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小泉首相の暴言? 失言? 女性は犬のように子どもを産むように(とむ丸の夢)
http://www.asyura2.com/07/senkyo33/msg/714.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 4 月 19 日 21:51:09: 2nLReFHhGZ7P6
 

http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-238.html

 天木直人さんのところで知り、急遽購入したサンデー毎日。50年以上生きてきて、これが数度目の週刊誌購入でしたが、何を読みたかったかというと、岩見隆夫さんの「サンデー時評」。
 
 昨年正月の記者会見で、小泉首相(当時)が「戌年にあやかって、女性は犬のように子どもを産むように」と言ったという記事を確かめるためです。
 そして、しばし呆然。

 犬のように子どもをたくさん産め、と言われて嫌悪感を感じない女性はいないでしょう!

 ことの始まりはロンドン在住の故森嶋通夫元ロンドン大教授の奥さまが、2006年1月5日付のタイムズ紙に、笑顔の小学生たちに囲まれてうれしそうにし ているコイズミ氏の写真が大きく載り、それについている見出しが、「戌年にあやかって、犬のように子どもを産むようにと女性に言った」とあることに憤って 、『一冊の本』(朝日新聞社刊)のコラムに書いたことのようです。

 森嶋さんは、「小泉発言は日本ではまったく無視され(!?)続けているようなのに比べて、柳沢発言はそれ以後大臣の退任まで要求する反対が盛り上がったり、議会審議の進行に支障が起こったりしていると聞く。タイムズの記事で驚き憤慨した私は、この大きな反応の違いはどこから出ているのかと考えざるを得なかった」と書かれているとか。

 そのタイムズ紙の当該記事も見つけました。以下はその訳です。

 小泉純一郎の口から、年頭記者会見――昨年の日本の人口が19,000人減少し、これから100年以上は続く人口減少時代の始まったことが明らかになって以降、最初に姿を見せた公式の場――で、いきなり「犬のように産め」発言が飛び出した。今年は戌年なので、2006年の日本人の理想的な役割モデルは動物界にある、と彼は説明した。「犬はたくさん子を産むので、日本人も子どもをたくさん産めば、労働力問題は心配ない」と語り、「人びとが子育ては楽しい」と考えることができる環境をつくるために,
これからあらゆる施策をとるつもりだとつけ加えた。

 小泉氏は出生率問題に対処する方策について、しかも首相としては最後の年頭記者会見であることはほとんど確実な中で、この「犬のように産め」をしのぐ提言は、何もなかった。東京には3,000万の人が居住する(訳注:首都圏人口のことと思われる)が、一人の女性が産む子どもの数は、0.99人に低下している。

 小泉氏は日本における一連の困難な改革を成し遂げてきたが、出生率問題への対処では壁に突き当たり、失敗している。、再三にわたって、適切な戦略をもっているのか質問されてきたが、その都度、ない、と答えている。

 人口が自然減少する年がやってくると、漠然と予想されていたが、実際には予想よりもはるかに早く到来した。首相の陽気な「犬のようにたくさん産め」発言でさえ、「明らかに、人口減少にうろたえているように聞こえる」と政治アナリストたちは語る。

 2005年の最後の国会で、内閣は、日本の迫りくる人口統計上の大変動を回避する最後の抵抗として、第2次男女共同参画基本計画(訳注:2005年12月27. 日閣議決定)を表明した。一見したところ不可能と思えるこのプランは、日本の女性たちが、家庭にいてもっと多くの子ども持つ状況を作り出すためにも、もっとハードに働く状況を作り出すために策定された。

 その根底には、女性たちが今より家族数を増やすのを妨げている障害のいくつかを取り除く労働状況改善のための総合政策こそ望まれていて、それこそ新しい動きだ。対策にはフレキシブルな労働時間の導入や不況によって空いた何百もの店舗を育児施設に変えるという提言が含まれる。

 ところがこの基本構想はまた、人口統計上のもう一方の問題にも対処しようとする。すなわち、人口が減少するのと同時に労働力も減少しすぎて、場合によっては経済上の悲観的な結果をともなう。政府の解決策は子育て後に、より多くの女性たちが仕事に復帰するような気にさせることだ。

同プランは、決まり悪そうに「女性の再チャレンジ支援」とも呼ばれて、小泉氏自身の手で閣議を通過させ、。 
企業や政治分野でリーダーシップをとる女性たちの世代をつくるが目的だ。

 日本ではおよそ70%の母親が、子どもを産むと職場に戻らない。この傾向は部分的には文化的なものであるが、その多くは、仕事に復帰する上では現実の問題をどうにかしなければいけない。つまり、女性たちは、子どもを持ったがために去ることになった良い職場に戻ることはほとんど不可能である、と気づくわけだ。

 このことで日本の女性たちに、キャリアをとるか、母であることをとるか、という厳しい選択を強いるが、今の世代は、ますますキャリア追求に関心を示している。

 フレキシブルな労働時間を導入して積極的に母親が職場に戻ることを奨励することで、このプランは子育てがキャリアの妨げにならないものにするのを目指している 。

                (以上)

 この「犬のように」発言は、岩見さんはご存じなかったし、私も、もちろん知りませんでした。ブログに書かれた天木さんだって、「サンデー毎日」で知ったのでしょうし。

 そこで捜したところ、ちゃんと首相官邸のサイトに、平成18年1月4日付で掲載されていました。

 小泉総理大臣年頭記者会見がそれです。

 確かにありました。該当箇所を引用します。


 今後、少子化が進んでいく、子育てをいかに楽しめるような環境にしていくか、子どもたちは我々社会の宝であると、国の宝であると、社会全体で子どもたちを健全に、健やかに育てていこうと、そういう環境をつくっていくのがより一層大事な時代になったと思います。

 今年は、犬年でありますが、犬は子どもをたくさん産む、そしてお産も軽いそうです。犬にあやかるわけではありませんけれども、多くの方々 が子育ては楽しいぞと、子どもを持つことは人生を豊かにすると、そのような環境整備に多くの皆さんの知恵を借りて邁進していきたいと思っております。


(以上)

 うーむ、記者を前にして、国民一般にこれを語りかける様子を想像すると、やはりおぞましさが先に立ちます。日本の、ことに年輩の男性がよく持っている女性を見るある種の目も感じますし。

 それに、こうした首相を戴いていることが恥ずかしくなるようなタイムズの文面。読んでいるうちに、頭に血が上ります。
 岩見さんが言われるように、ロンドンの日本大使館は、こうした報道にしかるべき対応はしたのでしょうか。

 文化の違いもありますが、これを書かれたレオ・ルイスさんは年頭早々、女性を犬になぞらえた首相の言葉に、さぞびっくりしたことでしょう。

 首相としての最後の年頭会見で、犬をお手本にしたこと以外は建設的な少子化対策を何ら示せなかった首相の見識にも驚いたことでしょうね。

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