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「紅葉の真近な銀杏何思う」と一句吟じてみたい気分の中で、国会前の座り込みは続いている。国会の傍聴に出掛けた人の報告もあったり、地方からの訪れ人もあったり、と様々の動きを挟んで国会の審議を見守っている。国会内では強行採決を連発した春の安倍首相の時代と違って、与党の低姿勢で審議は続いているようだ。僕らは今回から始めた国会周回（徘徊）も含めての行動を展開している。今日も国会周辺を歩いてみたが、相変わらず警察側は「タスキ掛け」だと示威行動になるから、それを取ってくれと言う。時にはスクラムを組んで通行を妨害しようとする。僕らか、あるいは警察が「小さい意地を仕掛け」ているみたいで気分はよくはない。大きな親切や意地悪なら嫌いではないが、小さいな意地悪や親切は好きではないのだ。『サザエさん』にそんな漫画があったけれど、もう少し洒落になっていたように思う。まぁ、それでもこんな風に自由が失われていくのなら、ささやかであっても抵抗はしておくべきなのだろう、と思う。前日に徘徊行動をした人の報告も届いているのでお伝えしたい。
２４日午前、国会１周タスキがけ「徘徊行動」に決起。
最初、麹町署のお廻りは、タスキがけが、「示威行為」にあたるとして、国会周辺は駄目だとクレームをつけてきたが、こちらは、総勢３人で、憲法で保障された「表現の自由」だと主張。応酬になったが、私の場合は、１人のお廻りが、「都条例違反」だと言ってしつこくからみ、強引にタスキをはずさせた。地方から来た遠来の同志は、「憲法違反かどうかは裁判官が決めること」と言って激しく抵抗。結果は、国会を３ぶんの２ぐらい行ったところで、タスキははずされたが最後まで、「徘徊行動」は貫徹した。
同じく午後、再度別メンバーで決起。今度は、首相官邸手前で、同じ麹町署の妨害にあったので、同志が「妨害の法的根拠は」と聞いたところ、何も答えられえず、書類もなく、後は、「お願いだからはずしてくれ」の一点張り。何か泣き落としに見えた。午後も、結果として、しつこい妨害にあったが、最後まで「徘徊行動」自体は貫徹。国会見学に来た小学生に手に持ったタスキを見せながらデモンストレーションを行った。教訓その１ 相手がしつこいこと。しかし、これは仲間内でも意見が分かれたが、国会は「言論の府」ではないのか。そこで、憲法に保障された「表現の自由」を行使して何が悪いのかを言いたい。これは原則論だと思う。その２ ６０年安保以来、腐敗と汚職にまみれた国会が「聖域化」されている。これを何とか打破したい。（増田博光）
１０月２９日は守屋前防衛事務次官の証人喚問がある。野党の面々が業者との癒着問題と同時に給油問題で証人にその本当のところをただして欲しいと思う。政府首脳や自衛隊幹部の間では質問に答える筋書きは出来ているだろう。そう思えるが、それを突き崩す質問を野党の面々にはやってほしい。とりわけ、作戦行動における意思決定のありかた、政府と自衛隊の意思決定の関係を問いただしてもらいたい。そして、今回の法案で国会承認をはずしたこととの関連を浮かびあがらせてほしいと思う。（文責 三上治）
「国会前座り込み・”徘徊”現場ニュース★」
２００７年１０月26日発行 十号
９条改憲阻止の会
TEL ＆ＦＡＸ：０３−３３５６−９９３２
Ｅ−ｍａｉｌ：ｋｙｕｊｏｋａｉｋｅｎｓｏｓｈｉ＠ｕｔｏｐｉａ．ｏｃｎ．ｎｅ．ｊｐ
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