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A：あれ？ ココどこ？ 誰かいないの？ アッキーは？ アッキー！
M：ソーリ？ ソーリじゃないですか！ こんな所で何をしてるんですか？
A：やあ松岡サンか。元気そうだね。ところでココはどこかな？ ボク、確か慶応病院に入院したはずなのに。
M：奇遇ですな。実は私も慶応病院からココに来ました。
A：薄暗くて気味のわるい所だなあ。ボク、お腹痛くなってきちゃったよ。トイレどこ？
M：トイレはありません。そこの草むらでどうぞ。
A：・・・・・・見て見て、こんな大きなのが出た！
M：見ませんよ。子供じゃないんだから。
A：トイレットペーパーある？
M：ないですよ。この古い領収書でよければ使ってください。もう必要ないので。
A：何だかゴワゴワするなあ。ああ、血がついちゃったよ。
M：腹の調子が良くないようですなあ。ところで私の後継者はちゃんと職責を果していますかな。
A：赤城クンはとっくにヤメちゃった。その次の遠藤サンも1週間でヤメちゃったんだ。伸晃クンが「松岡の呪い」だって言ってた。
M：心外ですなあ。「針山」を散歩したり「血の池」を泳いだりと毎日の日課が忙しくて、人を呪うヒマなんてありませんよ。
A：たいへんだね。
M：なんのなんの。農水大臣時代のあの日々に比べれば、ココはまるで「天国」です。
A：ボクも総理大臣をヤメて気が楽になったよ。
M：・・・そうだったのですか。それについては私も責任を感じております。
A：もういいんだよ。
M：ところで次の総裁はどなたに決りそうですか？
A：小泉サンの再登板を求めてチルドレンが騒いでるけど、あれは国民のためというより自分のためだからね。
M：解散総選挙にでもなれば、衆院議員の小泉チルドレンは確実に全員落選ですからね。それに小泉改革なんて続けたら、貧富の差だけでなく医療や教育などの地域格差もさらに広がりますよ。
A：麻生クンはどうかな？
M：彼は一国の首相としてはやや品格に欠けるように思えますなあ。
A：麻生クンは意地悪なんだよ。参院選惨敗後、熱心に続投をすすめるからボク乗ったのに、イザとなったらハシゴを外すんだもん。
M：お気の毒に。完全に彼の策略にハメられましたね。小泉サンに拾われるまでは党内で冷や飯を食わされてきただけに、麻生サンは根性がねじ曲がっていますからな。
A：クチビルもねじ曲がっていますからな。
M：クチビルはどうでもよろしい。
A：でもね、次期総裁は福田サンで決りじゃないかな。
M：おお、福田先生がいよいよ決意を固められましたか！ しかし場合によっちゃ貧乏クジかもしれないですな。
A：自分でもそう言ってたよ。貧乏神みたいな顔して。
M：顔はどうでもよろしい。しかしソーリも佐田サンの架空事務所費問題から始まって、本間サンの愛人官舎問題、柳沢サンの「産む機械」発言と、閣僚には恵まれませんでしたなあ。
A：松岡サンは知らないだろうけど、その後も久間サンの「原爆しょうがない」発言に、赤城クンの「チョイ不良おやじ」変身事件に、マダム寿司の暴走と大変だったんだよ。・・・疲れた。政治への気力も失せた・・・。
M：ソーリ、お気を確かに！ さあ、アレをご覧ください。
A：空から何か降りてきた。あれが有名な「クモの糸」なの？
M：有名な「犬の散歩用ロープ」です。ソーリはまだ若い。ここに来るにはまだ早いのです。そのロープを登って、慶応病院のVIPルームにお帰りください。
A：こう？
M：ああ、首に巻いてはいけませんよ。ご自分の力で登るのです。
A：松岡サンは帰らないの？
M：私は残ります。もう歳ですし、それに疲れました。
A：ひとりぼっちで寂しくない？
M：ひとりではありません。ソーリのお祖父様もいらっしゃるし、最近は瀬島サンという方も仲間に加わりました。
A：東条サンは？
M：東条サンなんて次期閻魔大王の最有力候補ですぞ。他にもルーズベルト、ニクソン、レーガンと歴代のアメリカ大統領もいます。
A：エライ人ばかりだね。
M：金日成やヒトラーもいます。
A：恐いなあ。
N：なーに、みんな今ではタダの孤独な老人ですよ。
A：あっ！ ボク、あそこにいる人知ってる！ こんにちは。いま自民党総裁選の最中なんだよ。
?：あっそ。
A：へえ、キミは麻生クン支持なのかあ。
M：ソ、ソーリ、その人にはあまり関わらない方がいいですよ。
A：ふーん。じゃあまた来るね。さよなら！
M：ソーリなら間違いなくココに戻ってくると信じておりますぞ。安倍総理、日本国万歳！
A：「I shall return（必ず戻る）」
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