★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK43 > 1088.html
 ★阿修羅♪
この3日間の民主党の混乱は何だったのか?  【在野のアナリスト】
http://www.asyura2.com/07/senkyo43/msg/1088.html
投稿者 愚民党 日時 2007 年 11 月 07 日 10:16:42: ogcGl0q1DMbpk
 

2007年11月06日

小沢民主党代表が辞意を表明3

小沢氏が今日、辞意を撤回しました。この3日間の民主党の混乱は何だったのか?その辺りをもう少し考えてみます。今回代表の座に留まったことで、当初の説明にあった「混乱を招いた責任」は、それ以上の混乱を及ぼした今回の動きに対して責任をとらない、という逆の動きになります。
代表に残るとしても期間を限定し、後継候補を育てた後に勇退、という道筋が道理でしょう。そうではなく代表の座に留まり続ければ、説明責任という以上に政治家の発言の重みが失われることになります。出処進退に関しては、それが重い人間であればあるほど、より慎重でなければなりません。後に続く者がそれで混乱し、事態を悪化させるような辞任の仕方というのは、むしろトップとして最悪の事態の幕の引き方と呼べるものです。

小沢氏は今回、あまりに自分の意見が国民から支持されていないことを知り、ある程度ショックでもあったのでしょう。これまでは壊し屋と呼ばれてもその後ろにつき従う者もいましたが、今回離党に踏み切っても国民には見限られ、そのため同調する人間は少ない。そうした恐怖もあって、辞任を思い留まった部分もあるのでしょう。
更に今回、面従腹背となった民主党議員も多くいますから、小沢氏の専横が強まることもなくなりました。参院選大勝で小沢氏の求心力が強まった流れそのものを自身が否定し、民主党内はその受けたダメージとともに、後継代表を巡って流動化する流れにはなっていくのでしょうね。

大連立構想にしろ、現代社会は党利党略や永田町の論理で動くような政党は支持されません。それが党利であり、国民利益に反する場合、メディア以上に大きくなった個人の声がそれを否定してしまいます。問題はその政策の中身が、国民利益として多くの人間がその法律による恩恵を享受できるのか、それが議論の中枢であり、より国民利益を代弁した政党が支持されるのです。
小沢氏の今回の動き、とても国民の利益を代表したとも思えず、むしろ民主党として政権をとるなら大連立、という自己の論理で出処進退を論じたように感じます。そして自身が率いる組織の力不足を自認した。では今後、代表の座に留まるとして力不足をどう埋めるのか、という論点を小沢氏が説明することもまた必要なことでしょう。

国民がどんなに欠点があっても、二大政党制を模索するのは、一党独裁ではもうこの国が危ないと感じているからです。党利を優先されては、国の負債や制度不審を改善する機会を失ってしまいます。だからこそ、政党がしっかりとぶつかって、将来に亘るより良い法律、制度を作り上げる努力をすべき時なのです。その点をしっかりと考え、民主党は出直して欲しいですね。


analyst_zaiya777 at 23:09|Permalink │Comments(1) │TrackBack(0) │clip! │政治 | 一般

2007年11月05日
小沢民主党代表が辞意を表明2
小沢氏の動向で今日も民主党は揺れています。私は小沢氏に首相は無理だと考えています。首相となれば一日の行動が詳らかにされ、自身の行動に制限がかかること。またぶら下がり取材はコメントの受け答えが下手な小沢氏の下で廃止され、メディアから批判が集中すること。またそれにより小沢氏にまつわる政治と金の問題に、メディアからの集中砲火が浴びせられ、その対応で疲労が蓄積して病状が悪化すること、などが上げられます。
つまり何処かのタイミングで辞職の道は考えていたのでしょう。福田氏との密室会談に臨み、党内に受け入れられない大連立提案を持ち帰ったのも、スムーズに辞職するため、と見ることが出来ます。ちなみにこの提案はやはり自民党側から、と考える方が無理がありません。何より党内を説得できる目処もなく、そんな提案を小沢氏がすれば双方から疎まれるだけです。自民党が協調して動いていること、また民主党がゴタゴタしているところから見て、自民党ではコンセンサスが出来上がっていた、と見る方が間違いありません。

昨日は政権交代に軸足をおいて考えましたが、今日は小沢氏が政界再編を狙う場合について考えます。民主党参院議員が17人、小沢氏に乗れば早い段階で離党するでしょう。何故なら、自民党内にいるアンチ小沢を燻り出すには早い方が良いからであり、小沢氏の政策を丸呑みすれば面白くない人間、そうした自民党内にある不穏分子はその時脱党を画策するでしょう。
小泉新党なのか、平沼氏が糾合するのか、国民新党が吸収するのか、あえて第三の党を作るのか、脱党組みの動きはそのいずれかでしょうが、成立の仕方によってはここが民主党脱党組の受け皿となり、全く別の形で二大政党制を模索する可能性もあります。この辺りの動きは支持母体や資金力も大きく関係しますから、政治が考えるほどすんなりいくとは思えませんが、それが小沢氏の目指す政界再編だとすると、案外この流れが確率の高いものであるのかもしれません。

ただ今回の動きで、世論の声を受けて小沢氏は民主党代表の地位に留まるのではないか、との観測も出ており、全く予断を許さなくなっています。政権交代を目指すのなら、代表補佐に降格して院政という道が考えられますが、政界再編を目指す場合は代表のまま再び大連立を模索する、そうした可能性も今後に残されることになります。
しかし肝心のテロ特措新法の溝は対米戦略にも関わる問題であり、大連立が簡単に政治の安定に結び付くとは到底思えません。今回、小沢氏が単純に民主党を見限って放り出した、とするのなら離党して悠々自適でも良いわけです。ただ政治家・小沢は常に自分が中心で政治を動かしたい、との思惑があると思われ、その心根がいずれにあるのかで、今後も予想外の動きがあるのでしょう。ただこれで政治が停滞したことは間違いなく、その非難を浴びる民主党が茨の道に踏み込んだことだけは、確かなのでしょうね。


http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/





  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK43掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。