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ご冗談でしょう?山口二郎さん(上)【時事徒然草】
http://www.asyura2.com/07/senkyo36/msg/987.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 6 月 22 日 08:48:04: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://ameblo.jp/jiji-tsurezure/entry-10037263656.html から転載。

ご冗談でしょう?山口二郎さん(上)

2007-06-20 10:40:01
 

 「政治は頭脳で行いうるが、頭脳だけで行うものでは断じてない。」(マックス・ウェーバー 『職業としての政治』 102頁岩波文庫)

 1、山口二郎氏の基本認識

 「日本に置いて政治改革は、自民党による一党支配に終止符を打ち、政権交代を恒常化することにつながらなくては意味がない。単なる少数派ではなく、権力の座を担いうる潜在的政権党としての対抗政党を創出することなくして、その意味での政治改革は完成しない。」(山口二郎 『政治改革』 9頁 岩波新書)

 「選挙に勝つこと、政権交代を起こすことによってしか政治は変わらない」(山口二郎 『週刊金曜日』4月6日号)

 上記の言葉は両者とも山口二郎氏の言葉である。ただし、発表の時期は異なる。前者は93年5月のものであり、後者は今年の4月のものである。両者の言葉を見比べるとひとつの共通項を見出すことが出来る。それはすなわち、山口氏が、政権の交代=転換それ自体に意味がある、と考えていることである。政権が交代すれば万事良し、と考えていることである。

 2、細川内閣の実例

 山口氏は政権の交代=転換自体に意味があるかのように言う。もちろん政治を変えるために政権の交代は手段として必要である。しかしそれは、あくまで手段であって、それ自体が目的なのではない。政権交代を起こすだけでは政治は変わらない。交代した政権の行う政治の内容によって初めて政治は変わるのである。

 このことは下記の事実を見れば、より一層明確になる。

 政治学者サルトーリの政党制の分類に寄れば、日本は一党優位制に分類される。それに、転換を起こしたのが、93年の細川連立政権の誕生であった。山口氏の見解によれば、細川政権の誕生はそれ自体、意味のあったことになる。

 しかし、果たしてそうであろうか?

 内橋克人氏『規制緩和という悪夢』(文春文庫)には次のような記述がある。

「・・・日本は今まさに規制緩和の大合唱の中にいる。新聞は朝日から読売まで。政治家は小沢一郎から社会党まで。『政・官・財の癒着を打破し、生活者主権の社会を規制緩和によって切り開こう』との大合唱だ」

 これは『文芸春秋』94年8月号に掲載された内橋氏の論考からの一節である。

 「小沢一郎から社会党まで」とあるが、これはそのまま、細川内閣と言い換えても良かろう。いかに、内閣を主導として、規制緩和が進められていたか、この記述を読むだけでも容易に推察できる。細川内閣は「生活者主権」などの口当たりのいい言葉で、規制緩和を進めてきたのである。(注)

 この規制緩和が問う言う末路をたどったか、また現にたどりつつあるか。我々は眼に、耳に、たこができるほど知っている。「生活者主権」であったはずの規制緩和は、いまや「生活者」を貧困化、窮乏化することにより、「生活者」に「奴隷」のような生活を強いている。ワーキングプア、ネットカフェ難民・・・・。彼らは規制緩和の犠牲者である。彼らは規制緩和によって生まれた。それを推進したのが、ほかならぬ、非自民連立内閣であった細川内閣だったのである。

 政権が交代=転換することそれ自体に意味があるとするのは幻想である。細川内閣の経験を見てもそれは明白だ。宮本顕治氏は細川内閣成立間もないころの「赤旗まつり」で、細川内閣を「自民党以上に自民党的」だと評したが、それはまさに正しい予言だったのである。

 しかし、山口二郎氏は、政権交代自体に意味があるという自らの主張が幻想であることに気づかない。驚くべきことに今日においてもまだその幻想の旗を振りかざしているのである!

  (注)  ちなみに。現民主党代表小沢一郎氏は著書『日本改造計画』の中で次のように述べている。

 「経済活動や社会活動を最低限度のルールを設けるにとどめ、基本的に自由にする」(5頁)

 ただ、小沢氏は「私は規制が全く不必要とは考えていない」(244頁)とも述べている。ならば、いかなる基準でどのような規制を課すのか、小沢氏の著書からは明白ではない。

 小沢氏「経済活動に対する規制は最小限必要だ」 

 A 「『最小限必要』といいますが、具体的に、どのような基準で、どのような規制を課すのですか?」

 小沢氏「・・・・。」

 『日本改造計画』の中の小沢氏はこの様に黙り込んでしまう。「語ることの出来ないものごとについてはひとは沈黙しなくてはならない」(ウィトゲンシュタイン)。小沢氏が黙り込むのは、経済活動に対する規制について、小沢氏自身、何のヴィジョンも持っていないからである。

 明確なヴィジョンもなく規制緩和を持ち上げて者が、今になって、「格差拡大阻止」「生活維新」である。規制緩和を持ち上げた責任はどこへ消えたのか?小沢氏をはじめとする民主党内の規制緩和推進論者の政治責任能力のなさにあきれるばかりだ。

 そして、小沢氏らが規制緩和を推進したという過去の事実を都合よく忘れてしまう山口氏や森田実氏などの、民主党御用学者、御用批評家にも私は同様の感情を抱く。

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