★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK35 > 587.html
 ★阿修羅♪
敗軍の将、都知事選を語る 都政の行く手が「暗黒」でなからんことを=浅野史郎 [中央公論]
http://www.asyura2.com/07/senkyo35/msg/587.html
投稿者 white 日時 2007 年 5 月 31 日 13:17:51: QYBiAyr6jr5Ac
 

□敗軍の将、都知事選を語る 都政の行く手が「暗黒」でなからんことを=浅野史郎 [中央公論]

▽敗軍の将、都知事選を語る 都政の行く手が「暗黒」でなからんことを=浅野史郎(その1)

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070523-01-0501.html

2007年5月31日
敗軍の将、都知事選を語る 都政の行く手が「暗黒」でなからんことを=浅野史郎(その1)
石原慎太郎・東京都知事の三選阻止に挑戦し、一一二万票差で敗れた浅野史郎氏。「勝手連」選挙はなぜ及ばなかったのか。そして、知事選を通じて見えてきた都政の近未来とは−−
−−約二八一万票で三選を果たした石原慎太郎・東京都知事に対し、得票は約一六九万票だった。敗因をどう分析するか。
浅野 皆はどう思ったか分からないが、私は勝つつもりでいたし、勝てたのではないかと思っている。
「変えられない」ものと、「変えられていたら」というものがあった。
「変えられない」のは、まず相手。カリスマ型に対して、こちらは実務型。輝く人と、目立たない人の選挙だった。それから石原さんは自民党と公明党でガチガチの組織型選挙。予測外の部分では、ご本人が「反省している」という素振りを示した。これらは私の努力では変えられないことだった。
「変えられていたら」というものは、(一)民主党や社民党などとの関係で、完全無党派でできなかったこと、(二)テレビ出演を含むイメージ戦略の欠如、(三)反石原だけでなく、それを超えるプラス面での都政ビジョンの提示、(四)ネガティブキャンペーンへの対応、(五)マニフェスト型選挙に持ち込めなかったこと、がある。五番目のマニフェスト型は、都民が今回の選挙をまったくそう思っていなかったので、どうしようもなかった。残りの四つはやり方があった。それができていれば勝てたという計算が成り立ち得ると考えている。
 
−−敗因で最も大きかったのは。
浅野 完全無党派で臨めなかったことだ。今回の選挙は最初に民主党のある人から声が掛かったところから始まった。加えて連合との関係などを考えると、いろんな面で完全無党派では難しかったかもしれない。しかし、そういう図式にすることはできた。
 完全無党派でも民主党との関係は、結果的に同じだったと思う。支援を依頼しても一〇〇%の助力は得られない。逆に、完全無党派で臨めなかったがために、無党派と言われる人々に勝手連が広がらなかった。最初に中核になったのは市民団体的な勝手連だったが、そこから本当の勝手連、つまり「ちゃらんぽらん勝手連」や、その時だけ活動する「面白がり勝手連」「いい加減勝手連」「乗り乗り勝手連」に広がっていかなかった。これが大きかったと分析している。

「弱さ」が示せなかった
−−遊説の日程など相当な部分を政党が受け持った。そうした実情があるのに、完全無党派でできたというのか。
浅野 完全無党派という形を示すことが大事だということだ。今回も政党はそれほど前面に出たわけではない。それに演説についても、一か所での本当の聴衆はせいぜい二〇人ぐらいだ。「演説をやっている」ということが大事なのであって、行き当たりばったりでも構わなかった。選挙運動すらしなかった青島幸男さん(前都知事、一九九五年当選)がいい例だ。青島選挙ではむしろそれが受けた。私は一七日間の選挙戦で、一五六回の演説をしたが、回数が多ければいいというものではない。
 
−−演説は、一生懸命に取り組んでいるというイメージのためか。
浅野 その面もある。だが、演説は自分が鍛えられる場でもある。候補者が知事になるための試練だ。知事になってからその場面を思い出し、勇気づけられるよすがとなる。
 
