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民主党の迷走 [国会TV]
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投稿者 white 日時 2007 年 4 月 10 日 17:20:16: QYBiAyr6jr5Ac
 

□民主党の迷走 [国会TV]

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070410-01-0601.html

2007年4月10日
民主党の迷走
 統一地方選挙の前半戦が終わった。その中で最も注目されたのはやはり東京都知事選挙である。首都決戦はその時々の政治動向に大きな影響を与えるからだ。これまでも「革新知事の誕生」や「タレント知事の誕生」など常に時代を先取りする選挙結果を生んできた。
 1999年に石原慎太郎東京都知事が誕生したことも、その2年後に自民党では考えられなかった小泉純一郎氏の総理就任が実現したことをみれば、その後の政治状況を先取りしていたと言うことが出来る。
 それだけ重要な選挙で石原慎太郎氏が大勝した今回の選挙結果は何を意味しているのだろうか。
 
 石原知事も三期目を迎えれば都民には飽きが来ていた。都民は変化を期待していた。それは石原氏も十分意識していた。だからオリンピック招致という目玉を打ち出し、人気回復を狙ったが、選挙用のパフォーマンスであることが見え見えで、都民はさほど魅力を感じていなかった。就任当初は「東京から日本を変える」と宣言して官僚と癒着した自民党政治を批判し、政治に閉塞感を抱いていた都民の心をつかんだが、パフォーマンスで石原氏を上回る小泉総理の登場もあって、そうした期待感も薄れていた。その上、豪華出張や都政の私物化、数々の疑惑を抱えた水谷建設会長との交友などのマイナス要因も続々出てきた。
 
 強力な対抗馬が出てくれば必ずしも勝てる選挙ではなかった。ところが終わってみれば得票率51%という大勝である。そうさせたのは浅野史郎氏には申し訳ないが強力な対抗馬を出せなかった民主党の責任というしかない。政治決戦と言われている年に、参議院選挙の帰趨に最も影響する首都決戦に民主党は十分な対応が出来なかった。
 
 都民が期待していたのはやがて訪れる二大政党制を先取りした選挙ではなかったか。政党色を出そうが出すまいが石原氏は小泉、安倍と続く自民党政権の路線を象徴する存在である。政権交代を叫ぶ民主党がそれにどのような戦いを挑むのかが期待されていた。石原氏とがっぷり四つに取り組む候補者を出せれば、それこそ新たな時代の幕開けを告げる選挙となり、民主党は政権政党になるための気概を示すことができた。
 
 ところが現実はそうではなかった。強力な対抗馬をたてられなかっただけではない。候補者の選定を巡って民主党は最後まで迷走を続けた。最初に上がった名前がニュースキャスターの筑紫哲也氏だったとき、民主党は本気なのかと首をひねった。他所から候補者を借りてくるような人選で、知名度だけではとても石原氏に勝てるとは思えない。ところがそれから後がもっといけなかった。筑紫氏と同類のこう言ってはなんだがより小粒な候補者名が次々に報じられた。こうなると何を考えているのだろうとあきれ返るしかない。つい思い出したくもない1年前の偽メール事件での迷走振りを思い出してしまう。 
 民主党がなぜ迷走しているのかこちらには全く理解出来ないままに時間だけが過ぎていく。そのうち結局この政党は駄目なんだと思うしかなくなる。そんな思い出がよみがえってきた。偽メール事件でどうしようもなくなった民主党を立て直すために代表に就任したはずの小沢代表も姿が見えない。まるで首都決戦はどうでも良いかのようだ。
 
 市民団体の要請にこたえて浅野史郎氏が出馬を決め、民主党がそれに乗ることになったとき、評論家の樋口恵子氏を擁立した前回選挙の再現に思えて、石原氏の大勝が決まったと思った。世論調査で接戦だという報道があったがとても信じることは出来なかった。
 
 浅野氏の出馬が決まる前に民主党の渡部恒三特別顧問が「小沢、菅、鳩山の誰が出ても石原には勝てる」とテレビで語っていた。この発言、なにやら政略的なにおいはするが、あながち間違ってはいない。三人の誰が出てもそれは民主党が生き死にをかけて戦う姿勢を見せることになる。都民はハラハラドキドキしながら投票日を迎えたことだろう。石原氏を倒す可能性は十分にあった。倒せなくとも接戦の大勝負となり、全国の他の選挙にも影響した。民主党の候補に有利に働いたはずだ。
 
 統一地方選挙全体では自民党が大幅に議席を減らし、民主党が躍進した。風頼みでしかなかった民主党がやっとかつての社会党並みの地方基盤を持つことが出来た。二大政党制にまた一歩近く選挙結果である。首都決戦だけがこれとは異なる構図だった。
 
 しかし都知事選挙が全体に与えるイメージは大きい。安倍総理は石原氏の大勝で自分の路線が支持されたと安堵しているに違いない。与党は石原氏の大勝を参議院選挙の追い風にしようとするだろう。これに民主党はどう対抗するのか。
 
 勝負どころはやはり国会だと思う。と言ってもスキャンダル追及に力を入れろという意味ではない。スキャンダル追及や審議拒否は与党に直接の打撃を与えられるようでいて、国民にはかつての社会党を思い出させるだけでしかない。政権政党のイメージからは遠ざかる。政権を取る気がなかった時代の野党のやり方は卒業して、民主党は国家の経営のあり方を繰り返し国民に訴えていくべきではないか。与党のやることに反対したり抵抗するのではなく、与党には思う存分にやりたいようにやらせ、それとは別に自分流を国民に訴えていく。それが政権を取る野党の姿だと思う。
 
 参議院選挙を前に安倍政権は公務員制度改革、地方分権、道州制など国のかたちを変える改革の青写真を出す予定だ。安倍政権の任期中には実現しない遠大なテーマである。しかしそのことで霞ヶ関と闘う改革の継続を国民にアピールしようとしている。
 これに応えるため民主党も明治以来のこの国のかたちについて何をどう変革するかの構想を出すべきである。党首討論などを利用して国民に訴えることが出来るはずだ。それが選挙に力を入れるため党首討論をやらないというのでは本末転倒になってしまう。
 

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