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基地なき日本をめざして:私はあなただ、あなたは私だ(最終回【天木直人のブログ 7/10】
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投稿者 天木ファン 日時 2007 年 7 月 10 日 10:51:37: 2nLReFHhGZ7P6
 

2007年07月10日
私はあなただ、あなたは私だ(最終回)

  基地なき日本をめざして

  このブログも後一回を残して凍結せざるを得なくなった。その最後となる明日のブログでは、読者に対する私の感謝の言葉と、選挙に臨む覚悟を書きたいと思う。だから実質的にはこのブログがとりあえず最終回となる。
  その最終回にふさわしいテーマとして、私は在日米軍基地の問題を取り上げたい。なぜならばこの問題こそ、憲法9条を公然と踏みにじり、戦後62年間もの間、日本という国をがんじがらめにしてきた対米従属外交の核心であるからだ。戦後の日米関係の原罪であると確信しているからだ。
  4年前まで私が勤めていた外務省の、その最大の仕事は、まさに安保体制の絶対的擁護と、その申し子である在米基地問題の違法性を、国民にいかに隠し続けるかであった。幹部から末端の事務官に至るまで、自らを欺いて、国民を裏切る原罪を忘れようとしてきた。終わりのない米国からの不当な要求の高まりを拒否できないまま、法律を捻じ曲げ、無理な解釈や運用を重ね、どんどんとこの国の法の支配を蝕んで行った、その原罪である。本来は積極的で、建設的な、自立した日本外交が構築されるべきであるのに、そしてそれこそが外交を志した者の生きがいであり、喜びであるはずなのに、いつのまにかすべての職員がこの後ろ向きで、消極的な仕事に、すべてのエネルギーを費やし、消耗することになる。みずからの保身と栄達のために。
  その在日米軍が、今まさに米軍再編への協力というまったくあらたな難問を日本政府に突きつけ、最後の、そして究極の憲法違反、いや安保条約そのものまで蹂躙する違法、脱法を日本に迫っている。日本を塗炭の苦しみにおとしいれようとしている。もはや日本外交は崩壊し、残るのは絶対的な対米服従である。 
  今から38年前、桜の美しい霞ヶ関の外務省の門を、我々同期生20名は希望に燃えてくぐった。近代日本の外交を担った陸奥宗光の銅像を仰ぎながら、我々も日本と日本の国民のために、最善の外交を担おうと意気込んでいたはずだ。わが同期生たちよ。あの時の気概をもう一度取り戻してくれ。自らを偽ることなく、世界最強の米国に臆することなく対峙してくれ。今の対米従属外交で本当にいいのか。米軍再編の流れに無気力に日本をゆだねてしまってもいいのか。米国の手で在日米軍の役割が根本的に変えられようとしている時、なぜ日本の方から、その削減、撤廃を主張しようとしないのか。わが同期生たちは今外務省のすべての要職を占めている。谷内正太郎君が外務次官というトップの職につき、その外務次官が、英国、フランス、韓国、中国、国連など、主要国の大使のポストを同期生に割り当てている。それもいい。しかし、外交官として上り詰めた君たちは、国民に何を残したというのか。そして今国民のために何を残そうとしているのか。やがて2、3年ほどで君たちはすべて外務省を去って行く。そして死んでいく。君たちの心のなかに充実感が残るか。達成感はあるのか。せめてそのキャリアの最後において、本音の外交をしてもらいたい。米国と正面から対峙してもらいたい。
  米国が悪いのではない。自国の要求をぶつけてくるのはどの国も当たり前のことだ。その要求を、日本国民のために、そして未来の子供のために、正しく跳ね返す、不利益になる事は、国民の支持を背にして跳ね返す、そうした毅然とした、あたりまえの外交がなぜ出来ないのか。世界が見ている前で堂々と交渉すればいい。米国も、不合理な要求をぶつけ続けるわけには行かないだろう。それは米国にとっても恥ずべきことに違いない。それを、すべて隠して行なうから米国の不当な要求に譲歩せざるをえなくなるのだ。なぜ国民に顔を向けないのだ。なぜ米国の顔ばかり見ているのか。何をおそれているのだ。
  その一方で、私たち日本国民自身も、在日米軍の存在を当たり前のごとく認めてこなかったか。しかたがないとあきらめてこなかったか。沖縄をはじめ、在日米軍基地を抱えている一部の地域の住民に、基地問題を押しつけて、自分たちには関係ないと逃げてこなかったか。
  それは大きな間違いだ。日本国民が皆でその悩みを共有し、皆で真剣に考えなくてはならない問題なのである。戦後62年も経つというのに、この日本の全土の一等地に、在日米軍が治外法権をもって君臨してきた。自らの国土に外国の軍隊が常駐しているという事は軍事占領されていることである。それがこれほどまでに平和な日本に62年も続いていること自体が異常な事なのだ。なぜその事に疑問を抱かないのか。