−−では、今回は民主党色が逆効果だったのか。
浅野 勝てるとすれば、一般の都民にワァーッという盛り上がりがなければならなかった。そのためには完全無党派で、孤軍奮闘し、すごく弱々しそうに見えることが必要だった。たとえば演説に三人しか聴きに来ていないなどと報道されると、「かわいそうだ。私たちが動かなければ負けてしまう」という感情を広く巻き起こす。判官贔屓の極致みたいなものだ。
 
−−それは、泡沫候補ではないかと思われるほどの弱さか。
浅野 宮城県知事を三期一二年もやった人間だから、絶対に泡沫にはならない。だが、そんな「あの人がこのような状態か」と思われることが強みだった。弱さが都民に火を付ける契機だった。しかし、その一番最初の「一人で立つ」という図式ができなかった。
 
−−一方、民主党側にも「浅野さんにいいように使われた」とか、「中途半端になった」という思いがある。
浅野 それは自前の候補を立てられなかった結果だと思う。
 
−−ならば、民主党は頼りにならない政党なのか。
浅野 「もっと頼りになる党だと思ったのに」という思いはまったくない。問題は主導権をどちらが取るかで、私は「浅野の選挙」をしたかっただけだ。宮城県での知事選は、勝手連による無党派選挙と言われたが、実際は民主党も社民党も応援してくれた。菅直人さんも、鳩山由紀夫さんも「勝手連的」に来てくれた。それが今回の下敷きだった。ところが結果として「民主党支援」になってしまったために、頼みの無党派が「なんだ」と思って離れてしまった。
 
−−東京は面積こそ狭いが、街が広く、一定の組織がないとポスターも張り切れない。また都知事選は国政に直結するため、実質的に組織政党が支え、ぶつかり合う選挙が多かった。
浅野 しかし、東京では青島さんが当選するような無茶苦茶なことも起きる。選挙に関して言えば、有権者は面白ければ乗る。組織政党からは「そんなものは砂上の楼閣でざっと崩れる」と言われるかもしれないが、私は砂山をかき集める選挙をするつもりだった。この図式は私の変えられない一線だ。ここにこそ勝機があったのに、中途半端になってしまった憾みがある。

反石原票の受け皿になれず
−−「反石原票の受け皿」を期待する人の多い選挙だった。だが、そうした人々にも「強い候補が必要」という思いは強かった。最終的に「東京の顔にはやはり強さのイメージが必要だ」と石原知事に投票した人もいた。弱々しさは勝利に結びつき得たのか。
浅野 それが第二の敗因として挙げたイメージ戦略だ。私自身が弱々しく見られてしまった。個人としての浅野は輝いていなければならない。乗っている人は強いのに、神輿が弱いというイメージでなければならなかった。
 また、第三の敗因として挙げた都政のビジョンも、反石原というだけでなく、都政をこういうふうにしたいというプラスイメージがなければならなかったが、足りなかった。たとえば東京五輪は、中ぐらいの争点にしかならなかったが、石原さんが招致推進ならば、否定するだけでなく、こちらからは知的障害者のスペシャルオリンピックスの開催を打ち出して対置させるなどの方法が必要だった。それには準備する時間が足りなかった。
 
−−イメージ戦略は何を間違ったのか。
浅野 そもそも戦略がなかった。ここではこう言うとか、こういう態度を取るだとかのシミュレーションをし、練習までしていれば、かなり違ったと思う。言い訳をすれば、マニフェストで頭がいっぱいだった。これには非常に力を注いだのだが……。
 
−−最近の東京の選挙では、出馬表明時から物事の是非をはっきり言い、争点を仕掛けるような人が好まれる傾向がある。ところが浅野さんは、五輪や築地市場の移転について、途中から反対になり、東京を知らない人と思われた。結果的に、候補者の弱いイメージにもつながった。
浅野 その通りだ。「出るなら早く言え」「右か左かはっきりしろ」ということだ。確かに選挙対策上は最初からバーンと言った方がいい。しかし、築地市場の移転問題など知りもしなかったのに、GOとかNOとか言うことはできない。五輪もそうだ。目をつぶってでも賛否を打ち出した方がよかったのかもしれないが、私にはできない。
 
