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六カ国協議、北朝鮮の一人勝ち、アメリカの敗北・・・。
http://www.asyura2.com/07/senkyo32/msg/470.html
投稿者 いかりや爆 日時 2007 年 3 月 24 日 08:36:13: vtKyD/NaAwqGc
 

  北朝鮮の強気は何だ?それにふりまわされる五カ国、とりわけ超大国アメリカと中
国の狼狽ぶりが目立つ。
 焦点になっているのは、金融制裁凍結解除の対象になった2500万ドルの扱いだ
った。一個人の金なら、かなり高額である。だが、国家レベルでみれば、たかが30億
円にも満たない金である。それが今回の六カ国協議の進行の障害になった。

 22日議長国中国が今協議の継続可否を検討中のさなかに、金桂冠次官はさっさ
と帰国の途についた。北京空港で一部報道機関に「やることがないから、帰国する」と
一言。
 北朝鮮は米国の制裁で凍結された資金2500万ドル全額の返還を確認すれば寧辺
の核施設停止など「初期段階の措置」に応じると表明していた。米国は、凍結していた
資金を、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジアから、中国銀行の北朝鮮の口座に送金す
る形で返還するはずだった。ところが、この作業が遅れた。一部報道では手続き上の
問題に過ぎないとされていた。だが、事はそう簡単にはいかなかった。

 李肇星外相は中国銀行に問題解決を指示したにもかかわらず、中国銀行李礼輝頭
取は会見で、「中国銀行は、法を遵守しマネーロンダリングを防止する国際的責任を果
たす」と強調したという。またロシアの金融機関が「受け皿」となるよう要請したが、拒否
した。ロシュコフ主席代表「ロシアの金融機関はこの問題にかかわらないよう勧めたい」
と言った。(以上23日東京新聞)。
 ましてや、いくら従軍慰安婦問題で圧力をかけられているとはいえ、まさか日本がこの
マネーロンダリングに手を貸すわけにいかない。ひょっとして韓国が・・・そんなことありえ
ないか。

 今回の六カ国協議のそもそもの始まりは、2月16〜18日ベルリンで行われた米朝会
談である。二カ国会談をあれほど嫌がっていた米国が、北朝にベルリン会談に引きずり
込まれた。そして、米国の金融制裁解除にあたり、当然のごとく「偽ドル札問題」が議論
されたはずである。
 普通の人には見分けがつかないスーパーノートと称される超精巧な偽札は、北朝鮮の
印刷技術では到底つくれないことは明白であった。こともあろうに、かねて噂のあったア
メリカが関与する紛争地域で発見さることの多かったことから、アメリカ(CIA)説が浮上
した。折りしも、今年1月はじめ、ドイツのアルゲマイネ紙に裏付けとなる証拠もとりあげ
られた。この事実を北朝鮮のベルリン大使館員が見逃すはずがなかった。アメリカは、北
朝鮮にたいして十分な反論を加えることは、できなかったに違いない。

 今年はじめアルゲマイネ紙にとりあげられるかなり以前から、EU各地ではアメリカ偽
札偽造説は一般にも浸透していたものと思われる。私の友人が一昨年夏、二ヶ月にわ
たってヨーロッパ各地を旅行した際に、どこのホテルでも肩をすくめられ、現金(米ドル札)
での支払いを拒否されたという。誰しも偽札はつかまされたくない、それにしてもその徹
底ぶりに驚いたという。結局、用意した4万数千ドルの米ドル札はそのまま日本に持ち
帰らざるをえなかった。そればかりか、接した人々がすべてブッシュのイラク攻撃批判と小
泉の従米批判に辟易させられたという。

 偽札問題は、金額の多い少ないの問題ではない、国ぐるみで偽札つくりに関与したか
どうかは国家の威信に関わる問題である。
 北朝鮮は、簡単に公にすることはないと思う。今後北朝鮮はこのネタを小出しにしなが
ら、徹底的にアメリカに揺さぶりをかけることだろう。
 
 アメリカは自ら墓穴を掘っている。
 アメリカはイラク攻撃の理由付けを、ありもしなかった大量破壊兵器説をでっちあげ、
911をテロ攻撃の口実にした。偽札問題も構図は同じである、だが今回は策士策に溺れ
て、攻守所を変えてしまった。アメリカは世界から、信用を失いつつある。 

 アメリカは北朝鮮にたいして不利に立つと、今度は北朝鮮懐柔策を思いついた。自分
達のしでかした過去の過ちを忘れて、なりふりかまわず日本の70年まえの過去をほじ
くりだした。
 従軍慰安婦の強制連行があったことにして、あの手この手を使って安倍首相に謝罪さ
せようとした。もし安倍首相が謝罪を表明すれば、日本も組織的強制連行つまり拉致を
認めたではないか。北朝鮮の拉致問題に決着をつけて、日朝国交回復と巨額の賠償金
の支払いと経済援助を日本側にやらせようと目論んだ。
 
 折りしも、昨日拉致被害者代表横田滋さんは、代表を辞任することを表明した。唯一の
頼りだったアメリカが経済制裁解除に向けて舵を切ったことで、拉致問題は大きく後退し
たことを認識せざるをえなかったに違いない。

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