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日本の農産物生産の実情
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投稿者 松浦 日時 2007 年 6 月 29 日 08:41:33: nX3mGLaD7LQUY
 

(回答先: アジア板リンク:Re: ミートソープは腐敗肉まで混入させていたと今朝のTV朝日で元従業員が証言していたな。 投稿者 gataro 日時 2007 年 6 月 28 日 22:06:12)

数年前、自然農法研究グループで情報交換をしていた時の事、安い中国野菜が市場を席巻してきたのに危機感を抱いた業界団体が、マスメディアを動員して中国バッシングを盛んに行っていたが、日本の農業の実態を知る生産者の意見は、それとは全く異なるものだった。

親が専業農家の若い生産者は、1000倍希釈規定の農薬は100倍希釈に、出荷前1週間使用不可の農薬は出荷の2、3日前散布が当り前だと発言していた。そうしないと連用されてきた農薬は、まるで効かないし、出荷直前の強力農薬散布は、商品価値を高め、日持ちを良くするのに欠かす事はできない。第一、農薬は撒けば撒くほど(商品)品質が高くなるんだから当然。日本の農業の現実を知れば中国バッシングどころではなくなる。でも、みんな損をするから誰も言うわけがないと説明した。

周知のように日本の慣行栽培での農薬使用回数は、平均で、のべ5、60回行われている。それさえ知らないのは論外だが、マクロ経済統計の示すデータはもっと深刻だ。
原料が石油で、国際パテントに縛られる化学資材だから、総額統計である程度判断ができるので、それを前提に見てもらいたいが、
全世界で使用される農業用化学資材(農薬・化学肥料)の消費額は、日本が一国で4割を占めている。耕地面積当たり使用額では、米国の10倍以上、中国の1200倍以上となっている。常軌を逸したレベルだが、それでも住友化学を始めとした日本の化学業界は、生産過剰の捌け口を求めて現在も第三世界にまで売込み攻勢を掛け続けている。この実体を農林省官僚らも正確に把握してきた。

話は違うが、ちなみに、日本の公共事業の国土可住面積当たり投入額は、ドイツと比較して183倍となっている。よく道路族の口実に使われるアウトバーンに象徴されるドイツの道路整備だが、現実はこんなものだ。また、以前、日本海へのソ連の核廃棄物投棄バッシングもあったが、日本の原発から日本海に廃棄されて続けている核廃棄物量は、線量にして既にソ連投棄の3万倍を超えていて、当然現在も増積中だ。貪欲な経済活動を前にすれば、この問題とて、各核種半減量の計算など瑣末に過ぎない。

近年の南京や従軍慰安婦否定に見える様に、日本人の自画像は歪み切って美化の限度を超えて、醜悪、不道徳の域に達している。それを強力に後押ししているのが、無知だ。
首相、国の代表とは、まさに現実そのものを反映していて、その意味で、この国の選挙は大いに有効に機能していると判断できる。

それは、国民自身に確実に返ってくる。秒読み段階の国家経済破綻・信用崩壊と、確実に進行する外交的孤立化。日本人の母乳に含まれるダイオキシン量も当然世界一だ。2位を3倍と大きく引き離して今も独走状態にある。そして、愛国右翼はこれらを全部否定する(笑)。

未来は、公平で嘘が無い。

食生活に関しては、私個人は、厳格なノンソルト・オーガニック・ヴィーガンで、加工食品や農薬使用農産物は一切食べないし、その他全ての嗜好品とも縁は無い。個人レベルでの対策はこのように容易だが、社会全体については個人の判断では如何ともし難い。

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