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日本共産党と民主党(東芝弘明の日々雑感2)【山口二郎は共産党に社会党の二の舞になれと言うのか】
http://www.asyura2.com/07/senkyo38/msg/937.html
投稿者 heart 日時 2007 年 7 月 21 日 14:10:02: QS3iy8SiOaheU
 

先日、
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言いたい:’07参院選/4 共産党へ=山口二郎さん
http://www.asyura2.com/07/senkyo38/msg/732.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 7 月 19 日 08:08:09: mY9T/8MdR98ug
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という投稿があった。
この山口二郎氏の意見に対しては、ここ阿修羅でもいろんな批判が出ているが、下記は、和歌山県かつらぎ町の町議会議員をしているという東芝弘明氏の意見である。大いに共感したので転載する。
政党も国民も、政策をこそ大事にして投票に臨むべきである。自分の意見の代弁者を政治の場に送るのが民主主義である。決して、美人コンテストの美人投票(自分が最も美人と思う人でなく、多くの人が美人と感じるような人に投票するもの)のようなものにしてしまってはならない。

以下、http://ameblo.jp/tosiba--hiroaki/entry-10040094614.html(東芝弘明の日々雑感2)より転載。

日本共産党と民主党

(前略)

山口さんは、「新自由主義反対と戦争はしないという2点でまとまれば十分です」と言っています。問題なのは、はたしてこの合意が形成できるのかどうかです。
民主党は、新自由主義=構造改革推進という点で、自民党と同じスタンスに立ち、憲法9条改正という点でも自民党と同じ立場に立っている政党です。こうなったのにも理由があります。それは、民主党が財界から政治献金を受け取り、財界が求める要求に応えるようになったからです。消費税を増税する政策を民主党がもっているのも、財界の要求との関係があるからです。
驚くのは、憲法改正に対するスタンスです。憲法9条改正賛成で一致している日本会議という組織に、自民党議員と民主党議員が同じように入っています。この事実は、まだあまり知られていません。
具体的な事実を把握すれば、「新自由主義反対と戦争はしないという2点」で民主党と日本共産党が一致しないのは見えてくるはずです。
地方自治体では、選挙の時だけ野党で選挙が終われば与党という形が数多く見られました。こういう状況の下で、日本共産党は独自候補を立てたということです。

政党にとって、最も大切なのは、一致点での共同だと思います。一致点がないのに反自民や非自民というだけで共同してしまうと、選挙後の活動に責任が持てなくなります。
政党にとってより根本的に大事なのは、選挙に勝つことなのではなく、国民のための政治を実現することです。国民のための政治を実現するために、選挙に勝つことが大事だということであって、逆ではないということです。

山口さんは、「共産党は比例代表で大いに頑張ってください。小選挙区制や知事選みたいに一つの椅子を争う場合は、よりましな方を勝たす政治的な判断こそ必要です」と言っています。
もし、山口さんの言うとおりのスタンスを取って日本共産党が国政選挙を戦ったら、国会の中には、新自由主義からの政策転換を求め、憲法9条を守ろうとする政党が存在しなくなるでしょう。
これに目をつむって選挙協力をして議員を誕生させても、根本的な問題で要求が一致していないので、具体的な国会運営で、政策的な対応をめぐって混乱が生じるのは避けられません。これではまともな闘いを組織できなくなります。選挙に勝つことだけを念頭に置いて協力すると、結局は国民の信頼を裏切ってしまうということです。

民主党が、憲法擁護・新自由主義反対の立場に立ち、共同できる条件を持つ党になれば、日本共産党との共同も実現します。この党が、そう言う方向に変わるためには、ものすごく大きな国民的運動が必要ではないでしょうか。
「新自由主義と対米従属の政治を転換していくうえで共産党も重要な役割を果たすべきだと思っています」──この山口さんの期待に応えるためにも、日本共産党は、この政治的な原則を捨てるわけにはいかないということです。

ゆずれない一点は、国民の苦難を取り除きたいという思いと深く結びついています。ここに日本共産党の存在意義があります。

長くなってしまいました。山口二郎さんの意見は、日本共産党そのものに対する意見です。それに対し、ぼくが書いたのは、あくまでもぼくの私見です。文章上の責任はすべて東芝弘明にあります。
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コメント

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■意見します。

山口さんの意見は、僕のような無党派層から見ると、ごく一般的な意見です。結果を伴わない政策は、政治では無意味です。共産党が与党になれないのは、主張が国民に支持されていないからです。
「選挙に勝つことだけを念頭に置いて協力すると、結局は国民の信頼を裏切ってしまうということです。」・・・・確かにそうかもしれないが、大きな間違いもある。現状の共産党支持者を裏切らないかもしれないが、新しい支持者が増えることはない。つまりジリ貧です。

政治家である以上、選挙に勝たなければいけない。東芝さんもそうでしょう?選挙に勝たなければ、政治が出来ない。
トリノ (2007-07-18 21:44:05) [コメント記入欄を表示]