−−見映えがよさそうなものを最初に打ち出せば強く見えるのに、納得できるまで勉強したため、弱さや中途半端さを醸し出してしまったというのか。
浅野 残念ながらその通りだ。

面白がるだけの都知事選
−−そもそもなぜ出馬したのか。
浅野 最初に打診された時は「冗談だろう」と思った。宮城県知事を卒業した身だし、今の生活がハッピーだった。ところがその話が報道された途端、「石原さんには辞めてほしい、でも対立候補者がいない」と諦めていた人々から「出てほしい」という声が押し寄せてきた。私はどこかで自分を客観視していて「そういう自分もあるかな」と思った。それが動機だった。正直に言ってしまうと、問題はおそらく「絶対に都知事になりたい」という思いが私になかったことだ。反石原の声に応えなければいけないという「ネガティブなプラス」を引きずってしまった。ただ、それだけでも勝てたとは思う。
 
−−第四の敗因のネガティブキャンペーンについてはどうか。
浅野 宮城県の借金を二倍にしたと言われた。しかし、これは財政の仕組みが分かりにくいため、テレビなどで短時間で説明するのが難しかった。実際には国の施策でそうなったのだ。宮城だけでなく、全国平均でも起債額は二倍以上に増えている。一方、都は財政再建を果たしたというが、たまたまこの数年、東京一人勝ちの税収が伸びて赤字が止まっただけだ。税収を増やしたのは石原さんの功績ではない。
(その2へ続く)


▽都政の行く手が「暗黒」でなからんことを=浅野史郎(その2)

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070523-02-0501.html

2007年5月31日
都政の行く手が「暗黒」でなからんことを=浅野史郎(その2)
−−東京では地方に対する投資は無駄だと言う人が増えている。そうした世論には「強い東京」を求める風潮がある。
浅野 宮城県の知事時代に県立こども病院を設けた。それまで失われていた子供の命が救えるようになった。県北では曲がりくねった県道をトンネルでつなぐなどして真っ直ぐにした。救急搬送で時間がかかり過ぎ、切迫流産の方が命を失うという事件があったのだが、それが助けられるようになった。こうした整備で県債が膨らんだ。私は投資以上の価値があったと確信している。こうした事業はすべてオープンにしていたし、議会も認めていた。ただし、返済する時期になって、税収が伸びなくなった。非があるわけではないのに、説明に多くの言葉を必要とした。
 一方、石原さんにもネガティブキャンペーンはあって、都の事業での公私混同などが指摘された。こちらは本当に問題があったと思う。
 
−−都民はマニフェスト選挙に関心がなかったと分析しているが。
浅野 簡単に言えば人気投票だった。東京の特質かもしれないが、都民には都政への切実感がない。宮城や青森などでは行政への期待が相対的に大きい。ところが、東京では関心の外だ。だから本当の意味での政策論争がない。結果として選挙はイメージになる。石原さんにはババア発言や三国人発言とかの問題があったにもかかわらず、行政がイメージになってしまえば、「面白いじゃないか」と転化されてしまう。
 
−−選挙がイメージ化されているため、運動を一切しなかった青島さんでも、脱官僚・脱既成政党というだけで勝てた。今回も、当初は「投票日はパリにいる」とした建築家の黒川紀章さんが、仮にずっとパリにいたとしてもかなり得票しただろうと言われている。都知事選は都政の切実な問題が争点にならなくなって久しい。
浅野 多くの都民は誰が知事になっても期待していない。面白がっている。
 新銀行東京は石原さんが設立し、四五六億円の赤字を作った。宮城県知事なら致命的だが、東京都知事選ではほとんど影響がない。失政すら埋没してしまうのは恐ろしい。

東京は「世界一危険なまち」
−−知事選を通して見えてきた都政の問題はあるか。
浅野 都民は都政に期待していないとはいうものの、漠然とした不安はある。東京ならではの課題もある。震災、福祉、これに加えて教育の問題だ。
 
