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地獄絵、今も忘れぬ 「軍の強制」教科書から削除 きょう沖縄「慰霊の日」(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/07/senkyo36/msg/1054.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 6 月 23 日 10:46:52: 2nLReFHhGZ7P6
 

(回答先: 【6・23】沖縄戦 捨て石の無念と不信は今も消えない (毎日新聞) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 6 月 23 日 10:41:10)

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070623ddm012040070000c.html

 ◇「検定、歴史ゆがめる」

 太平洋戦争末期の沖縄戦で、慶良間(けらま)列島や本島中南部などで起きた住民の「集団自決」について、文部科学省は、高校の歴史教科書に検定意見を付け、「日本軍の強制性」に関する記述が削除・修正された。「軍命」の有無を争点とする民事裁判の提訴などが理由だが、沖縄では「歴史の歪曲(わいきょく)」と反発が広がる。沖縄戦の生存者が亡くなる今、なぜ教科書が変わるのか。集団自決の実相を追った。きょう23日は沖縄全戦没者を追悼する「慰霊の日」。【三森輝久、上野央絵、松本光央】

 本島の西約40キロの東シナ海に浮かぶ慶良間列島。1945年春、サンゴ礁の海を米軍艦船が黒く埋めた。

 3月27日朝。渡嘉敷島に米軍が上陸した。当時15歳の小嶺正雄さん(77)は防衛隊員の誘導で壕(ごう)から出た。土砂降りの雨。隊員が落とした2個の手りゅう弾を拾うとこっそりポケットにしまった。翌日たどり着いた谷で惨劇は始まった。

 「天皇陛下、バンザーイ」。悲痛な叫びの後に、手りゅう弾がさく裂し始めた。「殺してくれえ」。うめき声が響く。やがて男たちは女性や子供に鍬(くわ)や斧(おの)を振り下ろし始めた。

 「捕虜になると女は強姦(ごうかん)され、男は殺される」。小嶺さんは手りゅう弾を取り出すと、家族を集めて立ち木に打ち付けたが、2個とも爆発しなかった。

 地獄絵に正気に戻り1人で逃げた。昼は隠れ、夜はイモを掘った。米軍に投降したのは8月16日だった。

 渡嘉敷島の集団自決の犠牲者は329人。村史などによると、惨劇の8日前、軍は村職員の兵事主任に指示し、17歳以下の少年や村職員ら非戦闘員を役場に集めた。下士官は手りゅう弾を2個ずつ配り訓示した。「敵に1個投げ、残りで自決せよ」

 その場にはいなかったが、小嶺さんはこう振り返る。「他の人は配られたと言っていた。軍命があったとしか考えられない」。生死を分けた不発手りゅう弾は雨で湿っていた。

 小嶺さんが逃げた同じ28日、16歳だった牧師、金城重明さん(78)の目に、木の枝で妻子をめった打ちにする阿波連(あはれん)区の元区長の姿が飛び込んだ。

 手りゅう弾で爆死できなかった住民らは、あらゆる手段で死のうとした。金城さんと2歳上の兄は、直径約20センチ大の石を拾うと最初に母を手にかけた。続いて9歳の妹と6歳の弟。2人には、ひもを使ったのか、棒を使ったのか覚えていない。

 「殺意はなかった。愛する者を生かしておくのは残酷だと、愛情ゆえに殺したんです」

   ◇

 昨年12月下旬、東京・文部科学省会議室。2人の教科書調査官が、教科書会社の編集者と執筆者らに検定意見を伝えた。

 「集団自決は軍の命令だったのではないとの見方が定着しつつある。強制力が働いたと受け取られる表現は避けていただきたい」

 編集者はピンときた。「軍と集団自決を切り離せということか」。日本軍の強制性に関する記述の削除・修正を決定づけるやりとりだった。

 調査官の一人は「新しい歴史教科書をつくる会」の中心メンバーだった伊藤隆・東大名誉教授が代表を務める研究グループに一時、籍を置いた。伊藤氏は調査官を教え子と認めたが「今は声もかけられない」と現在の関係を否定する。

 検定意見の根拠の一つとなった、渡嘉敷、座間味両島に駐屯していた元日本軍隊長と遺族らが05年8月に大阪地裁に提訴した民事裁判。隊長が住民に集団自決を命じたかが争点だが、「つくる会」は提訴にも影響を与えた。同会の藤岡信勝会長らは提訴3カ月前に両島を訪問。「国の援護金をもらうため戦後、元隊長に無理やり頼んで命令を出したことにしてもらった」との新証言を得た。事実なら軍命はなかったことになる。

 裁判は、教科書会社側が自己規制する端緒となった。

   ◇

 沖縄にとって教科書検定は衝撃だった。県議会は22日、検定意見撤回を求める意見書を採択。沖縄戦の実相を継承しようという動きも出始めた。

 米軍嘉手納基地の近くで育った県立嘉手納高教諭、知念勝美さん(37)は、他の3教諭とともに休眠状態だった研究グループ「平和教育研究会」の活動再開を決めた。「検定は歴史をゆがめる。まず教師が沖縄戦を知り、基地問題を含めて教える方法を研究したい」

 沖縄戦当時5歳以上だった世代が県人口に占める割合はわずか16%(05年国勢調査)。沖縄の視点から独自の高校歴史教科書を執筆した県立宜野湾高教諭、新城俊昭さん(54)は語る。「集団自決だけでなく、沖縄戦がなぜ悲惨な結果となり、それが沖縄に何をもたらしたのか考えてほしい。それは今後10年でどんな取り組みができるかにかかっています」

毎日新聞 2007年6月23日 東京朝刊

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