もう異常と呼ぶしかない。
日本の医療って、考えれば考えるほどおかしいんじゃないかと思えてくる。政府のいう医療改革も医療者自身が目指す改革も、私には素直に受け止められない。この上規制緩和がアメリカ型の市場原理で進んでいったら、志の高い有能な医師は育たなくなる。きっと見捨てられていく患者も増えるだろう。
改革とはよりよくなるために行われるはずなのにと思うのだが、人に犠牲を強いることを黙認した形では良質な医療はいずれ崩壊してしまう。自分の命を削るように働いている人のなかには有能で、周りから大きな期待を寄せられ、頼りにされることが多いのだけど、これでは貴重とされる人間のほうが先に倒れてしまう。日夜を問わない過重労働が強いられる産科医や小児科医が不足する背景には医師たちのこのような事情もあるのだ。
防衛費に、米軍再編経費に、何兆円もの大金を当たりまえのように拠出して、人の命を救うことにはためらう政治家たち。少子化対策も格差是正も、希望を持って住める美しい国も、み〜んな虚言。名称だけは立派な政策を本当に実効性あるものにすると言うのなら、思い切って予算をど〜んと振り替えてみなされ。予算配分を変えることで解決する問題もあるのだから。
有言実行とはそういうものであって、彼らのは有言不実じゃないか。このままでは支持率はもっと落ちて当然と思う。
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フォローアップ:- 勤務医の労働環境は数10年にわたって劣悪。開業医の倒産も前から普通。何をいまさら狙っている？ どっちだ 2007/2/21 02:51:29
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- 勤務医は激務 ３２時間労働月３回 ９６％ （しんぶん赤旗） 下戸彩 2007/2/20 23:24:54
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- 病院向け公的融資、削減へ 福祉医療機構が５年かけ２割（朝日） 下戸彩 2007/2/20 23:21:38
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