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安倍政権への審判と「柏崎刈羽原発」 = 保坂展人のどこどこ日記
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投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 7 月 29 日 22:55:28: mY9T/8MdR98ug
 

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/00b8a1bcacd257fcea58766c3ff184db

今朝、テレビ朝日のサンデープロジェクトを見ていたら、東京電力幹部が生出演して田原総一郎とやりとりをするコーナーが放送された。独占企業である東京電力は、メディアに有形無形の影響力をこれまでも駆使してきた。今日の番組のコーナーは「東京電力広報」と勘違いするぐらいにぬるく、報道番組と言えるかどうか疑問だった。たとえば、話題が6号機の破損に及んだ時のこと、「クレーンの車軸は損傷したけれど、落ちなかったのが重要だ」と東京電力は強調する。この点について、「それでは、原子炉のフタ(重さ150トン)を吊り上げていた時に地震が起きたらどうなっていたのか」更に突っ込むのが普通だ。クレーンで吊り上げていた原子炉のフタが落下し、原子炉を破損する事態にならないのか。東京電力も、今後、この点は検証しなければならないだろう。

 また、昨日の毎日新聞・朝日新聞の朝刊が報道した「1号機の燃料用プールだけではなくフタの開いていた原子炉からも水が溢れた」という私たち社民党調査団のスクープについても何ら言及がない。昨日、新潟県と柏崎市、保安院の立ち入り調査がこの部分に入っているが、事実に即して議論は展開してほしい。ただ、原発中枢部の「原子炉」に損傷や変形、ゆがみがないかどうかについて、東京電力はこれから調査するという方針のようだ。この点が不明のうちに、「いつ、運転再開か」など話題にすることも出来ないのだ。

 7月16日、中越沖地震発生後、安倍総理は東京からヘリで柏崎刈羽原発に向かった。遠方から被災状況の報告を同発電所長から受けて、「安心しました」と一言残して現場を立ち去っている。その間、4分間だったと報道されている。東京電力が「微量の放射能を含んだ水が海に出た」と発表したのはこの日の夜だった。「安全です」「問題ありません」と東京電力は言い続けてきたが、私たちが調査するたびに新たな問題点が明らかになる。一番、不思議なのは地震後に発電所で続いている工事と作業についてである。IAEAの調査前に、修繕出来るところは全部直してしまえということでやっているのか不審を感じる。

 地割れ、隆起、歪みなど発電所の建屋の外でも、砂利で埋め簡易アスファルト舗装をかけて、どんどん現状変更している。どのような地震だったのか、海底や地底の断層との関係で、現場保存をして専門の学者を入れて、きちんと個々の被災写真ならびに、被災状況全体が把握できるような記録をつくるべきではないか。

 安倍政権が「原発の安全確認」のために、「現場保存」を指示しないのはなぜか。また、東京電力が「地震後は、以前から準備していました工事日程はすべて止めている」と認めているのに今日も工事をやっているのはなぜなのか。何の工事をしているのか一覧表で提出せよと言っても応じないのはなぜなのか。加えて、選挙中とはいえ、政治の場で議論がひとつもないのはなぜなのか。大きな政治的圧力として「原発推進」は永田町に影を落としている。今年、過去に原発で重大事故が起きていたことを隠していたことを一挙に原子力保安院と電力会社は公表した。これまでの国会なら、特別委員会が設置されて集中質疑をしないわけにはいかなかっただろう。ところが、国会質問で取り上げる議員すらまばらな状況だ。

「二大政党」「政権交代」と言っても、何があっても原発推進派である人たちが主導権を握っていることについては、自民も民主も変わりがない。電力業界と関連産業の労働組合は、今なお永田町に強い影響力を持っている。テレビ・雑誌などメディアは「広告」の力だ。すっぽり抜けているのが、「人々のいのち」だ。私たち社民党は、週明けから東京電力に徹底的な情報公開を迫る。

「改革か逆行か」と叫ぶ安倍総理に言いたい。真実を明らかにすることを指示する責任があるのが、あなただ。今にいたっても、東京電力が「緊急停止をしたプラント運転データ」さえ提出しないという姿勢は、いかに政府・与党がこの独占企業に甘いかを示している。データを開示するのが「改革」であり、その真相解明に後ろ向きな姿勢は「古い自民党」そのものではないか。

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