  2年前の衆議院総選挙で私は小泉前首相の地元である横須賀市から立候補した。その時の経験である。横須賀市の飲食街である俗称「どぶ板通り」をホテルに向かって歩いていた時だ。若い米兵がすれ違いざまに女性に唾を吐きかけていたところを目撃した。「いま、何をした!」と呼び止めた私に、その若い米兵は「酔って吐き出したのだ」といいつくろって小走りに逃げて行った。横須賀には在日米軍に抵抗する気力は感じられない。その横須賀出身の小泉前首相は米国大統領の前でエルビスプレスリーの真似をして痴態を演じて恥じない。この国の首相がである。
 かつて沖縄で少女が暴行された時、基地反対のデモに8万人の人が参加した。しかし今は日本政府の強引な対米従属の要求の前に、沖縄知事も市長も抵抗しようとはしない。私たち大人は、少女が犠牲になった時しか怒ることが出来ないのだろうか。それではあまりにも悲しすぎる。
  なぜ米軍は日本に居座らなければならないのか。なぜ日本はそれを容認し続けるのか。ある時はソ連の、そしてある時は中国や北朝鮮の、そして今では「テロ」の脅威から、米国は我々を守ってくれるからだと聞かされてきた。しかも、米国に助けてもらっているのに日本は米軍を助けることが出来ないという片務的な関係に、負い目を感じるように教え込まれてきた。
  しかしその思い込みに根拠は全くない。そのような脅威は本当に存在するのか。政府は一度たりとも正直にその実体を説明したことがない。百歩譲って、たとえ脅威があったとして、なぜそれを外交で取り除こうとしないのか。戦争を回避するという強い決意があるなら、あらゆる交渉を行なうことができるはずだ。それこそが外交官の仕事である。外交官の仕事はそれしかないのだ。日本は本当に安保ただ乗りをしてきたのか。それに負い目を感じなければならないのか。とんでもない。日本は与えすぎるほど与えてきた。だからこそ米国はアジアからの撤退を決めた後も、日本の基地だけは手放さないのだ。在日米軍の人員は縮小するだろう。もはやその必要性はないからだ。しかし日本の基地は決して手放さない。そして今度は自衛隊と自衛隊の基地までも占有してくる事になる。日本占領の完成ということだ。これでいいのか。
  対米自立に異存を唱える人はいないだろう。そして対米自立を実現する為には自主防衛の確立が前提となる。この自主防衛の確立は、突き詰めると二つに一つとなる。すなわち軍事力を強化して国を守る事にするのか、それとも平和憲法を掲げて他国を攻めない、攻めさせない事を表明することか、の選択だ。前者を選ぶ場合は、最後は核武装まで行かざるを得ない。軍事力による防衛には際限がないからだ。中途半端な軍事力は持たないより危険であるからだ。
  しかしそのような日本の自主防衛を米国は決して許さない。米国が許すとしたら、米国によって完全に管理され、許容された日本の自主防衛だ。これでは今よりも悪くなる。いまよりも従属的になる。
  こう考えると答えは一つしかない。平和国家日本を世界に宣言することだ。憲法9条を堅持する事しかない。
  もう一つ、駄目押しがある。日本はそもそも戦争のできない国なのだ。それは資源を海外に大きく依存しているという経済的な理由がある。エネルギー供給を絶たれたら国は存続できない。しかしそれよりも、今の日本は戦争そのものに耐えられない国なのである。我々は戦争といえば太平洋戦争の事しか実感はない。しかし62年前の戦争と、これから起きる戦争とは決定的な違いがある。兵器の高度化と破壊力の高まりは、もはや戦争をする国のすべてに壊滅的な破壊をもたらさずにはおられない。そしてそのような戦争にもっとも弱い国が日本なのである。狭い国土に人口が密集し、東京にすべてが集中している日本は、もはやミサイル戦争の出来ない国になってしまった。核攻撃を受けると壊滅する国になってしまった。日本は戦争できないのだ。してはならないのだ。その現実を無視して、戦略論、軍事論を繰返す為政者や評論家が、いかに無責任かということである。
  在日米軍は日本には不要である。考えてみよう。もしこの日本に米軍基地がなくなるとすれば、そして自衛隊が日本と日本国民を守る専守防衛の自立した自衛隊となれば、日本の風景は一変するに違いない。国土の活用が計り知れないほど活性化するだろう。日本は無限の可能性を得ることになる。なによりも日本はアメリカの鎖から解き放たれる。自由に空を舞う鳥となって生まれ変われるのだ。
  基地なき日本は夢ではない。夢に終わらせてはならない。日本は米国に軟禁されている状態だ。必死で救いの声をあげている。助けを求めている。それを救うのは私たちだ。そして日本を私たちの手で救い出すということは、とりもなおさず私たちを救うことである。自らを解放することなのだ。
  
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