■社会党の歴史を参考にしてください

「結果を伴わない政策は、政治では無意味です」
これは、日本共産党以外の日本の政党の姿なのかも知れませんね。だから、日本の政党には、「政策的な違いはない」と言われるのです。
日本共産党は、政策を大事にしてきました。
「国民に政策を明らかにし、国民との約束を守り、その実現をめざす」
これは、かたくなな態度なのでしょうか。
本来、政党なら当然取るべき立場なのではないでしょうか。

社会党のことを思い出してください。
社会党は、政治をよくすると言って自民党と社会党の連立政権を組み、村山さんが首相になりました。このとき、社会党は、それまで表向きには守り続けていたと信じられていた、社会党の政策(社会党の綱領的な原則)を投げ捨ててしまいました。
ウキペディアは、この時期のことをこう書いています。
「村山首相は、就任直後の国会演説で安保条約肯定、原発肯定、非武装中立の放棄など旧来の党路線の変更を一方的に宣言(後に1994年9月3日開催第61回臨時党大会で追認)、この結果社会党の求心力は大きく低下し、その後分党・解党をめぐる論議が絶えなかった。1995年の参議院選挙では空前の大敗北を喫した」
「1996年1月の村山内閣総辞職後、同月社会民主党に改称し、3月には新党として第一回大会を開催、日本社会党の名称は消滅した」
そして、96年には総選挙がおこなわれた。
「総選挙の結果、社会民主党の獲得議席はわずか15議席にとどまった。55年体制下、一貫して野党第一党としての栄光を手にしていた日本社会党の歴史はこの時名実共に終わった」

新自由主義と日本国憲法の問題を脇に置いて、民主党と日本共産党がいっしょになって、野党の結束による自民党の敗北を生み出したとしても、それは、日本共産党の寄って立つ原則的な立場を投げ捨てることにしかなりません。新自由主義からの転換と日本国憲法の擁護は、譲ることの出来ない原則です。
社会党がたどった歴史からぜひとも教訓をくみ取っていただきたいと思います。
tosiba--hiroaki (2007-07-19 23:44:58) [コメント記入欄を表示]

■譲ることの出来ない原則が、問題です。

その、譲ることの出来ない原則が問題なのです。
僕は、憲法改正に賛成します。もちろんその改正案にもよりますがね。前に進む道を探します。共産党のような、後ろ向きな考えはしない。
また、共産党の主張で政権は維持できない。50年前なら、支持も広がるかもしれないが、時代が違う。未来を見よう。世界の中の日本として考えよう。いつまでも第二次世界大戦のこと言ったって・・・・・もう歴史のかなたに逝こうしている事柄です。

今回の参議院選挙、どうして民主党に票が流れようとしているか?日本のような国の政治は、2大政党制が最もいい政治なのです。国民はそう考えているのですよ。政権が交代する。そのことが、政治を自浄する唯一の方法なのです。
トリノ (2007-07-20 20:07:53) [コメント記入欄を表示]

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【heart】

東芝弘明さんは「ゆずれない」ことというものはあるというふうにおっしゃっているが、これに関連して私は以前下記のように書いている。再掲する:

組織間協力というものができるかどうかは重要なポイントでしょうね。
特に、社民、共産、九条ネットなどは政策・主義主張が類似しているのですから、もっと協力し合うべきでしょう。もっとも、社民党と共産党とでは、前者が日米安保を容認しているのに対し後者は容認していないという点で、根本的に大きな差があるという見方もできるでしょうが、当座の、憲法改悪を許さないという目的の上では、共闘すべきだと思います。組織内部の人間は、それでは自分の組織のコアの主張に傷がつく、と言うかもしれませんが、共闘してもコアだけは譲らなければそれでよいのです。似ているとは言え完全に意見が一致しているわけではない以上、どうしても譲れない点が出てくるのは仕方がありません。そこだけは譲歩しないということを条件に、共闘すればよいと思います。
政治の真の目標は党是の死守ではなく、人を幸せにする政策の実現なのですから。

(「『第三勢力構築を』といったスローガンを掲げつつも、現状批判と代替政策の提示という正攻法でいく」http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10039015142.htmlより)

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<山口二郎氏の意見への批判の一部>

Re: 言いたい:’07参院選/4 共産党へ=山口二郎さん に対するレス。
http://www.asyura2.com/07/senkyo38/msg/906.html
投稿者 茶々 日時 2007 年 7 月 21 日 01:03:11: 6YmOfrLmcqc3Q

「政治改革」の細川内閣を熱烈支援して、挙げ句に「小選挙区」制度・二大政党制導入の露払いをした人物らしい台詞だよ。
http://www.asyura2.com/07/senkyo38/msg/734.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 7 月 19 日 08:51:36: KbIx4LOvH6Ccw

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