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沖縄の集団自決は、例外はあっても大部分が軍の命令
乃至は住民が命令と受取る状況下で起きたことだ。これ
は誠実に軍事史を研究している者なら、誰もが認めている。
例え梅澤隊長の場合は自決命令というのが濡れ衣であった
としても、それは従軍慰安婦に関わった吉田清治はたま
たま軍人であったが、慰安婦募集に軍が組織的に関与し
ていなかったのと同じで、ごく一部の例外だ。
不思議なのは吉田清治を普遍化した「左」を責めた
「右」が、今回は梅澤隊長の濡れ衣を普遍化させて
結果的には「左」と同じ手口で史実の歪曲を行って
いることだ。
そして史実に忠実に発言すればするほど、ある時は左
からは「ウヨク」と言われ、ある時は右から「サヨク」
と言われる。なんともばかばかしい不毛の歴史認識の
繰り返しだ。
右も左も、もういい加減に不毛の普遍化を止めて、
歴史の事実と向き合おうではないか。
今の日本は右翼も左翼も愛國というよりも自分達の
イデオロギーにしがみついているだけだ。
つくづく思うのはワイフは右翼ではなかったのでした。
たまたまこれまでの長年月、歴史認識の誤りを糺して
いたら、それが左に都合の悪いことが多かったから右に
分類されただけ。もし今回の沖縄のようなケースが先で
あったら、ワイフは左に分類されていただろう。
そして一番悪質なのは事実を知っているはずの、
いわゆる愛國学者どもが、勉強不足の単純な右翼達を
沖縄の集団自決は軍の強制ではないと煽っていることだ。
彼らには学者の資格無し。もっとも煽られる右翼も右翼だが。
同じ日本国民の沖縄県人の痛みも知ろうとしない運動は、
愛國運動とはいえない。
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