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【東京】久間章生防衛相は１７日午前の参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場移設先の環境現況調査（事前調査）に関し、民間の調査員が反対派に拘束されたり妨害行動で作業ができなくなった場合、沖縄に接近している海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」の海上自衛隊員が代わりに調査を行う可能性を示唆した。白真勲氏（民主）への答弁。
久間防衛相は「民間業者が混乱なく調査できればいいが、過去の調査を考えるとあらゆる事態が想定される。万全の態勢を取っている」と強調。海上自衛隊員が調査にかかわることについて「ないとは言い切れない」とした上で「（民間の調査員が）拘束されるとか、非常に妨害されて調査ができないことはあってはいけない。そういう場合でも調査が可能な状態にするためどうするか念頭に置いている」と述べた。
「民間が円滑に調査ができなくなった場合、隊員が代わりに調査をすることも視野に入れているか」との白氏の質問に、「それを否定するわけではない」と答えた。
環境現況調査への海自の協力について「防衛施設庁から依頼を受けたのか」との質問に対し、久間防衛相は「防衛施設庁も防衛省の機関だ。施設庁だけでなく防衛省を挙げてこの問題に取り組む」と述べ、海自の関与は「部内業務支援」という認識を示した。
海自が調査に加わる場合の法的根拠については「官庁間協力はできる。現在の法制で可能だ」と述べた。
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