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白川勝彦:絶好のチャンス到来!? = 永田町徒然草
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投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 8 月 28 日 07:42:41: mY9T/8MdR98ug
 

永田町徒然草 No.532

安倍首相の決定した党・内閣の改造人事が確定した。人によって評価はいろいろであるが、まず確認すべきことは安倍首相は国民の審判を拒否した総理大臣だということである。参議院選挙で敗北しても、手続論としては確かに安倍首相が退陣に追い込まれるということはない。参議院選挙は政権選択の選挙ではないなどと分かったようなことをいうが、国政選挙である参議院通常選挙が政権に対する国民の審判を仰ぐ選挙であることは誰も否定できないことである。そして国民は安倍首相にノーという審判を下したのである。

安倍首相は国民のこの審判を拒否したのだ。国民のノーという審判を平然と無視する権力者というのは、独裁国家の最高権力者の所業である。もっとも独裁国家には本当に民主的な選挙などない。民主的選挙で国民の意思が明確に示されたのにこれを平然と無視し、「私の主張そのものは支持されている」などと嘯(うそぶ)く安倍首相は民主主義というものを基本において理解していない反民主的な総理大臣だということだ。少なくともわが国の総理大臣でこのような国民の審判を平然と無視した首相はいなかった

安倍首相に最初に続投をけしかけたのが、麻生太郎外相(当時)だった。直前の総裁選挙で第二位の得票をしたということは、事実上の自民党ナンバー・ツーである。この男も民主主義ということをまったく理解していないということだ。反民主的な政治家である。安倍首相は、この男を自民党幹事長に任命した。幹事長に任命された麻生氏はしてやったりという顔をしていた。内閣も自民党も反民主的な政治家がトップに立つという異常な状況の出現である。マスコミはこのことをまず国民に伝えなければならないだろう。国民もこのことをシッカリと認識しなければならない

安倍内閣が今回の改造によりどれだけ延命できるかどうかは、直ちに判断できない。少なくともマスコミ報道では、上記のことをほとんどの人が触れていない。わが国の国民は、政治的には熱しやすく冷めやすいところがある。マスコミが派手に改造人事を報道すると、国民は騙される虞なしとしない。従って、野党をはじめとして民主主義的人士は、嫌われようが場違いといわれようが安倍首相の反民主主義性を指摘し続けなければならない。わが国ではめでたい時にそれに水を差すようなことをいうと場違いだと言われるからである。

もうひとつここで改めて指摘しておかなければならないことは、自民党と公明党が安倍首相のこの反民主的暴挙を許したということである。これは自民党も公明党も反民主的な政党だということを暴露してしまったということである。公明党が反民主的な政党だということを暴露したとしても誰も驚かないであろう。しかし、自民党が反民主的な政党だということを暴露してしまったことは深刻である。自民党の正式名称は、いうまでもなく自由民主党だからである。民主主義を放擲した政党が自由“民主”党とはおこがましい。今回の安倍首相の改造は、詐術である。詐術に騙されてはならない。

自民党は今回安倍首相の続投を許したことにより、その寿命を著しく縮めたと私は思う。自民党は「まあ安倍首相が続投するというのだから行けるところまで安倍首相で行って、ダメならば別の人に変えればいい」と考えているのかもしれない。しかし、そう考えているとしたら甘い。参議院選挙で自公“合体”内閣を政権の座から引き摺り降ろすことはできないことなど国民も知っている。だが自公“合体”政権のスキームは仕方ないが、少なくとも安倍首相は辞めさせれよというのが、国民の審判だった

そのチャンスを自民党は逸してしまったのである。政治にはタイミングと気風のよさが必要なのである。選挙の直後で安倍首相を辞任させなければ、自民党が振り子の原理を使うことはもうできないだろう。やっぱり安倍首相ではダメでしたといって別の人物を新しい首相に選んで、その首相の下で総選挙を戦うという勝手を国民は許さないであろう。わが国の政治は自民党や公明党の都合で回っているとの考えは、アナクロニズムであるだけでなく尊大すぎる。自民党は安倍首相の下で次の総選挙を戦わなければならなくなるだろう。私が最後まで安倍首相の続投を前提としてこの永田町徒然草を書かなかったのは、自民党や公明党にこのことを教えたくなかったからである(笑)。

安倍首相の続投が改造で最終的に確定したことにより、次の総選挙で自公“合体”政権を打倒する可能性は一挙に高まった。自公“合体”政権の打倒を志す者にとっては、チャンス到来である。その意味からいうと今回の党・内閣の改造は、喜ぶべきことである。しかし、そのことは政権交代を約束するものではない。この前も書いたが、99里まではきたが最後の1里が重いのだ。昔から「百里の道は九十九里をもって半ばとする」といわれているではないか。これからが本当の正念場である。時間がどれだけあるかもいまのところ分からない。この絶好のチャンスを逸すると民主党を中心とする野党が政権を掌握することは当分できなくなると私は考える。

それでは、また明日。

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