−−震災ではどんな課題があるか。
浅野 自衛隊を動員して防災訓練をしても、レスキュー隊を作ると言ってみても、阪神・淡路大震災では発生から一四分以内に約五〇〇〇人が亡くなった。全死亡者の八割だ。住宅や家具の下敷きになったからだ。助けに行っても、その時にはもう死んでいる。だから犠牲者を最小限にするには住宅を直すしかない。東京には老朽化の進んだ木造住宅の密集地がある。こうした地区では狭い路地が多く車も入れない。家屋が倒壊すれば、人が入り込むこともできない。早急に都内全域で耐震補強しなければならない。
 これはまちづくりの問題だ。東京は世界一危険なまちだと意識して対処すべきだろう。
 
−−家具の転倒防止など、対策に熱心な市区町村もあるが。
浅野 国と市区町村はやっているが、間の都が抜けている。対策は、限られた地域だけを対象としているし、耐震補強の助成も限られている。耐震診断はそれほど進んでいない。
 
−−東京に震災があればどうなる。
浅野 まさに地獄図絵だろう。ある人がこんな話をしていた。たとえばデパートが潰れると一度に何百人もが亡くなる。夏場だと遺体は見る間に腐ってしまい、認識もできなくなる。火葬場でも焼き切れない。その時のために、遺体を入れるボディーバッグが必要になる。これには腐敗を防ぐ加工がしてあり、認識票も付いている。とりあえずそれに入れておいて、あとで身元を判明させるのだ。防災メセナといって、企業広告を入れてこうした整備を進める方法もある。
 私は選挙で犠牲者をゼロにすると主張した。しかし一方では被害をシミュレーションして何が必要かを考えておかなければならない。
 
−−知事職にとって、震災はそれほど重いテーマなのか。
浅野 実はいつも知事の頭の中の多くを占めているのが危機管理だ。震災、大事故、大規模テロ。真っ先に現場に駆け付けて指揮を執るのが知事だ。ナンバー2には任せられない。私は一度失敗した。二〇〇三年に宮城北部地震(震度6強)が起こった時、南米に出張中で、すぐに駆け付けられなかったのだ。石原さんが週に三日しか都庁に来ないことを「パートタイム知事」と揶揄されているが、首都のトップがそんなことでは間に合わない。執務時間に都庁にいなければ、初動が遅れたり、駆け付けるまでに時間がかかったりするおそれが高い。その数時間が本当に大きな問題になる。万一、どこかで小説を書いていたとか、ヨットに乗っていたとなれば、被災者には許せないという感情が残る。
 
−−青島前知事は震災が起こった時の不安から、免震機能と指揮機能を備えた知事公邸にしぶしぶ入居した。石原知事は公邸批判などから入居を断り自宅から通っている。二人の対応は対照的だが、石原知事の行動を評価する人は多い。また、「都庁にいつもいるような人ではないから支持する」という人がかなりいる。
浅野 政治家なら許されても、知事は一方では行政のトップだ。政治家・石原慎太郎はかっこよくていいかもしれないが、素早く巨大な組織を動かさなければならない立場としてはどうだろう。都庁に来ないのは、知事としての本質的な問題だと思う。どう考えても都政に命を賭けているとは思えない。都庁に来なければ、いきおい側近政治になる。これでは知事の存在感がなくなるから、目立つ政策をたまにぶち上げなければならない。しかしこれはもう出尽くしてしまった。今回の選挙で「パートタイム知事」と揶揄されたことで、行動を変えられるかどうか。

介護地獄が首都圏に迫る
−−福祉では何が課題なのか。
浅野 特に高齢者の問題は、全国で最も深刻になるだろう。介護地獄になるかもしれない。東京は過密なので施設で対応しようとしても建てにくい。コミュニティーも希薄だから隔絶された中での高齢化になる。現象としては、孤独死が増加するだろう。これは首都圏に共通した問題だ。だから地域福祉を確立して、地域の中で支える体制をシステムとして作らなければならない。小規模多機能型の拠点も、多く作っていかなければならない。
 介護労働者には東京問題がある。介護職員の報酬が全国一律なので、生活費のかさむ都市では要員の確保が難しいのだ。介護は人手を必要とする部分がほとんどだから、ロボットにはできない。人材の確保は喫緊の課題だ。
 
