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ローカルニュース 7月24日の紙面から
「期日前」73％増 激戦反映、投票率押し上げも？
参院選鳥取選挙区の期日前投票が好調だ。十三−二十二日に投票したのは一万九千四百二十八人。投票所が減ったり、台風の影響で大雨が続くなどの不安材料はあったが、それでも前回二〇〇四年の同時期と比べて約73％増えた。激戦を背景に有権者の関心が高まっている表れとみられ、選管や各陣営の関係者は投票率が前回（64・17％）を上回るか注目している。
期日前投票で一票を投じる有権者＝23日、鳥取市福祉文化会館
県選管によると、十三−二十二日の投票者数は、選挙区で有権者の３・92％を占めた。前回の同時期より八千二百八人増えた。全市町村で伸び、若桜町では二・五倍以上、智頭町、伯耆町で二・四倍近く増加した。
全有権者に占める割合が高かったのは伯耆町（５・82％）、智頭町（４・87％）、境港市（４・56％）の順。逆に低いのは岩美町（２・81％）、日吉津村（２・85％）など。
■１票の重み自覚
公選法では、各自治体で最低一カ所の期日前投票所を設けるよう定めており、県内では市町村合併に伴い前回と比べて五カ所減の三十四カ所になった。さらに台風４号の影響で選挙戦の序盤は大雨が続き、投票動向が懸念されていた。
だが、本紙の世論調査でも八割以上が「投票に行く」と回答するなど、激戦の様相や年金問題を背景に関心は高まり、投票者数はぐんぐん上昇。本格的な夏休み入りを前に投票を済まそうという有権者の心理も働いているようだ。
今回は期日前投票の制度が導入されて二度目の参院選。県選管は「制度が浸透しており、一票の重みを自覚する有権者が増えた」と分析している。
■どうなる投票率
気になるのは投票率。期日前投票は好調だが、アップにつながるかどうかは不透明だ。小中学校は夏休み中のため、県選管は「投開票日の二十九日は伸び悩むかもしれない」としている。
自民党現職、常田享詳候補(63)の陣営は、個人演説会などの集会で期日前投票の制度を支援者に紹介している。選対関係者は「投票率が高くなるのは間違いない。集会で盛り上がった勢いを候補の投票に結び付けたい」と働き掛けを強める。
民主党新人、川上義博候補(56)を推薦する連合鳥取はチラシを配り、期日前投票を組合員に促した。安田邦夫会長は「投票日はイベント（米子がいな祭）と重なることもあり、組合員だけでなく家族にも広がるようにしたい」と意欲を見せる。
共産党新人、市谷尚三候補(69)の陣営は、後援会ニュースなどで制度を紹介。「期日前の投票者には与党批判の無党派層が多く野党には有利。世論調査結果を見て投票をやめようとする人もいる。今後の投票の動向は分からない」としている。
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07参院選・鳥取県
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