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世界が笑うドブ板「選挙」 [AERA]
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投稿者 white 日時 2007 年 6 月 11 日 16:10:51: QYBiAyr6jr5Ac
 

□世界が笑うドブ板「選挙」 [AERA]

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070611-02-0101.html

2007年6月11日
世界が笑うドブ板「選挙」
お騒がせしておりますこのたび市議補選に立候補いたしました山さんでございます。
ひょんなことから家内とともに選挙に立ったほのぼのキャラで、あ、笑っていただきありがとうございます――。
 冒頭近く、カメラは舞台の田園都市線、溝の口駅の朝のラッシュ光景を映し出す。ぎゅうぎゅうに押し合い、それでもはみ出す乗客を駅員が無理やり5人がかりで押し込んでなんとかドアを閉める。日本ではごく当たり前の日常の光景だが、ベルリン映画祭ではここでまず観客の笑いがおきた。
 映画「選挙」の舞台、川崎市宮前区は急激に都市化の進んだ郊外のベッドタウン。一方で高架下には立ち飲み屋があり、まだ昔ながらの町内会や祭りなども残る。
 そこに文字通り、川崎市議補選の落下傘候補として舞い降りた山内和彦氏。映画は05年10月に彼が当選するまでのわずか12日間を追ったドキュメンタリーだ。

ど素人がめげずに奮闘
「山さん」こと山内氏は「本当は東大の経済に行きたかったけどたまたま受かった」気象大学校と信州大学を両方とも中退。そのあと東大に入りなおし、文学部(経済学部ではなく)を出て、趣味の切手・コイン販売を生業として暮らしていた自由人。気象大学校の同級生が宮前区を地盤とする自民党衆院議員の兄だったことから、市議補選の公募話が舞い込んだ。
 以前から政治家に興味のあった山さんは公募に応じる。そして東大時代の同級生想田和弘監督がその話を聞きつけ、撮影することに。
 告示を前に街中に張られた自分のポスターを見て、思わず記念写真を撮ってしまう。素直で人懐こく、屈託のない山さん。でも政治家、というにはあまりに頼りない。選挙も政治もど素人だ。想田監督の小型カメラはそんな彼がとまどい、怒られ、でもめげずけなげに奮闘する姿を追っていく。
 カメラは、選挙という民主主義の最前線のディテールを、身も蓋もなく映し出す。まさにジャパニーズドブ板選挙。実際、山さんが候補者として最初に聞くのは、大家さん宅のそばの排水溝をなおしてほしい、という陳情だ。
「公募といってもある程度出来レース的なとこがある。世間では東大を出てる、でOKみたいで」と友人に出馬の経緯を説明する山さん。でも街頭では「吟味に吟味を重ねた」「民間の経営者で成功された」候補者と紹介される。
 たすきをかけて電車にも乗り、老人クラブの運動会ではスーツ姿でラジオ体操をし、神輿も担ぐ。
「駅頭(の演説)では人が耳を貸すのは3秒、3秒に1回名前を言ってあげるのがテクニック」と指導され、ひたすら名前を連呼。せっかく考えた政策も、言う間もない。「電柱見ても頭を下げろ」と教えられ、カーネルサンダースおじさんにも握手。
「怒られキャラ」を自認する山さん、陣営の幹部にも会場入りが遅いと怒鳴られ、「すみません、すみません」と平身低頭。でもその横で別のおじさんは平然と表情一つ変えず、バナナを食べている。

「奥さん仕事やめて」
 陣営に入っているのは、他の市議の後援会の人たち。補選だから総力戦なのだ。「おじいちゃんの代から党員」という強力な支持者たちが、後援会の名簿を手に1日数百件も電話をかけまくる。これぞ伝統的強力地縁選挙。しかし「今回だけね。この次は手伝えない」とあっさり。本選は1年半後なのに、大丈夫か、山さん。
 妻のさゆりさんも告示後は会社の有休をとり応援。選挙カーに乗り、「妻、っていわない」と指導され「家内でございます」と、ふだんは使わない「家内」を連発。
 そんな選挙戦のある日、「奥さん、仕事やめたほうがいいよ」といわれたさゆりさんは、活動を終えて帰る車の中で山さんに憤りをぶつける。
「次回の選挙に万一落ちた時だれが責任取るんですか、って。私の人権ないじゃん。DINKSや、子供つくっても共働きが多いんだよ、市議くらいでやめられるか。総理大臣ならやめさせていただきますって言おうと思ったよ」
 ここでも山さんは「口ごたえしないで、頼むから」とただただ頭を下げるのだった。

「バンザイ」にも遅刻
 同時に参院補選が行われていることもあって、小泉純一郎首相(当時)まで応援に駆け付ける。握手してもらう山さん、うれしそうだ。小泉首相が演説する下で、山さんも手をふる。ものすごい数の聴衆がつめかけている。
 そう、これはまだあの郵政選挙から1カ月ほどしかたっておらず、熱気もさめやらないなかなのだ。山さんが、一から十まで面倒をみてくれる地元の自民党に「組織の力はすごいですね」と感嘆すると、陣営幹部の「(選挙の)公認っていうのは、こういうことをみんながやってくれるわけ。そうやって当選してきたんだから、造反なんてとんでもない」という言葉に実感がこもって生々しい。
 さて、2万余票対1万9千余票と、2位の民主党候補とわずか1000票差で競り勝った山さん。地元の国会議員が並ぶ中、「バンザイ」に遅刻してくるなど、最後までどこか抜けている。「次の選挙までは仮免許という思いで」と国会議員にあいさつされる。
 そして結局、仮免許のままで終わってしまった。今年の春の統一地方選には立候補しなかったのだ。「自分は政策を中心に、無党派を結集する新たなやり方を模索したけど理解されず、組織作りを要求されたから」と公認を辞退した。あっさりしているというか、純粋すぎるというか。奥さん、仕事をやめなくて正解でした。
 笑いのうちに映画を見終える。次第に、政党とは何か、民主主義とは何かを考えこんでしまう、気がした。編集部 秋山訓子

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