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Fw: [pfijapan] 憲法改正国民投票法案について
http://www.asyura2.com/07/senkyo30/msg/350.html
投稿者 秋吉悠加 日時 2007 年 1 月 29 日 18:54:30: ldiFanJt9l51o
 

From: Shuji Imamoto
Sent: Sunday, January 28, 2007 5:16 PM
Subject: [pfijapan][00879] 憲法改正国民投票法案について


秋吉 様
(これは阿修羅のHNにあわせました)

今本@市井の政治学者です。
以下は私の専門分野でもあるので、端的にお答えしておきます。


>まさに今、国民市民にとって疑問であり不審に感じていることは
>takabe-t 氏指摘の、@ABC当りなのではないかと思いますね。

@与党側と民主党の国民投票法案のどこが問題なのか?特に民主党案は
 本当に公正で完璧なのか?そうでないならどこがいったい不公正なのか?


まず与党案と民主党案の相違点は以下に記されています。

【参考】憲法改正国民投票法案・与党案と民主党案の違い
http://www.dpj.or.jp/news/files/BOX_0069_taihi.pdf
http://www.dpj.or.jp/news/files/BOX_0069_soui.pdf

以上の大きな問題点を2点だけ。

1.投票方式についての不明確さ

上記資料の両者の法案の相違点に明記されていませんが、この与党案・民主党案の
双方とも問題なのは、この法案が「投票方式」について曖昧な記載しかされていない
ことです。案件ごとに個別投票するのか、改正案ごとに一括投票で決めてしまうのかは
改正案発議のときに決めるというアバウトな規定です。これでは与党の思惑の言いなり
になってしまいます(与党は一括方式で決着をつけようという意図)。

ちなみに世界中で行なわれている国民投票を見ても、大部分が案件ごとの個別投票であり、
改正案まとめて「一括投票」などという例は「新憲法草案」の是非をめぐる国民投票以外に
存在していません。 http://lp.jiyu.net/abstimmung.htm

案件はテーマごとの議論による票決でなければ民主主義とはいえません。マスコミは報道
していませんが、非常に重大な問題点です。
このままでは、資料の与党案に○をするか、民主党案に○をするかの選択になるか、
折衷案(一つ)に○×をするかのどちらかで決着するという方式が採用されてしまいます。
個々の条文の是非(○×)については有権者国民は選択できなくなります。


2.憲法改正案の発議条件

国民投票法案と同時に発案されている「憲法改正の発議のための国会法の一部改正」
には、与党案も民主党案も、
「憲法改正原案の提出要件議員が憲法改正案の原案を発議するには、衆議院においては
議員100 人以上、参議院においては議員50 人以上の賛成を要するものとすること。」
となっています。
これでは事実上大政党のみが発議できることになり、少数政党やグループは改正案の発議
すらできないことになります。これでは不公平です。


A国民投票法案の国会における現在の取り扱い方に、民主主義の観点から
 何か問題はないのか?また、それを取り扱う現国会そのものに問題はないのか?
Bそもそも憲法改「正」や、国民投票法案という国民と国家の命運を決定する
 極めて重要な法案を、国会議員だけで勝手に話し合ってよいものなのか?
 最期に国民投票を行なうだけで十分民意を反映できるものなのか?

これらの点については、マスメディアによる十分な国民への情報提供、論点の洗い出し、
パブリックコメントと意見のフィードバックが最低限必要ですが、現状では政党間での
任意の議論の形になっているだけで、何らなされていません。
第一、マスコミ記者自体が不勉強のようで、国民投票法案の手続きの何が論点か
理解できていないようです。(マスメディア規制条項は削除されたので)
十分民意を反映させるためには「国民発議」くらいの条件が必要ですが、現行憲法下
では認められていません。憲法96条の改正案に盛り込むくらいの提案が必要でしょう。


C野党第一党としての全然責任を果していない民主党の姿勢のどこが具体的に
 問題なのか?参院選挙と絡めて具体的にその点について指摘して欲しいとい
 うこと。

・国民の政治的ニーズ(低所得者層・高齢者対策、雇用対策)に正面から応えていない。
・具体的に何をどう改革するのか、一貫したわかりやすい主張が聞こえてこない。
・党内で意見や声がひとつにまとまっていない。
・主張の争点がわからない。与党との政策上の違いを明確に出していない。
 (とくに外交政策、市場経済政策については与党との違いがほとんどない)
・「生活維新」「政権交代」といったスローガンばかりで内容が不明確。
・「政権交代」すれば何をどう代えるのか、変わるのかをきっちり示せていない。
・トップ(党首・幹部)に新鮮さが感じられない。
・与党議員と同様、民主党議員の事務所経費などの政治資金の流れが不透明。
・官界や労組との結びつきが強く、行政改革や産業界に媚びない政治が期待できない。
・今回の参院選候補内定者も女性候補者が圧倒的に少ない、など。


D初心者的疑問だけれども、民主党議員といっても大勢いる。いったいどの議員
 にしぼって、電話やファックスを送るべきなのか?そのリストづくり。

民主党に入っている、旧社会党、社民連系の議員(国会議員便覧などを参照すれば議員の
過去の党在籍歴がわかります)をマークするのがよいと思います。


以上です。 

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