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【転載】神州の泉、今日の「NHK日曜討論」を見て
http://www.asyura2.com/07/senkyo40/msg/485.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 8 月 12 日 16:05:57: 4sIKljvd9SgGs
 

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2007年8月12日 (日)
今日の「NHK日曜討論」を見て
NHKの「日曜討論」を見た。番組の構成は以下の通り。

テーマは「“ねじれ国会”日本政治のゆくえは」            
                              
第1部                           
                  (参議院議長)江田 五月
   (政策研究大学院大学教授・21世紀臨調主査)飯尾  潤
                              
第2部                           
        (国際公共政策研究センター理事長)田中 直毅
             (北海道大学大学院教授)山口 二郎
             (名古屋外国語大学教授)高瀬 淳一
   (政策研究大学院大学教授・21世紀臨調主査)飯尾  潤
                              
                (NHK解説委員)島田 敏男

 第一部の江田五月参議院議長の話は除いて、第二部の討論は実に印象的だった。この討論の主旨は、今回の参院選挙を受けて、衆院と参院の支配議席が、自民党と民主党で逆になってしまうこと、誰が言い出したか知らないが、この状態を「衆参のねじれ現象」と呼んだ。このねじれ構造について、各識者連中にその分析と今後の展望を聞いていた。私ごときのどしろうとが、ここに集まった学者連中の議論を的確に評論できるとは到底思わないが、それでも私の印象に際立って残った二名の主張があった。

 一人は名古屋外国語大学教授の高瀬淳一氏であり、もう一人はこれに対蹠的な立場を持つ北海道大学大学院教授の山口二郎氏である。他の学者連中の論考はどうでもいいというわけではないのだが、少なくともこの二名の政策解釈は小泉政権、そしてその構造改革を踏襲した安倍政権の本質的な部分での解釈に、それぞれの立場から実に明確にわかりやすい形で説明されていたと思う。議論の発端は田中直毅氏が、今回の衆参両院のねじれ現象は小泉・安倍路線において、保守とリベラルの政策本質が明瞭に現われてきたことがきわめて特徴的であるという考えを言った。そう言ったら、北海道大学大学院教授の山口二郎氏が、そうではなく、このねじれ現象、すなわち国民が参院選で圧倒的に民主党を選んだのは、小泉・安倍の行なった「構造改革」そのものの是非が国民によって判断され、構造改革が明らかに間違いであったことがそのままに出た結果だと言った。

 これに対して、名古屋外国語大学教授の高瀬淳一氏は、構造改革の失敗を誇張しすぎると、旧来の「ばら撒き」政治の復活を奨励することになって危険であるという論調を展開し始めた。一時間の討論でこのお二人の学者さんの対論主旨は、小泉構造改革の是非論に終始していたが、私としては実に興味深く二人の話の進展を聞いていた。山口氏は2005年の郵政解散総選挙が、そもそもこの構造改革の大間違いを象徴する出来事であり、郵政民営化是か非かなどといいうシングル・イシューで国民の総意を問うこと自体が異常であると言った。これに対して高瀬氏は民主党が大きな危険を孕んでいるのは、ポピュリズムがこれから出てくる可能性が大であると言った。世間的にはポピュリスムは小泉純一郎氏のワンフレーズ・ポリティクスを指すようだが、構造改革を否定した形になった民主党は、それと同じポピュリズムによって、これから官僚批判と現金給付(ばら撒き?)の旧態依然の方向性を持つかもしれないとわけのわからないことを言っていた。要はマスコミや現与党によって、小沢一郎氏に不当に付与された旧田中派型の金権利権政治に逆戻りする可能性が大であることをこの高瀬氏は熱心に繰り返していたと思う。つまり高瀬氏の主題は明らかに「ばら撒き」政治への回帰への懸念であった。気をつけてもらいたいのは、ここにも「バラマキ」というペテン言葉が使用されていることだ。この言葉にはケインズ的財政出動の無条件な全否定が込められている。断言するがこの高瀬氏は小泉マンセーの典型的な御用学者である。

