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山崎養世の「東奔西走」 首相まで世襲の組織的必然 英国、中国とは雲泥の差の政治家選びと育成手法、日経
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投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 10 月 04 日 12:52:35: 4sIKljvd9SgGs
 

山崎養世の「東奔西走」 首相まで世襲の組織的必然 英国、中国とは雲泥の差の政治家選びと育成手法
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nbonline.cfm?i=2007100400019cs&p=1

1958年生まれ、東京大学経済学部卒。カリフォルニア大学ロサンゼルス校でMBA(経営学修士)取得。大和証券勤務を経て米ゴールドマン・サックス本社パートナー、ゴールドマン・サックス投信社長などを歴任。2002年に退社後、「高速道路無料化」をマニフェストに掲げて、徳島県知事選挙に挑戦。現在はシンクタンク山崎養世事務所で金融、財政、国際経済問題などの調査研究を行っている。著書に『日本列島快走論』(NHK出版)、『大逆転の時代』(祥伝社)、『チャイナクラッシュ』(ビジネス社)、『投資信託革命』(共著、日本経済新聞社)、『米中経済同盟を知らない日本人』(徳間書店)などがある。

 かつて「日本株式会社」という言葉がありました。畏敬と警戒の念を込めたJapan Inc.という言葉もありました。

 それでは、福田首相が総裁を務める自民党を会社に例えたら?

 実にユニークな会社です。

■いつの間にか日本の首相まで世襲制になってしまった

 自民党株式会社は、60年にわたって政治業界で圧倒的な地位にありました。何しろ、国民は皆自民党株式会社の商品を買う義務があるのです。もしお金を出さなかったりしたら、脱税などの罪で刑務所に入れられるかもしれません。それほどに、政治業界でトップになると強い力を持ちます。

 自民党株式会社の総裁は半ば自動的に日本国首相になってきました。

 ただ、その会社の商品は、昔は良かったが今の時代に合わなくなった、というのがもっぱらの噂です。それに乗じてライバル会社も伸びているのですが、まだ自民党株式会社の天下は続いています。

 気がかりなのは、昔からのお客さんたちがくたびれてきたことです。地方のファン層は、景気が悪くて青息吐息です。団体客も減ってきました。都会の若いファンは先々代の小泉社長時代にはちょっと増えたのですが、また当てにならなくなりました。

 自民党株式会社が変わっているのは、人事部がないことです。その代わりを務めるのが後援会と派閥です。議員は、それぞれ自分の好きなキャリア社員を採用し、後を継がせていいのです。昔は役人の経験者や秘書を社員に採用することも多かったのですが、このごろは、自分の子や孫を採用することが多いようです。

 その原因はいろいろ言われていますが、結局、お互いに都合がいいのでしょう。議員にしても周りの人にとっても、血のつながった子や孫の方が何かと安心なのでしょう。引き継ぎも簡単です。

 採用される子や孫にとっても都合がいいのです。自民党株式会社では、仕事を進めるための人手やお金はそれぞれの議員が自分で賄います。それが後援会です。つまり、自民党株式会社の中にさらに小さな会社がいっぱいあるわけです。

 だから、両親や祖父母から財産を引き継げる議員の方が出世競争では断然有利です。もちろん一から議員になる人もいますが、自分でお金や人手を整えるのに人生のかなりの部分を費やしていますから、年を食っています。

 その会社は相当厳格な年功序列の出世システムを持っています。だから若くして入社できる議員の子や孫は出世します。たたき上げの年を食った人の出世は遅れます。時々年功序列を超えた総裁が誕生することもありますが、それはかつての総裁の子や孫に限られてしまうのです。

■現代に求められる岸信介、吉田茂、田中角栄、福田赳夫クラスの人材

 こういうやり方を続けているうちに、ついに、総裁レースに参加できるのはそれまでの総裁の子や孫だけになってきました。それ以外の議員にはほとんどチャンスはありません。

 だから、50年前の大首相の孫である先代の安倍首相に自由競争とか市場原理とか言われて白けた人も多かったようです。このごろの自民党株式会社の停滞の原因はこうした総裁選びに原因があるのではないか、そんなぼやきも一般の党員や古くからのお客さんから出ているようですが、何しろ表に出せる話ではありません。

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