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白川勝彦:民主党は“手負いの獅子”となれ! = 白川勝彦
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投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 11 月 08 日 07:16:22: mY9T/8MdR98ug
 

永田町徒然草 No.607

小沢民主党代表の辞意撤回・続投決定について馬に食わせるほど論評やコメントがなされている。そのほとんどは小沢氏にとってきわめて厳しいものである。小沢氏をかなり“ヨイショ”してきた人も厳しいことを言っている。私のように素直にエールを贈ったものは、例外のようである。私は正直にいって、個人的に小沢氏から何らかの便宜や協力を受けてことはない。小沢氏は私が対峙しなければならない敵将だった。敵将だった者がピンチにいるとき、普通なら“ざまあみろ”というのがノーマルなのであろう(笑)

11月6日夜、慰留のために訪れた菅代表代行や鳩山幹事長に、小沢氏が「大変ご苦労かけた。感謝している。本当に恥をさらすようだが、皆さんの意向を受けてぜひ、もう一度がんばりたい」と語ったという。私は素直にこのことを評価したまでのことである。敵将だっただけに私は小沢氏の行動パターンをよく知っている。小沢氏は「恥をさらすようだが」といっているだけなのだが、小沢氏にとっては“生き恥を晒す”ことになると私はいったのである。小沢氏が“生き恥”を晒しながら「もう一度がんばりたい」といっているのである。自公“合体”政権を倒すために「もう一度がんばってもらおうではないか」となぜ素直にいえないのだろうか。

どんな人間にも、過ちはあるものである。しかし、味方の過ちには寛大でなければならない。敵の攻撃には、厳しくかつ激しく戦わなければならない。今回の党首会談にはフィクサーがいた。そのフィクサーと自公“合体”政権の策士たちの卑劣な策略に篭絡されかかったのが、小沢民主党代表であった。敵は福田首相などというボンクラ政治家ではないのである。私は小沢氏と長い間対峙してきたが、小沢氏はいわれているほど豪腕ではないし、ウィークポイントもけっこう多い。だから私は世間がいうように小沢氏を過大評価せず、ウィークポイントを突いていったのである。今回もそのウィークポイントを突かれたのであろう

小沢氏が大連立構想に乗ったことが非難されている。そもそも大連立構想なるものを持ち出したのは誰だったのか。その大連立構想の中身もいまだ明らかにされていない。大連立構想は民主党や野党が採るべき道ではないが、自民党や公明党にとっても採るべき道ではないだろう。福田首相がいかなる大義名分を掲げて大連立構想をもちかけたのかということが重要なのである。その内容によっては、わが国の民主主義や政治を否定することになる。だから民主党に好意的な人はこれを非難しているのである。それは自民党や公明党に好意的な人でも同じはずである

大連立構想を持ち出さなければならないほど、自公“合体”政権は追い詰められているのである。今年の夏の参議院選挙の戦いによってである。自公“合体”政権は、民主党との戦いに勝つ自信がないのである。しかし、小沢氏も自公“合体”政権の戦いに勝つ自信がそんなにある訳ではないのである。それはおおかたの人が認識を同じくするところである。大連立構想というのは、自公“合体”体制の政権運営を機能不全に落とし込むことなのである。小沢氏が自公“合体”体制の政権運営を機能不全に陥れるために大連立構想に乗りかかったは、事実なのであろう。

党首会談の中では、福田首相が新テロ特措法にこだわらないといったともいわれている。新テロ特措法の成立を阻止することは、そんなに簡単なことではないと私は繰り返し述べてきた。新テロ特措法を阻止することは、わが国の外交・防衛政策を根本的に変えることなのである。大連立構想の大義名分がどのようなものか不明であるが、大連立構想のためならこだわらないという程度のものであれば、インド洋における給油活動を行なわないと国益が損なわれると大袈裟に主張している自公“合体”政権の根拠はすっ飛ぶことになる。どうせ大連立構想の大義名分は、“わが国の国益を守り、国家国民を守る”といった類のものなのであろうから。

農家に対する所得補償政策ひとつをとらえてみても、これを実現することによりわが国の農業政策はガラリと変わる。いくら参議院で民主党や野党が法案を提出してみても、実際に実現させなければ政治を変えるとどういう風になるのかを国民に実感してもらうことはできない。政治を変える成果を一度実際に体験してもらわなければ、今年の夏のあの熱い戦いをこれからも持続させていくことは実際問題として難しい。小沢氏が大連立構想に乗りかかったのも、私は分からない訳ではない。しかし、乗りかかっただけのことである。実際に乗った訳ではない。“誤りを改めるに憚るなかれ”である。大連立構想に反対の者(私もその一人である)は、こうなったら意地でも自公“合体”政権を倒さなければならない。

今回のことで新テロ特措法案を通過させることに自公“合体”政権は自信をもちはじめたという。わが陣営の最高指揮官を自公“合体”政権は卑劣な策謀で篭絡しようとしたのである。自公“合体”政権と一体になって、マスコミも小沢民主党代表と民主党のバッシングをしている。率直にいってわが陣営はかなりのダメージを負っている。こうなったら民主党や野党は、意地でもこの法案を通してはならない。民主党は“手負いの獅子”となれ! この法案の明日からの審議がみものである。

それでは、また明日。


 

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