★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK32 > 708.html
 ★阿修羅♪
”ちょっと待ってもらいたい”国民投票法案 前のめり姿勢に危うさ―「中国新聞」
http://www.asyura2.com/07/senkyo32/msg/708.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 3 月 29 日 20:24:32: 2nLReFHhGZ7P6
 

http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200703290131.html
社説'07/3/29

 憲法改正の手続きを定める与党の国民投票法案が、今国会成立に向けてがむしゃらな動きを速めている。安倍晋三首相らの前のめりの姿勢に危うさを感じる。

 自民、公明両党は二十七日、同法案の修正案を国会に提出した。昨日は新潟、大阪両市で同法案についての地方公聴会が開かれた。与党は四月十三日にも修正案を衆院通過させる構えだ。

 そもそも民主党は、与党と同法案の修正協議を進めていた。それが、憲法改正を参院選の争点に掲げるとの安倍首相の表明で、反発に転じたいきさつがある。

 安倍首相サイドには、憲法改正を争点にすることで、民主党の内部分裂や野党の選挙協力にひび割れを引き起こせる、との計算があったと思われる。その上に参院選に勝てれば、国民の合意が得られたとして、憲法改正に一気に突っ走れる、との読みも感じられる。

 しかし、ちょっと待ってもらいたい。同法案にはさまざまな問題がある。今国会成立を優先したために、十分な議論もへず、国民へも周知徹底を図ることなく、日程を急いだ感がある。

 同法案の最大の問題は、最低投票率を定めていないのに、有効投票数の過半数の賛成で成立することにある。憲法という大切な問題が、国民のほんの一部の投票で決定する恐れがあるのである。

 さらに投票のやり方も明確さを欠く。「関連する事項ごと」の改正条項で投票する、とあるだけでは、どんな範囲の改正条項になるのか判然としない。その上に、賛成か反対に○をする投票では、果たして国民の総意をどこまで受け止められるか疑問が残る。

 罰則は付いていないとはいえ、公務員や教育者が「影響力、便益を利用して国民投票運動をすることはできない」としている。公務員らをどこまで縛ることになるのかも不透明だ。テレビなどの有料意見広告についても、「投票二週間前から禁止」が妥当なのか。メディアなどの自主規制に任せるべきなのか。意見が分かれるところだろう。

 結局、疑問点などはあいまいなまま、今国会成立を狙う首相の意向に沿って、与党単独ででも急ごうとしている。戦後日本の平和と繁栄に寄与した憲法を、自民党の一時的な勢いや、米国の水面下の圧力などで、変えていっていいのかどうか。そうした拙速は、東アジアの秩序と安定にもかえって悪影響を与えるだろう。


 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK32掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。