 これに対して山口二郎氏は、構造改革が国民の生活や地方の活力を完全に疲弊させた間違った政策であったことを繰り返して表現していたと思う。このお人は明らかに植草一秀氏と同次元の立場でものを言っている。この日曜討論の主題はこのお二人によって完全に言い表されていたように思う。山口二郎氏の言葉で感動したことは、彼が「政治とは再分配のことである」と断言したことである。まったく大賛成である。社会とは富の再分配が健全に行なわれるシステムが機能するからこそ、弱者や底辺層が絶望しないで生存権を行使できるのであり、これが破壊されるような政策はすでに政治ではなく独裁なのである。この基層的考えは植草氏の政治思想とも一致している。また山口氏は小泉・安倍構造改革に実に本質を衝いたことを語った。それはこれらの政策本質が二つの思考停止に支配されていたと言う。一つは構造改革の思考停止であり、もう一つは日米関係の思考停止であると。

 これからは管理人(神州)の拙論なのだが、実は構造改革も日米関係も根は一つの悪しき構造に支配されていたことは重要である。それはアメリカによる対日経済占領のことだ。これを指摘せずして構造改革の是非論を問うことは虚しい。アメリカが奸佞邪知なのは、年次改革要望書の正当性を、旧田中派がもたらしていた金権利権政治の完全否定と、官僚の腐敗体質を根こそぎ改善するというきわめてわかりやすい理由に置いていることだ。これに加え、旧田中派に怨恨を抱き、郵政民営化に異常な情熱を持っていた小泉純一郎氏を構造改革の象徴(旗振り)に祭り上げたことだ。小泉政権の五年半に、日本の従来構造は完全に破壊されつくした。その結果、企業ガバナンスはアメリカナイズされ、日本全国の優良資産は外国資本に激安で買い叩かれ、格差は固定化した。その中には通常の優良不動産のみか、日本文化の精髄の一つでもある温泉観光資源まで外資の貪欲な胃袋に飲み込まれている。日本が弱肉強食、市場原理主義に席巻されている。つまり、この五年半に国民が激痛として実感したことは、社会のセーフティネットが完全に壊されたことであろう。参院選の結果は、国民が民主党を政治的に選んだものではない。それは小泉政治に対する絶対的な拒絶と受け取ってもいいだろう。何が今湧き上がっているか。それは一般庶民の生活の質(QOL)の低下に対する大きな悲鳴である。参院選は小泉構造改革に対する明らかなノーなのである。

小泉・安倍政権の構造改革が国家破壊であることはもはや明らかである。山口二郎教授は政治は再分配だと言った。小泉政治は間違いだったなどという生易しいものではない。国民に対しては修正政治的な装いを凝らしたが、その政策本質はアメリカの意志による革命であった。つまり、彼の行なったことは、アメリカ利益誘導を行なう方向に自国経済の構造を急激に転換した、言わば完全なクーデターなのだ。アメリカの完全傀儡国家に我が国を導いたのである。これが国政デザインの描き違いならばまだ許せる。しかし、このクーデターは明らかに国家破壊活動(国家転覆)そのものであり、破防法の適用対象にするべきだ。小泉構造改革がオウム真理教と同レベルの国家犯罪であることをはたしてどれくらいの国民が自覚しているのだろうか。政権発足以来、二年間は急激な新自由主義方針を堅持して株価を7000円台までに激落させ、金融恐慌寸前まで導いた。しかしパニック寸前でりそな銀行を国庫救済したことによって自己責任原則を放擲した。彼らは政策指針を180度転換して何の説明も行なわずに国民を煙に巻いた。ここに彼らの政治思想が国益に合致するどころか、当初から国益毀損を目指していたことがよくわかる。その結果、老人や病人、身障者など、社会的弱者や底辺層が不必要な犠牲と苦吟を強いられることになった。

 構造改革の深刻な本質は、日本の行く末を旧来の閉塞政治か、それとも新しい構造改革かの二者択一論に矮小化したことにある。しかも、この新しい政治体制がアメリカの間違った進歩史観の概念に合わせてあることである。旧態依然の政治形態は修正方針で進むのが順当であり、アメリカに押し付けられた社会ダーウィニズムに支配された新自由主義に変換することは、苦境の脱出どころか、地獄への直結であることを悟るべきである。富の健全な循環構造を破壊する政治思想が国民の幸福を担保できるわけがない。原理的に駄目な政策を使用した小泉氏と竹中氏は歴史的な国家破壊者として弾劾すべきである。

 日本人の悪い癖は、起きた物事の「総決算」をしないことにある。小泉政権は国民の総意で絶対に弾劾するべきである。そうしないと同じ地獄がこれからも繰り返されるからだ。今日の日曜討論には出るべき人が出ていなかった。それは植草一秀氏である。混迷の今日こそ、彼の頭脳が必要なのに、彼は国策裁判で手足を縛られている。まことに由々しいことだ。

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