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政局の焦点に返り咲いた国民新党「綿貫民輔」=高橋利行(政治評論家) [リベラルタイム]
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投稿者 white 日時 2007 年 6 月 07 日 16:03:22: QYBiAyr6jr5Ac
 

□政局の焦点に返り咲いた国民新党「綿貫民輔」=高橋利行(政治評論家) [リベラルタイム]

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070605-01-1201.html

2007年6月7日
政局の焦点に返り咲いた国民新党「綿貫民輔」=高橋利行(政治評論家)
統一地方選後の四月末に行われた大手紙の世論調査によれば、
自民党の支持率は四三%、一方の民主党は二一%だった。
両者は今夏の参院選で真っ向からぶつかり合うが、
同調査で支持率〇%に終わった「国民新党」に、
政局の鍵を握る可能性が出てきた
 綿貫民輔。昭和二(一九二七)年生まれの八十歳。自民党幹事長、衆院議長をも務めた政界の最長老の一人である。一時は、橋本龍太郎という看板を失って迷走を始めた巨大派閥・平成研究会(旧橋本派)を束ねてほしいという声も上がったが、どういうわけか、政治家としては誰もが憧れる派閥の領袖を断ってしまった。

永田町に「激変」の戦慄
 その揚げ句、郵政民営化の騒動で、心ならずも自民党を離党し、国民新党というごく小さな政党の代表に納まった。運送会社のオーナーでもあり、何不自由もない。荒っぽい仕事の方は、その方面に向いている亀井静香(国民新党代表代行)に任せ、何ごともなければ、次の衆院選には出馬せず、穏やかに政界を引退するといわれていた。
 その綿貫が、いま政局の焦点に返り咲いた。ゴールデンウィーク明けには昭和四十四(六九)年衆院初当選の綿貫、森喜朗、小沢一郎に加え、仲のいい渡部恒三(民主党最高顧問)、羽田孜(同党最高顧問)という実力者が一席囲んでいる。「同期の集い」ではあったが、天下分け目の参院選(七月二十二日投・開票予定)を控えているだけに、顔を合わせるだけでも生臭い。
 今度の参院選は、永田町に「激変」の戦慄をもたらせている。自民党が、仮に五十議席に届かず、公明党と合算しても過半数を割るような敗戦を喫すると、政界の実力者である青木幹雄(自民党参院議員会長)の力量に影が差すだけではない。宰相・安倍晋三の足下が崩れる。「参院選は政権交代の選挙ではない」と小泉純一郎が、いかに「ご託宣」を下そうと、現実に宇野宗佑、橋本龍太郎という宰相が政権を投げ出した過去がある。
 そうなると、いままでのように宰相を盥回しすればすむというものではない。安倍が麻生太郎にバトンタッチすればすむにとどまらないのである。そこが、従来の政局にない難しさである。下手をすると、この敗戦をきっかけに、与党として三分の二を超える絶大な議席を占めている「虎の子」の衆院も、重要法案を片っ端から葬り去るという小沢の「鉄壁な守備」に阻まれ、どうにもならなくて解散せざるを得ないところに追い詰められる。公明党の北側一雄(同党幹事長)さえ、その予感に怯えている。

「小沢も安倍も頭を下げる」
 だが、衆院を解散しても、巨大な与党がいっぺんに百議席も負けるとは思いにくい。相当議席を減らすにしても、過半数を割り込む事態は予測しにくい。そうなると衆院と参院のねじれが固定化する。もはや政界再編、連立の組み替えが必要になってくるのである。
 民主党も、四月の統一地方選で、党の足腰になる地方議員は増やしたものの、東京都知事選を始め大どころでは必ずしも戦績は振るわない。地方議員が増えたといっても 1.民主党が大幅に立候補者を増やして臨んだ必然 2.知事選との関係では自民党も増えている 3.中国、九州では平成の大合併で首長や地方議員の定数そのものが減った影響――等という要因がある。民主党が有利になったと楽観はできない。
 当初は劣勢といわれた自民党は、やや盛り返しつつある形勢らしい。綿貫らの会合でも「自民、民主いずれが勝っても与野党の議席差は接近し、国民新党がキャスティングボートを握る」という線に落ち着いたという。国民新党は、どちらの陣営に馳せ参じるか旗幟を明らかにしていないからである。渡部が「いやあ、綿貫さんが神主から神様になる。小沢君もひれ伏すし、森君も小泉君も安倍総理も頭を下げにいくしかない」と茶化したが、まんざら嘘ではない。
 綿貫は「結果を見ての勝負だ。森さんは同期の仲間だから、頭を下げに来なくていいよ」とキャスティングボートの立場を楽しんでいるようにも、千載一遇のチャンスを逃すものかという決意にも聞こえたという。国民新党は比例代表十三人、選挙区四人の公認候補を発表(五月二十三日現在)しているが、最終的には二十人前後の擁立を目指すといわれる。二大政党が競り合えば競り合うほど一議席の重みが増すのである。「綿貫民輔・首班」という構想が出る所以である。
 自民党内では、早くから、そういう事態を予測して「国民新党との連立」の可能性を探ってきている。「綿貫首班」はともかく、国民新党に「大臣ポスト」を提供しないわけにはいくまいという見方が強い。何しろ何でもござれの強者である亀井が相手になるからである。

「霊感」は政局を制するか
 亀井は、かつて自民党が政権の座から滑り落ちた時代に、当時の社会党やさきがけと組んで政権の座に復帰させた凄腕である。連立政権を組むだけでなく、法案ごとに是々非々で臨むという「パーシャル連合」で、何度も美味しい思いをすることも考えているかもしれない。
 とはいえ亀井は、公明党や、その支持母体である創価学会と反りが合わない。昨年の衆院統一補欠選のあとには「麻薬を打ち過ぎて、自民党は野垂れ死にする。いまは気持ちいいが、効いてきてアウトになる」と誹謗している。この二月にも「自民党が参院選の比例代表で、公明党支援をいうのは政党政治の堕落だ」と厳しく批判した。
 そういう亀井を、公明党が受け入れるかどうか疑問だという声もある。政権を維持するのには背に腹は代えられないにしても、こういった発言には何らかの「手打ち」が求められるだろう。「売り手市場」で意気上がる亀井が頭を下げるかどうかである。「パーシャル連合」という構想は、ある意味どちらも都合がいいともいえる。
 綿貫は「神職(神主)」である。神社本庁によると、綿貫の浄階は神職のうちの最高位になる「特級」だそうである。傍目には「紫」か「浅黄」の装束をつけるかの違いくらいにしか見えないらしいが、とにかく、この世界では「特級神主」は偉いのである。本人も「ぼくはね。危機を察知する霊感が働くんだよ。だから、これまで危ない目に遭わずに来たんだよ」と漏らす。人品骨柄の差ではなく、「ご神託」を聞くことのできる綿貫民輔の存在は、政局を制することになるかもしれないのである。(文中敬称略)
リベラルタイム七月号「政界黙示録」

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