−−石原知事が昨年末に発表した「10年後の東京」という都市像のプランでは、高齢者の見守りや生活支援を行うロボットを開発するとしている。
浅野 それはちょっと面白すぎる。
 石原さんは福祉分野に関心がない。かといって福祉にカネを使うなとも言っていない。だから、都庁の職員が最低限のことは行うだろう。行政としては放置できない課題だ。
 
−−教育にも問題があるのか。
浅野 「君が代・日の丸の問題を持ち出すと支援者は引いていく」と言われたが、これは右翼とか左翼とかの問題ではない。それを超えた強制や管理、恐怖の問題だ。その反映として教育現場から自由が失われている。教師が生徒の顔ではなく、校長の顔を見ている。校長は教育委員会の顔を見る。教育委員会は知事の顔を見る。これが管理だ。かつては子供のためによかれと思って学校現場が一生懸命考えてきたことが、全部吹き飛んでしまった。校長はミニ知事化している。こういうことは教育現場にはあってはならない。一番の犠牲者は子供たちだ。

情報公開は都庁の地雷源?
−−情報公開についてかなり訴えていたが。
浅野 都の情報公開は遅れており、都道府県でも末席だ。小さな自治体なら黙っていてもいろんな情報が住民に伝わる。しかし、都は巨大な組織だから他の自治体以上に情報公開が必要だ。都が今のままの姿勢でいれば、そのうち一悶着起きそうな気がする。「情報を開けさせたくない」と押さえる手が断罪されることもある。
 
−−なぜそう思うのか。
浅野 一般に、情報公開はトップの姿勢が影響する。開示の号令は知事しかできないし、逆に止めるのも知事だ。福祉の問題では、黙っていても職員がやるだろうが、情報公開は副知事でも知事の承認がないとできない。
 副知事以下の職員は、殿(知事)を傷つけまいという考え方をするのが通常だ。基本的に、もみ消しを行う。岐阜県の裏金問題がいい例だろう。そこを正せと言えるのはトップしかない。何か具体的な場面を予想しているわけではないが、知事の姿勢がすべてだから、これからも問われ続けることになる。
 情報公開のポイントは、出したくない情報を出すことだ。だが、都知事の交際費も、これから使う分だけをホームページに載せるというのでは、楽なものだ。
 これからの石原都政にとって、情報公開は地雷源であるかもしれないし、そうでないかもしれない。しかし、大きな課題であることは間違いない。
 私はもし都知事になれたら「一〇〇日政策」を行うつもりだった。職員に対して裏金があるなら一〇〇日以内に全部出せ、今なら罪一等を減じるとする。しかし、一〇一日目以降に発覚したら懲戒免職にするのだ。都庁ではできなくなってしまったが、民主党が政権を取ったら国政でやったらどうか。
 
−−五輪については告示前に、これまでにかかった費用や東京招致に向けた経費に関して都庁に開示請求をした。これからも問題追及をしていくのか。
浅野 私の役割ではないので、積極的にはしないつもりだ。
 
−−都政に直接取り組むチャンスは失われたが。
浅野 都政の専門紙の幹部職員アンケートによると、過半数が知事は三選出馬すべきではないという考えだった。知事が代わると思ってくれた、心ある都庁職員には申し訳ない。教育の現場で渦中にいる人には、涙ながらに頼まれたのに、力が及ばなかった。義を見てせざるは、という思いで立候補したが、このままでは都政の行く手は「暗黒」かもしれない。もう、行き着くところまで行くのではないか。
 石原都政の三期目は、これまでになく厳しい舵取りになるだろう。だが、託された以上は、石原さんの手腕に期待したい。
(あさのしろう/慶應義塾大学教授)

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK35掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。